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エーテルコード  作者: エトコッコ
第4章:分岐

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第6話「完全同調」


リーアとの死闘の末、シラユキはすでに満身創痍だった。


怜も息が荒く、身体中が痛んでいた。


「アンタ、結構やるね〜」


リーアは軽口を叩いた。


それは皮肉ではなく、本気で戦ってもここまで粘られたことに、驚いていたのだ。


怜はそれでも歯を食いしばる。


「まだ……終わってない…!」


ボロボロのシラユキは再びジャベリンを構え、突撃する。しかし――


レギオンΩの一撃で、あっさり地面に叩きつけられた。


続けざまに踏みつけられ、金属と骨が軋むような、痛々しい悲鳴が響く。


「ぐっ……!!」


怜の声に、カリンも歯を噛み締めて耐えていた。


そして――閃の限界が切れた。


バサラヲが雷をまとって駆け抜け、レギオンΩへ斬撃を放つ。


だが焦りからか、その動きは冷静さを欠いていた。


攻撃は簡単に受け止められ、逆に強烈な反撃で壁へ叩きつけられる。


レギオンΩは標的をバサラヲへ変え、飛びかかろうとした。


しかし――


シラユキがその脚を掴んだ。


「……いかせない……!!」


怜はもう限界のはずだった。それでも必死に足を止める。


だがレギオンΩはシラユキを蹴り飛ばす。


リーアの苛立ちは限界に近かった。


本来ならもう任務を終えて帰国している時間だ。


「時間外労働って、マジで嫌いなんだよね、ウチ」


そんな時、弾丸が飛んだ。

リーアは避ける必要もなく、装甲で堂々と受け止める。


見れば、そこへ4機のトルーパーが接近しながら射撃していた。


リーアのストレスが爆発する。


「……邪魔」


一瞬で距離を詰め、4機まとめて吹き飛ばした。


そして再びバサラヲへ向かおうとした瞬間――


シラユキが飛びかかる。


「しつこいっ!!」


レギオンΩはシラユキの頭を掴み、そのまま地面に叩きつけた。


怜はその衝撃に耐えきれず、気を失う。


「怜……!!」


閃はバサラヲを無理に起こすが、ふらつきがひどい。


そこへみのり機が“スタンロッド”で突撃するも、逆に叩き伏せられ、失神。


「みのり!!」


さらに東機が“超硬装甲切断刀”を手に突撃。


光井機はアサルトライフル、アンジュ機はスタンワイヤーで援護する。


しかし、すべてかわされ、

東とアンジュも一撃で戦闘不能に。


光井だけが辛うじて意識を保っていた。


閃は叫んだ。

「ミチ!皆を連れて下がれ!後は俺が――!」


だが光井は言うことを聞かない。

「…そんなことできるかよ…!」


リーアが光井を一瞥した。

「はぁ…ウチで良かったね。メルなら多分、皆殺しだよ?」


軽く叩きつけられ、光井も倒れる。


「一応ね、ターゲット以外は殺さない主義なの。仕事以外はやんない」


そして閃へ向き直る。


「今日のターゲットはアンタ。アンタが死ねば、ウチは帰る」


その言葉に光井が叫ぶ。

「……ふざけんな……!閃も、誰も殺させねぇ……!!」


リーアは光井に向ける。

「じゃ、アンタが代わりに死ぬ?」


光井は一瞬だけ閃を見る。

そして――覚悟を決めた瞳で言った。


「俺の命で済むなら……そうしろ!!」


「バカ!!やめろミチ!!」

閃は叫んだ。


(くそっ……!!カッコつけて送り出しといて、このザマじゃ……烈にも、美晴さんにも……顔向けできない!!)


そんな事を考えていた時、光井から通信が入った。


『閃……後は……頼んだぜ……!!』


レギオンΩの攻撃が光井に迫る。


――その刹那。


光の粒子を纏ったバサラヲが、光井とレギオンΩの間に割って入った。


まるで別物のような、圧倒的な輝き。


それをモニター越しに見ていた牧が目を見開く。


「まさか……“完全同調”……!?」

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