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詩人になろう  作者: 星野 満


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25/27

電子レンジとわたし

※電子レンジみたいな王子様が欲しいな~と思って作りました。

✧ ✧ ✧ ✧



冬のひんやりした肌寒さ。


真夜中、机上の珈琲はすっかり冷めていた。



台所の電子レンジ。

君はわたしの王子様だ。


インスタントでもいいが、冷めた珈琲は飲みたくない。


ぬるくて、味気なくて、おいしくない。


ほかほかの甘い珈琲が飲みたい。



わかりましたお姫様。

お望みならば仰せの通り──。


扉を開いて珈琲カップを置いてください。


はい。


60秒……いや90秒かな、セットした。



ぴっつ、ぴっつ、ぴっつ、ぴっつ、ぴっつ。


ぴっつ、ぴっつ、ぴっつ、ぴっつ、ぴっつ。



ああゴメン、忘れてた。フタを開けないと。


冷めた珈琲は見違えるくらい、ほかほかになった。



✧ ✧



部屋に戻りわたしは机に向かう。

ひと口、ふた口、あたたかい珈琲を飲む。



チッチッチッチッ……

チッチッチッチッ……



書いてると忘れる。

書いてると時を忘れる。

書いてると我を忘れる。



いつのまにか2時間たった。


わたしは珈琲カップを手にした。



──あ、また冷めてる。


もうこんな時間なのか。


冬の空気はすぐ冷める、困ったもんだ。



なぜ、私が飲みたい時に冷める。

まるで別れた恋人のようではないか。


そうだ思い出した。

わたしが寒い時、あなたはいつも冷たかった。


今の珈琲のようだ。

肝心な時にあなたは冷たかった。



ゴメン、嫌なこと思い出した。

なんだか心まで冷えてきたな。



台所の電子レンジ。

君はわたしの王子様だ。


くりかえし、くりかえし。

くりかえし、くりかえし。

冷めた珈琲をあたためなおしてくれる。



台所の電子レンジ。

誰もが寝静まった真夜中にひとりきり。


君はわたしの、しんぼう強い王子様だ。




※ 寒い部屋でなろうに投稿する際、電子レンジと珈琲にはいつもお世話になっております。


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― 新着の感想 ―
ぴっつぴっつの音が一瞬わからなかったんですが、ふつふつコーヒーが音を立てている様子ですか〜?w 寒い冬にあったかい珈琲いいですねぇ♪それに少しのチョコがあればなお最高(*^^*) 温もりが欲しい時に…
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