No.60 リモコン
「クター行け。」
「は〜い」
【インベスター】トップ リントが、快楽殺人犯のクターに命じる。
まるで、巨大な猛獣の様に突進して来る。
だが問題ない。
一応、裏社会で天才って言われているんだ。こんな突進、楽勝だ。
そして僕は、ポケットからボトルを取り出す。その中身の液体をクター目掛けて、投げつける。
「何だこれ?」
クターは、その液体を無視して突っ切ろうとする。そして、液体が顔を中心に広範囲にかかる。
そして次の瞬間、なんとも言えない異臭と共にクターが絶叫して立ち止まった。
「ぐぅぅぅ!?」
クターは、顔を中心に火傷跡みたいな奴があり、右目を押さえている。
実は、僕が投げたボトルの中身は、濃硫酸だ。妻の彩芽が使ってて、興味本位で少量貰い、偶然持っていた為投げたら、大戦果を上げてしまった。運悪く右目にも入ったらしく、失明確定だ。
そんなクターに追撃として、銃を乱射する。
多少の抵抗として、体を捻るがほぼ全弾命中だ。
確実に殺す為、ナイフを持ちトドメをを刺しに行くが、思わぬ邪魔が入った。
トップのリントだ。
リントは、見た事ないボウガン?を持って、それを放つ。
放った矢は、異常な速度で思わずクターとの距離を取ってしまった。
距離を取った先には、いつの間にかダンディーなおじさんが居て、ナイフを突き出す。
そのナイフは、僕の頬を浅く斬るだけだった。
カウンターのナイフは、間に合わなさそうなので、おじさんの腹に思いっきり蹴りを入れる。
だが、間に腕を入れられてしまった。
「パーンパーン」
突如、短い2発の銃声がリントの後ろから響いた。
その弾丸は、クターの胸にめり込んで、膝から崩れ落ちる。
リントとおじさんは、後ろに振り返る。
そこに立っていたのは、橘だった。
実は、僕が襲撃されたり危険な状況になった時に押す、緊急のリモコンがある。それを押すと、事務所と橘に位置情報が送られるシステムだ。
後数人は、援軍が来るはずだ。




