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積み木の世界  作者: レンガ
~ 土の国 ~
99/189

勝利条件

 「でも、それを打ち消すことのできることがありますの」


 アーシィがにこりと微笑みかける


 「それは、ハジメも気になっていると思いますが、同行者の存在ですわ」


 

 そこで出てくるのか


 僕が身構えていると、アーシィが口を開いた



 「では、同行者について説明させていただきますわ」


 

 アーシィは僕が望んでいた情報を次々に喋っていった


 偽物のネックレスを先に持って行かれたのはどうしようもないこと


 早く見せると言う点では負けてしまったが、勝機があるとするなら、同行者による籠長の説得があると言われた



 「同行者の説得?」


 僕がその言葉に疑問を抱いていると、


 「そうですわ」


 僕に向かって頷いてきた



 「その同行者の説得によって、そのネックレスが本物かの偽物か、証明すれば良いのですわ」




 さっきの説明では、偽物でも本物でも早く見せた方の勝ちではなかったか?


 僕が頭を悩ませていると、アーシィがクスリと笑ってきた



 「ハジメ、あなたの考えていることが何となくですが分かりますわ」


 さっき言った勝利条件と違う、そう仰りたいのでしょう?というアーシィの言葉に僕は頷いた


 「そうですわね、その場での三人の競争はもう決まっていますわ。でも、土の国の加護者となるには、本物が必要なのですわ」


 それは水の国でも風の国でも同じだったでしょう?ということに僕は考える


 

 水の国は知らないが、風の国ではファイがインクを使って書状を書いていた




 確か、それがないと加護者にはなれないとクロウさんが言っていたな


 僕がクロウさんの言葉を思い出していると、アーシィが続きを話し始めた


  

 「早く見せることも大事ですが、その後本物のネックレス探しに追われることになるのですわ」


 それなら、最初から本物のインクを持っていた方が良いことになる


 僕がアーシィの今まで言ったことを整理していると、アーシィがまとめてくれた


 「つまり風の加護者になる為には、ネックレスをとにかく何でもいいから早く見せる一次通過とその後、自分の持っているネックレスが本物だと証明できる、もしくは本物を探しに行き、見つけ出してくる二次通過があるのですわ」


 お分かりになって?というアーシィに僕は頷いた


 一次通過にはもう出遅れているので、その後の二次通過、自分の持ているネックレスを本物だと証明するという方法しか、アーシィが加護者になる道はない



 僕はアーシィの言いたいことが何となく分かったような気がした


 考えたことを僕は口にした


 

 「二次通過をしに織り籠に向かい、僕が今持っているネックレスを同行者としてアーシィとともに証明した後、アーシィが土の加護者になれば」


 土の国の書状がもらえるということになるのかな?というとアーシィの琥珀色の瞳が輝きを増したように見えた


 「そう、まさにその通りですわ、ハジメ。その思考ぶりから考えて、籠長の説得、うまくいきそうな予感がしますわ」


 根拠はないですがと言ったアーシィを僕は見つめた


 

 「ハジメ」


 アーシィが僕に手を差出し、僕に言ってきた


 「改めて、お願いいたしますわ。私と一緒に土の織り籠へと向かってくださいませんこと?」


 アーシィの声音が先ほどより一層、真剣みを帯びたように僕は感じた


 

 僕はアーシィの手を取った


 「喜んで」


 アーシィが僕の手を握ったので、僕は少し強めにアーシィの手を握り返した



 

 


 

 「え!?」


 さっきまで黙っていたアリアの声が僕の耳に入ってきた


 アリアの表情がこう言っている



 え、うそでしょ!?こんな高飛車な子についていくの?と


 タイニーも似たものだった



 その二人の表情を見てか、リドはカウンターで絶望的な顔をしている二人を宥めるように言った



 「まあでもなあ、最終的には土の織り籠に行かないといけなかっただろ?だったら、同じじゃないのか」


 ここはそう考えて、な?というリドの言葉にアリアとタイニーが渋々頷く


 

 二人の心の声が僕には、いや僕以外にも聞こえてきた



 マスターが言うなら

 マスターさんが言うなら


 仕方ないか



 その中で、デニーさんはお酒の入ったグラスを片手に大賛成していた


 「アーシィちゃんが加護者になるんだったら万々歳だ。俺は付いて行くぞ~」


 デニーさんからの励ましの言葉にアーシィはにっこり微笑んだ


 

 どうやら店内の(まあ、主に二人の)雰囲気も落ち着いてきたようだった


  

 僕も改めて、アーシィに宣言することにした


 「とりあえず、君が土の加護者になるまでの間、僕たちは君に同行することにしたよ」


 皆いいかな?と僕がいうと、アーシィ以外の人間が返事をしていた


 

 こうして、僕たちは土の織り籠に行くまでの間、アーシィに同行することとなった

 

 「決まりですわ。これで二次に通過できますわね」


 アーシィが安堵しているところに僕は声をかける


 「まずは土の国に上陸だね」


 僕が言っていることにアーシィは不思議がっていた


 「ジョウリク?何のことでしょうか」



 そうか、アーシィは気がついたときはもう船内だったから、これが船だということが分からないんだ


 僕は首を傾げているアーシィに説明することにした。



 

   

 日付を過ぎてしまいました。すみません。


 アーシィがこの後驚きます。次回期待してくださいね。

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