空中庭園の落日
爆撃音が響く中
戦友たちが仲間の肩を 担いで歩いている
銃声は途絶えることなく
燃え盛る炎は 戦闘服を着た盟友たちを 飲み込んでいく
そう ここは元は聖地だった
誰にも侵されることのない
誰も踏み込むことのできない
歌人と動物たちの楽園だった
それが 今 危機に晒されている
君はそれに耐えられるのか?
十字架の立つ教会が燃えていく
最早 この戦禍の中では
信仰者も 無神論者も 分け隔てない
ただ破壊と破滅 崩壊が待っているだけだ
それを避けたいならば ただ
銃を取れ
飛空船が墜落していく中
従軍看護師が 傷ついた仲間の手当てをしている
怒号はやむ気配はなく
いきり立つ火柱は 人を見る影もなく 飲みこんでいく
そう ここは元は聖域だった
誰にも踏みにじられず
誰にも蹂躙されない
弾き人と動物たちの花園だった
それが今や 焦土 焼け野原と化している
君はそれに耐えれるのか?
聖母像が 血の涙で濡れていく
最早 この惨禍の前では
哲学者も盗賊も ペテン師でさえも分け隔てない
ただ殺戮と狂気 冒涜が待っているだけだ
それを避けたければ 今
剣を取れ
だが僕らのテリトリーは 侵され 踏みにじられていく
今際の際に 僕らのキングが叫んだ言葉
「神は実在したが 我らを祝福しなかった」
その響きと意味が 僕らの胸を引き裂いていく
聖堂が 赤い海で満ち満ちていく
最早 この荒廃した大地の前では
愛する人の名前を叫んで 彷徨うしかない
それを避けるためには そう避けるために
聖なる銃を撃ちならせ
ただただ形の見えない 「愛」という名の旗頭のもとに