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33話: 錯綜する時間
迷宮の奥義を突破した慧と雫の前に、錯綜する時間の空間が広がった。
ここでは過去・現在・未来の時間が交錯し、同じ場所で異なる時間の自分や他者と遭遇する。
一歩間違えれば、自己干渉によって空間は崩壊する。
「……時間が複数重なっている」
慧は分析者として、過去と未来の自分の行動パターンを計算し、干渉を避けるルートを導く。
「慧、直感で瞬間のタイミングを読んで」
雫は空間の微細な揺れや心理的圧力を感知し、最適な歩幅とタイミングを判断する。
錯綜する時間は、心理戦・未来予測・空間認識・連携すべてを統合する極限の試練だ。
互いの能力を完全に融合させなければ、出口は見えず、時間の迷路に捕らわれる。
慧は時間のパターンを解析し、雫は直感で未来の揺らぎを感知。
「……この瞬間を逃さなければ突破できる」
雫は静かに頷き、光点に従い慎重に進む。
やがて、時間の錯綜が収束し、光点が整列する。
空間は静まり、出口が姿を現す。
「突破……成功」
慧は深く息をつき、雫も微笑む。
錯綜する時間は、分析者と直感派の能力、心理戦、未来予測を融合させる極限の試練だった。
シリーズ1の最終局面に向け、異次元情報の核心への道はさらに複雑さを増す――。




