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勉強会!

その1週間はとても早く過ぎていき、あっという間に日曜日になった。


今週はテスト前の勉強で大忙しだった。


授業はもうテスト範囲が終わっている教科がほとんどで、自習になる時間も多かった。


そのこともあってテストの課題はほとんどが終わっていた。


あとは何周も解いて完璧に仕上げていくぞ!


俺は朝から歯ブラシを咥えながらリュックサックに勉強道具をつめていた。


というのも今日は茜たちと図書館で勉強する予定がある。


楽しみすぎて昨日は昼も眠れなかった。

(いや当たり前やないかい!)


くだらないギャグもそこまでにしておいて、俺は荷物に不備がないかもう一度確認する。


確認が終わると俺は洗面台に行きうがいをして、鏡に視線を向ける。


「いってきます」


俺は一人暮らしなので、毎日鏡の自分に挨拶をして家を出ている。


なんて悲しい現実なんだ。


玄関を出ると涼しい風が流れてきてとても気持ちが良かった。


図書館まではそう遠くはないので歩いていく。


図書館の近くまで来ると見慣れた2人の姿が見えた。


「お〜い」


藍が先に気づき手を振ってくる。


最初会ったときは今とは真反対の性格だったが、俺達も随分うちとけたようだ。


俺を信用してくれているなら嬉しい限りだ。


「おはよう」


俺は短く挨拶をする。


「俊早いね!」

「まだ集合時間10分前だよ」


そう言うなら茜たちもだ。


「俺は基本10分前行動男だからな」


「フフっ何それ!」


「みんな揃ったなら中に行かない?」


俺と茜の会話を遮るように藍が入ってきた。


「お、そうだな」


俺たちは図書館に入ると勉強できそうな長机に目星をつけた。


「ここにしよう!」

「誰がどこに座る?」


「俺はここでいいかな」


適当なところにリュックサックを下ろすと、俺は席に着いた。


しかし2人は座ろっとしない。


え?もしかして座り方で悩んでる?


「私が俊の隣に座ろうかな〜」


茜がそう言って腰を下ろそうとすると、


「私が俊の隣に座るー」


藍も負けじと対抗する。


「..............」


俺は何も言うことが出来ず無言を貫く。




うん、なんでこうなった???


俺の両サイドには瓜二つな美人が座っている。


右には藍、左には茜


通りすがる人たちも何やらこのふたりのことを話しているようだ。


そりゃそうだ、なんで俺みたいなやつがこんな状況に置かれてるんだ?


集中なんてできたものでは無い。


「俊に勉強教えてもらわないといけないからさ」


茜が目線を逸らしながら言った。


「そそうそう、だからこの並び方が1番効率いいでしょ?」


藍も茜と全くおなじ仕草で言った。


やはり双子なだけあって何もかもが似ている。


「なら...別に問題ないよ」


「早速勉強始めよっか」


俺たちは茜の言葉と共に勉強をスタートする。




俺がひたすらテスト範囲の英単語を覚えていると、右肩に感触を感じ、目線を向ける。


そこには疑問で溢れた顔の藍がいた。


「俊〜なんでここの三角形の面積が分かるの?」


「あ〜ここは正弦定理を使ってるからだね」

「ほら、教科書のここに書いてる式だよ」


「お〜なるほど!」


「俊は勉強得意なんだね〜」


「ま、多少はね」


「教えてくれてありがとう!」


本当のことを言うと、俺はもともと大学1年生だったのだから、数Ⅰの正弦定理、余弦定理なんて目をつぶっても解ける。


だから高一の学習範囲はおそらく間違える方が難しいだろう。



俺たちの勉強会はまだ始まったばかりだった。


今僕の学校では数Ⅲやってるんですけど、極限が難しくて吐いてます。

よければブクマや星評価よろしくお願いします!

また次回!

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