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詩人になろう  作者: 星野 満


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ぜろは思った

✧ ✧ ✧ ✧



ぜろは思った

ぜろは どこまでいっても ぜろだ


ぜろは いち ではないから

たとえこの眼が 水平線の彼方まで みとおせたとしても


ぜろは どこまでいっても ぜろだ


✧


ぜろは思った

いちが欲しいと


きっと いちがいれば

大きな巨人のような あらい波(なみ)も


たぶん いちがいれば 

本帆(ほんぽ)をあげて 頑丈な筏(いかだ)が作れる


いちとなかよく 大海原(おおうなばら)をこえていける


✧ 



ぜろは こうも思った


きっと いちがいれば 

さざ波ただよう 静寂な浜辺も


たぶん いちがいれば 

ぜろは きらきら光る さくら貝を見つける


一番きれいな さくら貝 ビーズをつけた貝飾り


ぜろは いちの首に そっと飾ろう


✧



ぜろは 思った

ぜろは どこまでいっても ぜろだ


ぜろは いちじゃない

ぜろは いちに逢いたい


ああ いちが いてくれたらなあ!

ああ いちが 笑ってくれたらなあ!


いちがいれば たぶん きっと


ぜろは思った




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― 新着の感想 ―
お、何か新作のイメージですか? 何かの比喩かな?  そのうち、会えるといいね〜♪
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