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光る君の思い出


日暮れ時、お母さんとケンカして、

泣いて、泣いて、飛び出した、


一人ぼっち、見知らぬあぜ道、

泣き疲れた お腹が減った ここは何処?


こわいよ、こわいよ、泣きべそかき、


「セリちゃん」と小さき声。


汗だくのシュンちゃんが立ってた、


追いかけてきたの?


うん……


シュンちゃん、恥ずかしそうに笑う、


日は沈み、月明かりのない夜、


二人 手をつないで 歩く田んぼ道、

黙って 歩く 田んぼ道、


シュンちゃん、何処行くの?

暗くなってきた、こわいよ、こわいよ、


もう少し もう少し、もう少し、


まだなの、まだなの? 


シュンちゃん?


もう少し、もう少し、

シュンちゃん、手が汗ばんでる。


ついた、セリちゃん、目をつぶって!


もういいよ、もういいよ、


シュンちゃんの声 そっと目をあけた、


✧  ✧  ✧  ✧ ✧  ✧ ✧  ✧  ✧ ✧

  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧  ✧ ✧  ✧  ✧  ✧✧ ✧ ✧ ✧


わぁ、わぁ、シュンちゃん これは何?


ホタルだよ、オスとメス、

ゲンジボタルが今、出会ってるんだ、


金色、金色 淡いひかりの粒、


キラ キラ キラ キラ、


ゆらゆら、ゆらゆら、ゆれる。


光の玉、光の粒、キラキラ、ゆれて


とひかう、とひかう、 ホタルの群


川のせせらぎ、ヤマセミ 鳴く声、


セリちゃん、笑った、笑った、笑った、


良かった、良かった、良かった。


静かな夜の川すじ 風のない夜、


シュンちゃんと、手をつないだ、ホタル道。









※二人の幼い頃の夏の思い出のワンシーン。

情景を思い浮かべながら詩を書きました。


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