2人目の妖精
少し短いかもですが、ご了承ください。
「これから何処行く予定ー?」
と、私が聞くと、
「森で、新しい仲間が欲しいな」
とソフィアは答えた。
そもそもなぜ私たちが一緒にいるか。
私の願望で、一緒に魔王を倒しに行くという事になったのだ。
ああ、はやく魔王城に行きたいな!!
よーし、全速力で行くぞー!!
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ああ、森まであと何日かかるのだろうか。
食料ももうそろそろ尽きる。ピクシー、割と大食いだった。その体の何処に行くんだよ…。
「おーい、森が見えたよー」
近っ。さっきまで、何日かかるか考えてたのに。そう思って前を見ると、何も無かった。道しかなかった。
おい、どんだけせっかちなんだ。そして、どんな大声なんだ。姿見えなくなるほど遠いのに、どうして聞こえるんだ。そして、どんだけ速いんだ。
「今行ってる所、そんなに近くないよ」
「うそー、見えるよー」
「先行かないで、あ、なんかに化けれる?」
「化けれるよー!!」
森の前から戻ってきた、元気な妖精はそう答えた。
「じゃ、ネックレスに化けて。魔除けもよろしく。」
「わかったー」
ピクシーは、鮮やかなピンク色のネックレスになった。PIKUSI-って書かれているんだが。
移動中……………………………………
森が見えた。『妖精の森』だ。思っていたよりも暗く、先が見通せない。気を付けて進まなければ。
「誰かいますかー」
ピクシーが、一旦もとの姿に戻って呼んでいた。
本当に出てきた。ピクシーが、ネックレスに戻ってくれた後なのが幸いだったのか不幸だったのか、ピクシーがいることには触れられなかった。
「呼びましたか」
「…はい、魔王討伐の…えっと…」
「?」
「仲間になってくれる人が…その…」
「?」
「いないか…えっと」
「?」
「探しに…来ました…」
「はぁ、それでしたら…、おーい、シルクー」
誰かが呼ぶと、シルクと言う人が出てきた。うわあ、怖そー。
「なんだ、呼び捨てするな」
「いいじゃない。仲良しなんだしさー」
「親しき仲にも礼儀ありと言うだろう。それでも~」
「とまあ、口うるさい性格だけど、引き取って」
「押し付けられた感満載だ…」
「そのネックレスから、私達と同じオーラが感じられる。どうやって手に入れた?」
ピクシー「呼ばれて…」
「呼んでない」
まさか、出てくるとは思わなかった。声が少し動揺していた。
「あー、ピクシーだー」
「知り合いなんですか?」
「いや、最近魔王討伐隊に【無理やり】入ったって聞いた」
「あ、本当だ」
「本当って何よ!!私は本人の了承を得て…」
「ほぼ勢いに押されてたんだが」
「えええええええええええええええええええええええ」
「まあ、元々魔王殴ってみたかったから、パーティーには入るぞ。」
「あんなに入らないオーラ出してたのに、自分の意思で入った!?」
「悪いか?」
「いや、戦う人がようやく出て来たから、いいけど」
こうして、シルクを仲間に入れた。弓使いだそうだが、え…?近距離攻撃は…?