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積み木の世界  作者: レンガ
~ 水の国 ~
18/189

花屋 ロウ

 金髪の焼けた人を僕は凝視する


 僕の視線に気づいたのか、ロウという人は僕の方を見る


 「うん?アリア、こいつは?」

 誰、と聞いてくるロウという人に、アリアは僕のことを説明する


 「ロウ!こいつはハジメに失礼よ!」


 怒りながら、僕がレストランの従業員だということを説明してくれた




 「わりい、つい癖で」

 ごめんな、と僕に手を合わせてきたので、まあ許すことにしよう



 「いえいえ、知らない人がアリアにいたら気が気でないでしょう」


 僕は棘を含みながら、金髪に言う



 「初めまして、僕は相田 創です」


 よろしく、と威圧を込めて笑顔を送る


 どうやら僕の威圧に気づいたらしく、金髪はたじろいでいた



 ざまあ、とか思ったり



 アリアは僕の威圧に気づかなかったらしく、僕の後に続いて話す


 「私はハジメって呼ぶわ」


 ルンルンした感じで言うアリアに、金髪は救われたようだった


 調子が戻ったようで、僕の方を見る


 「さっきは悪かったな。オレはロウ・A・コルトだ。さっきアリアが言ったように花屋をやってる。みんな基本的にロウって呼ぶな」

 

 思い出すように言うロウに、僕はロウと呼ぶということを伝えた




 僕とロウの自己紹介が終わり、僕たちは花屋へ向かうこととなった







 ~ 花屋 ロウ ~


 ロウが花屋のドアの前に立つ



 「花屋 ロウへようこそ!」



 ドアを開けると無数の花が香りとともに出迎えてくれた


 爽やかで、それでいて甘やかな花の香りが僕たちの鼻をくすぐる



 「相変わらず、花にだけは繊細なのよね」


 そう言って、白い花を手に取るアリアは、ため息をつく


 「おい、花にだけは余計なお世話だ!」


 腰に手をあてながらロウはアリアに対し軽く怒っていた


 

 アリア、ナイスだ!と思ったのは僕以外にもきっといるだろう



 「きれいな花だね」


 僕は店内の花を眺める


 ロウはそれが嬉しかったのか、だろだろ!と言ってくる


 「俺が毎日山にとりに行ってるからな、鮮度抜群できれいだぜ」

 1週間はどんな人でも水をあげてればもつしな

 

 うんうん、とロウは頷きながら言っていた



 なるほど、変に筋肉がついていたのは、山登りのせいか


 

 口は悪いようだが、花に関しては本当に真剣なようだった


この店の花を見れば分かることだった


 


 店内を見回していると、アリアは白い花を一つレジに持っていく


 「どうした、アリア?」

 いつも買わないのに買うのか?



 そう言いながらレジの方にロウは向かう


 「今日は必要ないんだけれど、明日のお昼にお花が必要になるの。この白い花を・・・そうね、100本、明日ミトリ公園の前に11時前でよろしくね!」 


 そう言ってアリアがロウにウインクをする



 「おいおい、そんなに花買ってどうするんだ?」

 今日も泳いできたんじゃないのかよ、とロウは苦笑している


 アリアは、頬を膨らませていた


 「もう、ロウまでそんなこと言う!買います!明日、12時に公園前まで届けに来てね」

 ついでに、レストランにも来て!と言って、リュックからさっきの招待状を出す



 ロウはその招待状を受け取り、目を白黒させていた


 昼前のノアさんと同じ状態なんだろうなと思った僕は、アリアとロウの顔を横で見ていた。


 


 

 麦わら帽子が似合いそうな日焼けした金髪のショートカットの筋肉質の人を思い浮かべてください。そんな感じの人が、ロウのイメージです。

 創はロウに対し毒づいています。果たして仲良くなれるのか・・・、いや無理だろうと思っています。

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