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体育大会編 後日談

「お疲れ会??」

「それってクラス会とかじゃなくて、俺とってこと?」


「それ以外ないでしょ!」

「どこかに食べに行ったりしたいな〜」


俺は茜の言葉が未だに信じられずにいた。


茜は友達も多くて、俺なんかに構ってる暇などないはずだ。


「俺なんかに時間使ってもいいのか?」

「他にも茜と遊びたい友達は沢山いると思うぞ」


俺が言葉を発した途端、茜の視線がジトーっとなったのが分かった。


なにかまずいことを言ってしまったか?


「俊、なんか最近遠慮し過ぎだよ」

「こっちの世界に来た時みたいに沢山一緒に遊ぼうよ!」


あぁ......


そうだ、俺はこっちの世界に来た時に茜に楽しいリベンジスクールライフをさせてあげると約束したんだ。


何故今まで俺自身に消極的だったんだ。


「これは私だけじゃなくて、俊にとってもリベンジなんだよ!」


「でも、俺は茜に幸せになってもらえれば....」


「もぉ〜!」

「そんな、立派なこと言わなくてもいいよ!」

「カッコつけなくたって俊はかっこいいよ」


「お、おう、それなら俺も楽しませて貰おうかな」


俺は茜のカッコいいという言葉で思考が停止していた。


お世辞?だよな...


俺が学校生活で言われたことの無い言葉で、意味の解釈に時間がかかった。


俺は茜に面と向かって可愛いと言ったことがあっただろうか。


茜は会話を含めどんな面においても完璧だった。


「あ、茜も可愛いと思う.....」


口を開いてから我に返る。


俺は今なんて言った?


心から言葉が溢れ出してしまった。


「え?急にどうしたの?」


クスッと笑う茜は俺が直視するにはあまりにも高貴すぎた。


「あ、いや、なんか無意識で出てしまった」


さっきからキョドっている俺は茜の目にはキモく映るだろうか。


こっちの世界に来た時はもっと俺はイキイキしていたのに、どうしてもあかねのオーラに負けてしまうな。


「うれしかったよ!」


「え?」


「俊がそんなこと口にするところ見たこと無かったから、聞けて嬉しい!」


そんな俺の心を見透かしたような気遣う言葉は茜にしか選べないだろう。


「じゃ、私達も帰ろっか」


茜にそう言われ周りを見ると、俺たち以外はの人はほとんど帰ってしまっていた。


「そうだな、」




俺たちは夕日に照らされた校舎に背を向け、校門を出る。


「幸せだ.....」


あかねの隣を並んで帰宅している時、思わず言葉が漏れてしまった。


「なにそれ!」

「なんか今日の俊かわいいね〜!」


かわいい?

それはこっちが言いたい言葉だよ。


今日は過去一で疲れた。


早く家に帰って寝よう。


俺は茜と別れたあと、足早に家に向かった。



家に帰り、夕飯やお風呂を済ませ、ベッドに横になると1件の通知がスマホに来ていた。


(ごめん!どっかに食べに行こうって言ってたんだけど、お母さんから止められちゃって...)

(お仕事辞めたばかりだから、街中で見かけられたら誤解を生むって..)


それは茜からのメッセージだった。


メッセージの内容は俺はすぐに理解できた。


それもそのはずだ、元国民的女優が引退したと思ったら街中で男といるのを見かけられる、そんなの芸能界のビックスクープになってしまう。


元々一緒に下校するのでさえそのリスクがあったんだ。


私服の時となると、さらにリスクは上がってしまう。


それならお疲れ会はキャンセルか.....


内心楽しみにしていた自分がいたので、少し落ち込みながら、返事を打ち込んでいく。


ピコン!!


俺が打ち込んでいる時、茜から追加のメッセージが来た。


(だから、俊が良ければなんだけど.....)

(私の家で遊ばない?)


............


文の意味が理解できず、俺の脳はスリープする。


は?


え?

ぇぇぇぇ!!!!!

茜とのデート始まります!

いくつかの話に分けてじっくり書こうと思ってるので、ブクマ、星評価をつけて待っていただけると幸いです!

今後ともよろしくお願いします!

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