表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/100

7話: 幻影の迷宮

因果断絶領域を抜けた慧と雫は、次の課題として現れた迷宮に立ち尽くした。

光と影が混ざり合い、足元の床は半透明で、歩くたびに自分の影と幻影が複雑に絡み合う。


「……ここもまた、単純な解析では突破できないな」

慧は眉をひそめる。分析者としての知識を駆使しても、この迷宮のルールは感覚に頼る部分が大きい。


「慧、私たちの直感を信じて」

雫の言葉に、慧は深く息を吸う。

目に映る幻影の影が、時に正解の道を隠し、時に誘導している。見極めなければ、進むべき道を誤ってしまう。


二人は慎重に歩みを進める。

影と光のわずかな差異を読み取り、直感で安全ルートを判断する。

慧は分析で補助し、雫は瞬間的な直感で危険を回避する。


迷宮の奥へ進むにつれ、幻影はさらに複雑化する。

他の参加者の行動が反映され、幻想が動的に変化するのだ。

「心理戦まで加わるのか……」慧は心の中で警戒する。


だが、二人の連携は確実に成果を生む。

直感で危険を避け、分析でパターンを割り出す。

一歩ずつ、迷宮の核心に近づいていく感覚――それは、緊張と同時に心地よい高揚感をもたらす。


やがて、最後の光点が収束し、迷宮全体が静止した。

「突破……した」

慧は小さく呟く。雫も微笑みながら頷く。


だが、二人の目の奥には、まだ見ぬ試練への警戒が光っていた。

幻影の迷宮は、異次元情報の深さと心理戦の奥行きを、静かに告げていた――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ