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積み木の世界  作者: レンガ
~ 土の国 ~
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懺悔のお時間です。(番外編)

 読者の皆様方、こんばんは。おはようございます。こんにちは。

 この積み木の世界の作者、レンガです。

 正直今回の話は、全く積み木の世界との関連性はございません。ございませんが、私の懺悔ざんげをあるキャラクターを介して、聞いていただきたいと思いまして…。

 え?何でしょうか?

 ざんげとか、そんなものを書いている暇があったら、さっさと続きを投稿しろ?

 それは、ごもっともです、はい。何も反論できません。

 しかし、あまりにも…、あまりにも投稿しない日が続いたので、いっそ思い切って懺悔の時間、というより懺悔の話を作ってしまおうかと思いました。

 その為、今回は、作る気は毛頭なかったのですが、番外編とさせていただきます。

 お付き合いくださるという優しい心をお持ちの方、

 仕方ない暇だから読んでやろうかという気まぐれな心をお持ちの方、

 完結させると散々言っていたのに1ヶ月も放置したな?何様だ作者は!?という、心にかなりの怒りというスパイスをお持ちの方など、自分自身で読む条件を満たしたと思われる方は、このまま下にスクロールしてお読みください。


 では、どうぞ。












 「こんばんは!おはよう!こんにちは!タイニーだよ!!あいさつの順番おかしいんじゃないのって言われるかもしれないんだけど、それは作者の投稿している時間がこんばんはの時間だから、仕方ないんだ。だから、読者の皆、ぼくと作者を許してね?」


 はちみつ色の髪を上下に動かしながら、少年は誰もいないところに向かって話していた。


 「そうそう!あのね、どうしてぼくが、こんな誰もいないところに向かって、一人で話しているのかと言うと、作者の言葉をみんなに伝える為なんだ。ひどいよね、作者って。だって、ぼくたちが歩むはずだった時間を、止めていたんだからね!!皆、怒っていいんだよ!?」


 眉間にしわを寄せ、身体の前で両手に拳を作り、一生懸命に言う姿を想像してほしい。きっと、かわいい子犬、わんこに見えるだろうから。


 「まあでも、さっき作者に話を聞いたらね、悪気はなかったみたいだから、許してあげてほしいな。」


 タイニーは後ろを振り向くと、何やらごそごそとし始めた。何かを探すようなそぶりが見えるが、一体何を探しているのだろう。私は、その姿を眺めていた。


 「あったー!!」


 ジャーン、という効果音よろしく、出てきたのはタイニーお得意の、ハーブティセットだった。

 いや、そもそも、何がどうしてただの空間から、花柄のポットやら、同じ柄のティーカップやら、予めブレンドされた茶葉、そして、注いで飲むのにちょうどよい温度で温められたお湯が出てくるのだろうか? 

 きっと、考え始めたら、きりがないほど疑問は尽きないが、そこはあれだ。都合よく空間が捻じ曲がり、積み木の世界の風の国にあるタイニー専用の小屋の中の、ティーセットが手に取れたという。

 いやいや、それこそご都合主義が過ぎるというか…。

 私がこっそりため息をついていると、鼻孔をくすぐるハーブの良い香りが漂ってきた。


 「よーし!今日もうまくできたね!!これから、作者のざんげ?っていうのが始まるんだって。それを聞いてくれるとってもいいお客様だから、読んでくれる皆さん全員にこのぼく特製の、はちみつハーブティを出してあげたいんだけど…。」


 手に持った湯気の立つティーカップを片手に持つタイニーは、何もないところに向かって話しているだけだというのに、何故か涙ぐんでいた。


 「うう、悲しいね。だって、一生懸命とびきりおいしいお茶を淹れても、読者の皆さんには、あげられないんだよ!ぼくを作り出した作者でも、それはできないんだって言われちゃった…。あ、そうだ。ハジメ兄ならできるかな?」


 思いついたように言うタイニーは、無いはずの透明なテーブルに、ハーブティの入ったカップをのせた。


 「そうだよ!きっとできるよ!!だって、ハジメ兄は水の国にあったていう、動かない島のあのレストランを、不思議な力で船にしちゃったんだから!!って、アリア姉が言ってたよ?だから、きっとできるよね?」


 誰もいない筈の空間に、喰いつくようにいうタイニーの期待に応えたい。

 しかし、私は思うのだ。

 いくら不思議な力、積み木を操って何かをソウゾウする力を持っていたとしても、ハジメはこの物語の主人公。その世界では不思議な力を使えたとしても、作者と読者の皆様方のいる世界、現実の世界には干渉できない。

 本で言うのであれば紙によって、ネットで言うのであればスクリーンによって、積み木の世界と現実の世界は、関わりを持てないのだ。

 それを理解しろというと、現実の世界について、子犬なあの子に説明する必要があるため、控えることにしよう。

 ちなみに、アリア姉とは、ハジメを積み木の世界で最初に助けてくれた女性である。一応、本作のヒロインのつもりだ。(ヒロインは読者の皆様によって異なると思いますので、つもりだということにしています)


 「ねえ、作者!!ぼくの話、ちゃんと聞いているの?この場を借りて、皆さんにざんげするんでしょ?ぼく知ってるよ!ざんげって、作者が犯した罪を神さま、もしくは他人に言って、許してもらうことだって!」 

 

 はい、全くその通りでございます。

 恐れながら私、懺悔の話を設けたことを、タイニーを登場させた時点で、軽く忘れておりました。重ね重ね、申し訳ないです。


 「分かったのならいいよ!作者がいないと、ぼくがいつまでたってもハジメ兄やマスターさんに会えないんだから、さっさとざんげして、さっさと小説家になろうに投稿してよね?じゃないと、ぼくはもちろん!これを読んでくれている読者の皆さんが怒っちゃうんだから!!」


 はいはい、分かりましたタイニー様。私、作者は懺悔させていただきます。つきましてはタイニー様、私目の懺悔を聴いていただけませんか?


 「いいよ!ぼくはそのために、こんな誰もいないところで、見えない作者に向かって話しかけているんだから。ハーブティ片手で、聞くよ」


 ありがとう、はちみつとハーブが大好きな子犬様。では、大変長らくお待たせいたしました、皆様。

 

 主演、作者による見ぐるしい懺悔のお時間です。どうぞ。



 軽く、一か月くらい投稿を見送り、申し訳ありませんでした。

 いや、もう、本当に申し訳ありませんでした連発しますが、それも許してください。

 去年の9月から、読む側の人間から作る側の人間になりました。

 一時期は、最高7話分ぐらい投稿して、自分でも有頂天になりながら、楽しんでおりました。

 水の国と風の国は、まあ、読めなくはないというような内容で、物語を作ることができました。

 しかし、土の国からのお話は、今考えるとかなり突拍子もない物語構成にしてしまったような…と思う部分がありました。

 アーシィの口調とか(!)

 アーシィの口調とか(?)

 アーシィの口調とか……。

 いや、他にもありますよ。

 話の流れがいきなりぶっ飛んだり、あれ?この人こんなにへタレでいいんだっけ?仮にも、加護者に選ばれた人だよね?と思う人が出てきたりと。

 いやあ、我ながら、迷走と爆走を繰り返しては、墓穴掘ってどツボにはまって、それでも往生際悪く抜け出そうとして、力の限り飛び出してみたのはいいけれど、勢い余り過ぎて、雲を突き破り、行き場を見失ったからだは宙に浮き、おそるおそる下の光景の目の当たり。そうしていたら、そこは投稿休止という、底の見えない沼地でした。 終わり

 という物語ができてしまうほど、私は土の国では明らかにおかしくなっておりました。まあ、それ以前も、おかしいことこの上ないのですが、それはスルーの方向でお願い致しましょうか?

 

 で、何故、投稿するのがこんなにも遅くなってしまったのかと言うと、原因は私の不器用さにありました。

 それは、この積み木の世界を投稿している間は、他の小説家になろうサイトで書かれている小説、他のネットで運営されている漫画やSS、東京の街が入っているかもしれない某動画サイトの動画、無料で見ることのできる、アニメ等の動画、書店で売られている小説に漫画、雑誌、後、テレビも見ることができませんでした。

 この積み木の世界が、それを見ただけで、他のものと同じ内容になってしまうのではないかと、私が恐れたからです。

 その為、私は去年の9月から投稿を休止するまではずっと、それらのものを見ることをやめておりました。

 風の国までは、問題なくそれで投稿をすることができました。

 しかし、土の国に入る時に、ああ、小説読みたい、テレビ見たいという欲が出てきました。その欲を振り払い、土の国を投稿していきましたが、風の国までの投稿の勢いは出らず、どうやって話を運べばよいのかも、正直、分からなくなってしまいました。

 なんとか土の国を終わらせた先月の最終投稿日の後、寝るのも忘れて、貯まっていたテレビやアニメ、動画、小説、漫画、雑誌等を見ることに必死でいるうちに、投稿することを躊躇ってしまいました。

 本当に申し訳ありませんでした。

 さっき、タイニーにも言ってもらったのですが、忘れていたわけではありません。

 ああ、読者の方に申し訳ないのに、投稿する気力がわかない。

 どうしてだろう。

 こんなことなら、最初っから投稿するんじゃなかった。

 慣れないことするからこうなるんだろうなと思いました。


 そう思ってから約一か月後、今日という日のことです。

 私は思いなおしました。

 一か月、いろいろなことをして、私は楽しめた。けれど、これを読んでくれている読者の皆さんには、残念な思いをさせているのでは、と。

 思いきって、小説家になろうサイトを立ち上げてみると、先週の間にも、読んでくれている方がいたのだと、アクセス解析で明らかになりました。

 読んでくれている人が、いるじゃないか。

 そう思って、今日、私はこの番外編を投稿することができました。

 本当に、私の小説を、数多くある作品の中から選び、読んで頂けて、感謝しています。嬉しいです。

 それと同時に、読んでくださっていた、今も読んでくださっている読者の皆様方には、申し訳ありませんでした。

 

 本当に申し訳ありませんでした。


 これで私のざんげを終わらせていただこうと思…、


 「なっがーい!!」


 私の背後で、甲高い声が聞こえた。

 まるで、出掛けた主人を尻尾振って待っていたが、あまりにも帰ってこないので、寝ていたが、起きても尚帰ってきていないために、叫んだというかのように。


 「長いよ!ながすぎだから、作者!!もう、この時点で3755文字だよ!?登場人物の時よりかは短いけど、それでも長すぎだよ!!本編では一話2000字だったよね?」


 ああ、子犬のタイニー様。長すぎましたか、私目の懺悔は。結構これでも短くまとめたつもりでしたが、あなた様には無理なようでしたね。

 確かに、今まで私は一話2000字投稿を目指していましたが、今後の投稿は2000字を1時間半でという自分ルールは取っ払おうと思います。

 なので、今日がその記念すべき自分ルール取っ払った記念話です、はい。


 「ふーん?じゃあ、今度からは一話が長くなるから、ぼくたちの様子がもっと分かりやすくなるし、ぼくたちの物語が進みやすくなるということ?」


 そうです。


 「そっかー。そうしたら、ぼくがハジメ兄に会える時間はもうすぐってことだね?」


 いやー、それは約束できないなー。


 「ねえ?作者声が棒読みみたいな気がするよ?ぼくの気のせい?」


 ええ、気のせいですよ。そう思ってください。


 「まあいいや。とりあえず、作者は今後投稿する気があるみたいなので、暖かい目で見守ってください!!」


 はい、是非。生暖かいのは、勘弁を。


 「それでそれで?投稿するサイクルって言うのかな?それはどのくらいなの?」


 そうですね。以前は毎日投稿を心掛けていたのですが、それだと私の息抜きの時間がまた無くなってしまいそうなので、週一。毎週日曜の夜、この時間帯辺りに投稿させていただこうかなと思います。


 「それって、投稿をパッタリやめる前にしていたのと一緒ってこと?」


 そうですが、少し違います。

 その時は、できる限りの投稿をしていましたが、今回は本当に毎週一話の投稿となります。

 時間が余ってしまった場合も、他のことに時間を使わせていただこうと思いますので、ご了承ください。


 「うん、まあ仕方ないよね。ぼくたちが物語で動き続けるには、作者の存在がどうしても必要なんだ。だから、ぼくは許してあげるよ。読者の皆さんはどうかな?こんなダメダメな作者だけど、付き合ってくれるかな?」


 タイニーとティーセット以外何もない空間に、返事が帰ってくることは無かった。それに気づいたタイニーは、見えない耳を丸めた。


 「あーあ。ぼく、読者さんとお話ししたいな。できないかな?」


 今のところ、手段が分からないので無理です。ごめんなさい。


 「そうだよね。まあ、作者の次の投稿に期待しておくということで、今日はもういいことにしようかな?よし!ざんげのお時間、終了だよ!!」


 ありがとう、タイニー。


 「そうだあ!!長く話したからのど乾いたでしょ、作者?今から淹れるぼくのハーブティ、飲んでくれる?」


 もちろん、喜んで。


 「あ、はちみつはいる?そう言えば、はちみつは1歳になる前の子どもにはあげちゃいけないって話、聞いたことある、作者?ぼく、つい最近まで知らなかったんだよね」


 ええ、聞いたことも、その注意書きを瓶のラベルで見たこともありますよ。作者、はちみつ大の字がつくほど好きなので。すでに把握済みです。ああ、はちみつは淹れてくださいね、たっぷり。


 「はーい!!任せてー」


 はちみつ色の髪を揺らし、私のハーブティを淹れるために、目の前の子犬は立ち上がる。

 それと時を同じくして、立ち昇る湯気が、ハーブの香りが、この何もない空間と私の心を満たす。

 そんなハーブティのように、読者の皆様方の心を満たすことができたらいいと、

タイニーから渡されたハーブティを受け取るときに、レンガは思ったのだった。


以上で、今日の投稿を終わります。ここまでお読みくださった方、お疲れ様でした。また来週の日曜日、この夜の時間帯に、文字の上でお会い致しましょう。

 

 では、良い夢を。

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