表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/35

プール③

ウォータースライダーの出発地点は、階段をかなり登らなくてはいけない。


俺は茜と藍の前を歩く


理由は察してほしい。


衣類の関係で、一人の男として前を歩く。


背中から頑張って階段を登る二人の声が聞こえる。


茜は体力オバケなのだが藍は少し運動が苦手のようだ。


「頑張れ、あと少しだぞ」


俺は二人を鼓舞する。




「ふぅ〜やっと着いた〜」


「疲れた.......」


茜は少し楽しそうだが藍は本気でバテているようだ。


出発地点には一人のスタッフと、十数人の並んでいる人がいた。


いつもならこのに三倍は人が並んでいるのだが、運が良かったみたいだ。


「あんまり並んでなくて良かったな」


「だね」



しばらくしないうちに俺達の番になった。


「2人まで一緒に滑ることが出来ますよ」


スタッフから声をかけられ、何やら後ろから熱気を感じる。


夏の熱気では無い、双子の熱気だ。


「お、おい」

「俺は1人ですべ......」


俺が後ろを振り返ると、お互いを睨みながらジャンケンをしている茜と藍の姿があった。


「なにやってるの......?」


「あ、これはどっちが先に滑るかのジャンケンだよ」


茜がすぐに答えた。


後ろにまだ沢山待っている人がいる中、のんびりしている暇はなかった。


「すみません、僕一人で、後ろの2人は一緒に滑ります」


「わかりました、それではここに座って待っていてください」


俺が勝手に双子を一緒に滑らせることを決定したので、茜と藍は不満そうだった。


「一緒に滑るのは嫌だったか?」


俺は定位置に着いて待ちながら、2人に話しかける。


「違うよ!私は俊と滑......」


それと同時にスタッフが、下のスタッフからの合図を受け取り、俺の背中を押す。


激しい水しぶきがスライダー内で上がる。


最後茜はなんて言いたかったんだ?


途中で押し出されたので聞き取ることが出来なかった。


まさか俺と一緒に滑りたかった、そう言ったのか?


さっきのジャンケンは俺と滑る方を決めるジャンケン?


いや、そんなわけはないか.....


スライダーの中、楽しむことも忘れ、ずっと考え事をしていた。


水流に身を任せて、どんどんスピードが速くなっていく。


俺はそれでも考え事を続けていた。


スライダーの出口が近づいていることもしらずに.......


「うわっ!!!」


体が一瞬宙に放り出され、水中に沈む。


準備していなかったので、俺は大量の水を飲み込んでしまった。


やばい、これ溺れるやつだ。


下で待ち構えていたスタッフにすぐに水揚げされたが.........


俺はそのまま意識を失った。


続く


最後まで読んで頂きありがとうございます!

さいきんポイントの伸びが落ち込んできて、なかなか沢山の人に見て貰えません(泣)

よければブクマや星評価よろしくお願いします!

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ