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エーテルコード  作者: エトコッコ
第3章:Ωの脅威

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第1話「天華の影」


オルフェ研究機関・教育エリアの教室。


「れーにゃんさ、それ新しいやつっしょ?」


アンジュが怜のリスバを指差して言った。


「……うん。限定モデル」


怜は少しだけ頬を染めながら答える。


「ねぇ、もちのすけのリスバ、何個持ってんの?」


「んー……30以上」


「すごっ!」


アンジュが素直に驚いていると、反対側から元気な声。


「閃くん! 新作できたよ!」


音が胸を張って差し出したのは、彼女の自作4コマ漫画。


「おっ!見せて見せて!」


閃の目がキラキラと輝き、アホ毛がハート型になる。


閃は音の漫画のファンだった。


隣で光井とみのりが、その様子をこっそり見ていた。


光井は音の方を、みのりは閃の方をそれぞれ見つめている。


小声で光井が聞く。


「……やっぱあの2人、付き合ってんのかな?」


「いや、それは無いと思う。でも仲良しだよね〜」


みのりはちょっと羨ましそうだった。



「この前、“榊さん”特集があってですね…」


東が烈に嬉しそうに話していた。


「へぇ。どんな内容だった?」


SDのパイロット——通称“ハート”。


今やSDの8割がAI“ブレイン”で動く無人機だ。

有人で戦場に立つことは、それだけでエースの証。


その中でも世界に5人だけの特別な存在。

——“アイアンハート”。


そして日本唯一のアイアンハートが さかき しゅう である。

“剣豪”の異名を持ち、専用機“ ザンテツ・天”を駆る英雄。


そんな彼に東は強い憧れを抱いていた。



そんな賑やかな教室に、小柄で丸い体型の男性がちょこちょこと入ってきた。


きっちり七三分けの丸メガネ。

加藤かとう すすむ——通称「カトちゃん」。

オルフェ教育担当であり、誰からも愛される“マスコット”的存在だ。


「皆さん、おはようございます」


「おはよーカトちゃん」「おはようございます」


色んな声が返る。


「さて、今日は“ローカル語”の続きですよ」


「ローカル語むずかし〜……」


アンジュの嘆きが教室に響いた。



天華連盟・司令部。

重厚な会議室に2人の男が向かい合っていた。


最高司令官——周 ジョウ・バオ


強化兵開発部最高責任者——張 チャン・ルオ


「“Ωチーム”、いつでも出せますよ」


張が冷淡に告げる。


「よろしい。そろそろ……挨拶をしてやろう」


ジョウは薄く笑った。



天華連盟の格納庫から、3機の機体が上昇する。


クリムゾンレッドの機体。

ヴァイオレットの機体。

ライトピンクの機体。


——“レギオンΩ”。


目指すはオルフェ。



とある日の昼下がり。


『敵襲です! 天華連盟のレギオン3機を確認!…ただ、反応が……今までの機体と違います!』


リオの声が緊迫した空気を一瞬で作り出す。


ファクターズは即座に出撃準備に入った。



上空——。


ライトピンクの機体から、甲高い声が響いた。


「あの“マヌケ面”は、絶対メルのだからね!」


少女漫画のように可愛い顔立ちとそばかすが特徴の少女、メル。


「わ〜かってるって。もー何十回聞かされたか…」


クリムゾンレッドの機体のパイロットが、気だるげに返す。


猫っ毛の髪、猫目、浅黒い肌——艶っぽい雰囲気の女性、リーア。


「んじゃ、最終確認。メルは“マヌケ面”ね」


「了解っ♡」


「サキは“ライオン”と“太もも”」


「了解」


落ち着いた声で答えたのはヴァイオレットの機体のパイロット。


濃紺のベリーショートに切れ長の瞳、中性的な美形、口元のほくろが印象的な女性、サキ。


「んで、ウチは……“デンキネズミ”」


“Ωチーム”が——

いままさにオルフェへと降り立とうとしていた。

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