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97話: 真実の響き
核心の断片を統合した空間の中で、微細な振動が響き渡る。目には見えない波動が、二人の心に直接語りかけるようだった。
「……これが真実の響きか」
慧は解析者として、情報の振動から空間の構造と他者の思考の干渉を読み取ろうと集中する。膨大なデータが、一瞬で複雑に絡み合う。
雫は直感で、波動の強弱や流れを感じ取り、核心へ進むべきルートを示す。理論だけでは突破できない、感覚の精度が問われる瞬間だ。
二人は呼吸を合わせ、解析と直感を統合しながら進む。真実の響きは心理的圧力も伴い、少しの迷いが即座に試練の失敗につながる。慧はデータの相関を整理し、雫は波動から安全な道筋を直感で感知する。
やがて、空間の波動が静まり、真実の響きは一つの安定した情報として二人に届く。慧は深く息をつき、雫も微笑む。
真実の響きは、異次元情報・心理戦・解析・直感の総合力を試す最終段階の前触れであり、二人の連携はこれまでにない強さを得ていた。




