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24話 世界の目のおはなし



あるところに とても大きな竜がいました



竜のからだは美しい青色で


海の中では海の色に

空の中では空の色に溶け込んでいたので


誰もその姿を見たことがありませんでした


でも 竜は確かにそこにいたのです




大きな青い竜は


どんないきものよりも高く飛ぶことができたので


世界中を見渡すことができました





ある時竜は とても困っている人を見つけました


その人は 大事なものを探しているので 竜の目を借りたいといいました



竜は初めは断りましたが

その人が諦めず何度も何年も頼むので


一度だけ 片方の目を貸してあげることにしました



ところが

その人はいつまでたっても竜に目を返してくれません


それどころか 竜が会いに行くと逃げてしまいます




竜は一生懸命探しましたが

片目しかないので 世界を半分しか見ることができません



今もまだ竜は目を探しているのです


悲しくて 嵐がおきるほど泣いているので


竜がまだ 目を取り戻していないとわかるのです

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