お姫様、それはおやめください
頭がボーっとする中、私は眠りについた。
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「まだですか?父上」
「うーむ、まだ目を覚まさなさそうじゃ…。仲間の人もいるようだし、その人から祝おうかの」
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「なんじゃ、わらわに用があるのか」
「いや、宴をするのでな、おぬしを誘おうと思ったのじゃ」
「ふむ、よかろう」
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「あれ~、なんか長いテ~ブルが~」
「お目覚めなのですね!!」
「あ~、そういえばなんか~」
正直言って、まだなんの用意か分からずその光景を見ていた私だったが、しばらく見ていると、何だったかは大体思い出す。
あの技、数分記憶喪失になるのが一番の欠点なんだよなあ…。メリットも多いけど。
まず、重病も、Sランク程度なら簡単に治せる。それに、後遺症、再発なども無い。
なんて、のんきな事を考えていたら、お姫様がありえない言葉を口にした。
「お願いします、私を旅に連れてってください!!」
10分くらい、沈黙が続いた。
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「お願いします、私を旅に連れてってください!!」
やっと目覚めてくれました。これで、2年前見たあの夢が本当になるんですね!!
「おい、流石に目覚めたばかりなんだ、混乱するから、もうちょっと後にしてくれ」
「いつ聞かされても驚きますよ、それ。混乱するなというほうが無茶です」
冷静に行ったが、心の中はもうパニックそのものだった、そうゆう感じですね。焦りが手をとるように聞こえてきます。
「いいえ、やっと目が覚めたのです、これ以上のチャンスはありません!!」
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「さすがに、お姫様を入れるというのは…」
気が引けるんだよなあ…、といおうとしたら、お姫様が口を挟んだ。
「なら、家来も身分も家も何もかも捨てます!!2年前、神様が認めて下さったのだから!!」
「「えええええええええええええええええええええええ」」
王様と悲鳴が被った。
「入るにしても、本名は?」
「ソリミア・ヒールです。」
ソリミアというようだ。
「そういえば、病名はなんだったんだろう・・・。発生源はここじゃないみたいだし、他の人の病気を見分けるのに使えないだろうか?」
独り言は、心の中で言ったほうがいいようだ。
「麻痺病です」
「え?」
「だから、病名は、麻痺病だったんです」
このように、反応してくる人がいるから・・・。
「そういえば、あの時、『入るにしても』って言いましたよね!なら、入ってもいいですか!?」
「もう、どっちでもいいよ…」
「「ええええええええええええええええええええええ」」
ん…?2人の声…?
「じゃじゃーん!!…むぐ!?」
思わず、ピクシーを掴んでしまった。
「いや、何で出てきたの?」
「暇なんだもーん…」
暇なのかー、へー。
「正体ばれたら、一騒ぎ起きるから!!」
「えええええええええええええええええええええええええ」
知らなかったようだ。
「私の存在を忘れるな、このバカ!!」
シルクがやってきた。2つの声の2人目はシルクだった。
「「あ…」」
ピクシーと一緒にびっくりする。
「そーれーよーりー、よろしくお願いします!!」
「「「あ、よろしくお願いします」」」
決定した。さらっと。
「敬語は要りません!!そうだ…、ちょっと待っててください、これじゃ、動きにくいので」
彼女は、楽器が武器だそうだ。遠距離攻撃何とかして!!
お姫様の武器が、なぜリコーダーなのかと言いますと、自分の発想力ではリコーダーが限界だからです。