27/100
27話: 意識の迷宮
虚空の交錯点を突破した慧と雫の前に広がったのは、意識の迷宮だった。
この空間では、目に見える世界だけでなく、二人の思考や感情までもが立体化して迷宮となる。
足元に映る光点は過去の選択を示し、壁に浮かぶ影は未来の可能性を映す。
「……自分たちの思考まで試されている」
慧は分析者として、光点や影のパターンを解析し、最適な進路を計算する。
「慧、直感を研ぎ澄ませて。感情の揺らぎにも注意よ」
雫は微細な空気の変化や心理的圧力を感知し、正しい一歩を導く。
意識の迷宮は、心理戦と情報戦の極限。
互いの心の動き、他の参加者の心理操作、異次元情報の干渉が絡み合う。
慧は分析で迷宮の構造を整理し、雫は直感で未来の揺らぎを読み取る。
「分析と直感を融合すれば、出口は見えるはずだ」
雫は静かに頷き、光点の揺れに合わせて慎重に進む。
やがて、光と影の渦が整列し、迷宮が静まり、出口が現れる。
「……突破成功」
慧は深く息をつき、雫も安堵の笑みを浮かべる。
意識の迷宮は、心理・思考・直感の融合を試す極限の試練だった。
この先、シリーズ1のクライマックスに向けて、さらに強大な課題が二人を待ち受けている――。




