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13話: 逆行の回廊
残像の迷宮を抜けた慧と雫は、次なる空間――逆行の回廊に足を踏み入れた。
ここでは時間の流れが逆行し、前に進めば進むほど、過去の出来事が繰り返し、周囲の構造が再構築される。
「……時間まで操作されているのか」
慧は一歩ずつ慎重に進む。分析者として、断片的な過去情報と現状の変化を瞬時に照合する必要があった。
「慧、この回廊、直感を使わないと完全に迷うわ」
雫は微細な光の揺れや空気の変化から、正しいタイミングを瞬時に判断する。
逆行する時間は、わずかな判断ミスでもループを生み、最初からやり直しを強いる。
二人は互いに呼吸を合わせ、慎重に回廊を進む。
慧は分析で過去の動きを計算し、雫は直感で未来の変化を予測する。
「逆行のパターンを読み解けば、出口が見える」
慧の言葉に、雫は瞬時に頷く。
回廊は徐々にその秘密を明かし、二人が正しい順序で進むと、時間の逆行が収束し始める。
「……これで突破できる」
雫は微笑み、慧も冷静に息を吐く。
逆行の回廊を越えた先には、さらに複雑で心理的圧力の高い異次元情報の試練が待ち受けている。
この先、二人の連携と判断力が、より一層試される――。




