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積み木の世界  作者: レンガ
~ 水の国 ~
22/189

とあるレストランで

 「「はい、できたわよ~」」


 二人は、僕の服を差し出してくる


 しかも、二着


 着てみて~、と言うので、僕は着替えるスペースに行って着替える



 出ていくと



 「「「きゃ~!!」」」


 黄色い悲鳴が三つほど同時に聞こえた



 きゃ~!!ってなんだそれ・・・



 心の中で僕はひきまくっていた



 女子3人は壮絶な勢いで僕のことを話しているようだが、気づかなかったことにしようと思う



 


 二着の服を着終わって、僕は着替えようとした


 するとアリアが、僕に慌てて言ってきた


 「ああ~、待って!着替えないでいいわ」


 そのままで!と強く言ってくるので、僕は着替えないことにした


 ちなみに今の僕の服装は、グレーを基調にジーンズとスーツの良いとこどりをしたような服のデザインだった


 「「うんうん、よく似合ってるわ」」

 素材もいいけどね~と言って、二人は手を取り合っている



 大成功!と二人は言い合っていた



 とりあえず、服を作ってくれた二人に僕はお礼を言うことにした


 「ありがとう、二人の作ってる服って、軽くて丈夫で肌になじむよね」

 それに動きやすいよ、と言うと、二人は幸せそうに僕を見つめてきた




 「「そう言ってもらえると、服屋冥利に尽きるわね~」」



 二人は僕の着てきた服と今着ていない普段着を袋に包んで、僕に渡してくれた




 



 「よかったわね、ハジメ」


 アリアがお会計をしながら僕に話しかけてくる


 あの後、二人から靴や靴下もプレゼントされたので、当分服関係で困ることはなくなった


 

 二人に手を振りながら僕とアリアは店を出て行った



 

 「よし、次はどうしようか!」


 アリアは僕に聞いてきた



 服屋を出てきたころ、夕日が海に沈もうとしていたので、帰った方がいいのではないか、と思った


 

 「そろそろ帰ろうか、アリア」

 日も傾いてきたし、というとアリアはそうね・・・・、と頷いていた



 でも!とアリアは船がある方向とは逆の方を見ていた



 「ご飯食べにいこ!!」


 

 リュックをしっかりかるいながら僕にウインクした





 そういえば、お腹すいてきたかも・・・、と思っていると今日はリドがいないと言うことに気づいた



 今日は帰らないっぽいことを言っていたな、リド


 

 つまり、リドが帰らないということは、レストランに戻ったとしてもご飯はないということなので、アリアが言ったことも頷けるな、うん




 僕はアリアの提案を受け、レストランがある方向へと歩き出した







 しばらく歩いていると、とある店の前にたどり着いた


 そこは、僕らの働いているレストランよりもこじんまりとしたお店だった



 

 ~ レストラン フル 店内 ~


 趣のあるドアを恐る恐る僕は開ける


 そこには、店の外見に似合わず、豪快な人たちが食事をしていた


 こじんまりとしているのに、料理も豪快なようで、店の中には常に話し声が絶えなかった


 昼間の市場の雰囲気と似ているようで、似ていないような、夜の雰囲気を纏った感じの店だった




 



 アリアと僕はカウンター席に座って、メニュー表を見る


 「うーん、どれしようか・・・・」

 迷うわね!と言っているアリアに僕は苦笑する



 まあ、僕もそうなんだけどね



 メニュー表とにらめっこしていると、頭上から声が降ってきた




 「お客さん、注文まだ?」




 ウエイターの人が後ろに立っていたのに僕は驚いた



 アリアは、顔を上げずに


 「うん、まだよ」


 と言うので、ウエイターは去って行った








 アリアはまだメニュー表を見ている



 僕は決まったからいいけれど



 さっきのウエイター、きっとせっかちなんだろうなと僕は思っていた




 しばらくして、痺れを切らしたのか、さっきのウエイターが足早にやってきた



 「お客さん、まだ決まらないの?」




 メニュー表を見ているアリアに向かって言ってきた



 お客に対する態度ではないだろうと僕は思った








 まあ、まさかこの後、このことがアリアにとっての爆弾投下発言になるということは



 このウエイターは露程も思っていなかっただろうが。




      

 服屋で女子3人がきゃ~と言っておりますが、それは察してください。この後、アリアがどのような行動をウエイターに対してとるか、注目です。

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