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94話: 時間の狭間
暗黒の反響を抜けた先、二人の前に現れたのは、歪んだ時空が絡み合う空間――時間の狭間だった。過去の出来事と未来の可能性が重なり、足元や壁の位置すら予測不能に変化する。
「……全ての時間が混ざっている」
慧は過去の情報と現在の状況、未来の可能性を統合して解析を行う。断片的な情報の中から正しい順路を導き出さねばならない。
雫は直感で、時間の揺らぎを感じ取り、瞬間的に安全なルートを選択する。少しの迷いも許されない、極限の空間だ。
二人は呼吸を合わせ、解析と直感を融合して進む。時間の狭間では、過去の失敗や未来の予兆が心理に影響を与え、決断の精度を試す。慧は計算で揺らぎを制御し、雫は直感で危険を避ける。
やがて、空間の歪みが収束し、時間の狭間は静かに安定する。慧は深く息をつき、雫もほっとした表情を浮かべた。
時間の狭間は、解析・直感・心理戦・時間認識の総合力を試す試練であり、二人の連携はさらに磨かれたのだった。




