表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/100

6話: 因果断絶領域

鏡界連鎖を抜けた慧と雫の前に現れたのは、時間と因果律が歪む広大な空間だった。

目に映るもののすべてが、過去と未来の断片を同時に映し出している。

光点は瞬時に現れ、消え、次の場所に再構築される。


「これは……過去も未来も、同時に存在している?」

慧は思わず呟く。解析者としての脳が、全ての情報を瞬時に整理しようとする。

しかし、情報量は膨大で、単なる計算だけでは追いつかない。


「慧、直感を信じて」

雫の言葉に、彼はハッとする。

この空間では、論理だけでは突破できない。直感と分析を融合させ、因果の連鎖を読み解くしかないのだ。


二人が慎重に進む中、床の光点が突然断絶し、未来予測情報が一瞬途切れる。

「これは……罠か、テストか」

慧は眉をひそめる。予測不能な因果断絶によって、どんな小さな判断も大きな影響を及ぼす。


雫は手を差し伸べ、微かな揺れから次の安全ルートを感知する。

「こっち……進むべき道はここよ」

慧は直感を尊重しつつ、分析で補助する。

一歩一歩が試される緊張の連続だ。


時折、過去の自分や他者の影が現れ、心理的な揺さぶりをかける。

二人は迷わず、直感と解析の融合によって出口を導き出す。


やがて、因果断絶領域の最深部に差し掛かると、光点が穏やかに収束し始める。

「突破……したのか」

慧の声に、雫も小さく頷いた。


しかし二人の背後には、まだ見えない次なる試練の気配が漂っていた。

異次元情報の複雑さは、増すばかり――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ