表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/100

3話: 多層記憶迷宮

光の迷路を抜けた先、霧島慧と月城雫の前に新たな試練が立ちはだかる。

ホール全体が透明な壁と無数の浮遊階層で構成され、まるで記憶の層を覗き込むかのようだ。


「これは……一体何層あるんだ?」

慧は目の前の光景を解析し始める。

階層ごとに異なる光のパターン、微細な揺らぎ、そして断片的な映像が浮かび上がる。過去の出来事、他者の行動、未来の可能性――それらが複雑に交錯していた。


「ここも……直感が必要ね」

雫は静かに呟き、無意識に手を伸ばすと、まるで情報の波を読み取るかのように、次の進路を指し示す。


慧はその指示を頼りに、分析を重ねる。

「この層は過去情報、次は未来の可能性……組み合わせれば全体像が見えるはずだ」

解析と直感を融合させ、二人は慎重に階層を進む。


しかし、この迷宮には予期せぬ仕掛けが待っていた。

各階層は微妙に時間軸がずれ、過去と未来が錯綜する。誤った一歩は、まるで記憶を食い違わせるかのように二人の進路を狂わせる。


「気を抜くな……一瞬の判断が命取りだ」

慧の声は緊張で硬くなる。雫も呼吸を整え、光の微細な揺れを読み取ろうと集中する。


やがて、二人は複雑に絡み合った層の中から、出口の兆しを見つける。

光点が収束し、ホール全体が静止した瞬間、慧は深呼吸をする。

「……突破したか」


だが、二人の視線の奥には、まだ見えない次の試練が潜んでいる。

多層記憶迷宮は、異次元の情報世界が本当に始まったことを知らせていた――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ