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積み木の世界  作者: レンガ
~ 土の国 ~
126/189

ジェルの手紙

 その僕の様子を見て、ウィズさんは分かりましたと言った


 「同行者の証言として、ハジメ、あなたの話を承認しましょう」


 コホンと咳払いしたウィズさんを見て、横で明らかに嬉しそうにしているアーシィがいた


 

 アーシィ、一応証言はうまくいったけどさ


 まだ、証拠が残ってるよ?



 アーシィに僕の考えが伝わるように目を細めて見ていたら、


 「それで、証拠はあるのですか?」


 とウィズさんに尋ねられた



 彼女の質問に僕はさらに答えていく



 「証拠は二つ、あります」


 まずは・・・


 と言い、マッドの尾行報告の信憑性を高める為に使った硝子細工を取り出す


 「この硝子細工、真実の硝子です。クレイに関する話で僕が言ったことと意味は同じです」


 僕が両手でウィズさんの方に見せると、彼女はそれと僕とを交互に見ていた



 「これがあるから、あなたの証言は正しいものになる。そういうことが言いたいのですね」


 ウィズさんの確認に、僕はそうですと答えていた



 さっきのクレイの件でより信憑性が増した硝子細工の効果は抜群だったようで、ウィズさんは僕の話の続きを催促してきた



 「もう一つの証拠、というのは何なのでしょう?この硝子細工だけでも十分証拠に成りえますが・・・」


 不思議そうに僕の方を見るウィズさんは、僕が何を出すのか分からないと言う表情だった


 マッドもアーシィも、そして、僕の後ろにいる皆も分からないようだ



 僕はその場で踵を返し、後ろの方にある僕のリュックの方へ歩いていく


 


 今の今まですっかり忘れていたのだけれど、ネックレスを貰った後に、ジェルさんに手渡されたものがもう一つあったんだよな



 僕そう思いながら、リュックの中から一通の手紙を取り出す


 そして、さっきの場所へと引き返す



 「それは?」


 ウィズさんの前まで戻ってきて、手紙の裏側を彼女の方に見せる



 手紙の端の方に書かれている署名を見た途端、彼女の目の色が変わったのが分かった


 「こ・・・、これは!?」


 信じられない!というように僕が差し出した手紙を彼女は受け取る


 

 「あの手紙は一体なんなのですの?」


 アーシィの疑問に僕が横で答えていると、ウィズさんの横にいたマッドも目の色を変えていた



 「な!?差出人が、ジェルさん!?」


 彼の声に、この部屋にいる土の国出身の人たちが驚いているのが分かった



 「ジェルさん~?前の前の加護者のときに出て行ったからな~」


 あんまり知らんな~というデニーさんを除いて



 デニーさんの呟きは置いておいてというようにウィズさん達が騒ぎ出す


  「手紙も作ることなんてなかったのに!あのバカジェル!?」


 ウィズさんは自分の発している言葉が乱れていることも気にせず、僕を仰ぎ見る


 「ハジメ!!開けても?」


 ウィズさんの鬼気迫る顔に僕はたじろぎながら、かまいませんよと言う


 


 そうとしか言えないぐらいの剣幕だけどね

  

 僕がウィズさんの顔に心の中で白旗を降っていると、手紙の封が開けられ、中から数枚の手紙が引っ張り出されていた


 三つ折りの手紙を開けた時のウィズさんはそれはもう感激していた



 「読んでよろしいですか?」


 ウィズさんに頷いていると、後ろからアリアの声が聞こえてくる



 「はいはいウィズさん!どうせなら読んでほしいな。私たちにも話が分かるように」


 元気よく挙手しているアリアに便乗し、タイニーも勢いよくあげていた



 「僕も、アリア姉の意見に賛成!!」


 賛成、賛成!と繰り返して言うタイニーの言葉にリドもつられたようで


 「俺もそうしてくれると助かるな」


 ただ読むの待つだけじゃあ退屈だからな、というリドの話に横でのんびりと構えていたデニーさんも賛成と言ってきた



 「そうですわね。ウィズさん、読んでいただけますか?」


 アーシィの提案にウィズさんも頷かないわけにはいかなかった




 アーシィの後ろが騒がしいのもあるが、僕もその中身を見てみたい


 いや、聞いてみたいか



 ウィズさんが手紙に視線を移し、皆に聞こえるようにジェルさんの手紙を読み聞かせてくれた



 『きっと、この手紙が読まれているのはウィズさんの前だと思いますから、そのつもりで書かせていただきます。


 お久しぶりですウィズさん。お元気ですか?


 私は相変わらず元気です。


 今は水の国のレストラン・フルで支配人をしております。


 やりがいのある仕事を見つけられて、満足しております。


 ウィズさんは満足できること、何かありますか?


 見つけられてないようでしたら探しに行ってみてください。


 水の国に行った私のように。


  


 さて、本題です。


 今回、ネックレスをハジメに手渡したのは紛れもなく私です。


 土の加護者候補として、クレイ、マッド、そして、アーシィがあがっていたのは知っていました。


 だから、その三人の中から加護者を選ぶ時、誰か選ぶ人が必要だと僕は考えました。


 そこで、彼に選んでもらうのはどうかと思ったのです。


 聞けば、彼は風の国を通って、土の国、火の国に行くということでした。


 土の国に行くことは間違いない。そう確信した私は彼にこのネックレスを託すことにしたのです。』



 

 ジェルが書いた手紙です。まだ、手紙の内容は続きますので、明日までお待ちください。

 今日はこれで投稿終わりにします。お休みなさい。

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