No.54 リサイクル
勇者?達を手術室まで運び終わり、橘と僕は近くの椅子に腰を掛けた。
「ボス、手術室では例の手術を、しているのですか?」
「あぁ、そうだ。記憶の改変の手術だ。とりあえず、30分以内に接触した、人物の記憶を消去してもらってる。」
「最新技術ですね。」
「医者と科学者が、協力して出来た努力の結晶だ。」
「あの2人は、凄いですね。」
「うん。すごすぎて怖いよ。何で記憶の改変の研究をしようとしたの?サイコパスじゃん。」
「それは、同意します。あ!そう言えば、朗報がありますよ。」
「お!何々?」
「【インベスター】が解散し、トップは他国に亡命したらしいです。恐らく、我々の最後の攻勢ビビって、逃げたのでしょう。」
「へえー。まぁブロンズ公爵領から追い出せるなら、追撃はしなくていいよ。」
「了解しました。」
「後は、公爵を追い詰めるだけだ。【インベスター】に資金提供など、かなり融通を聞かせてたから傀儡にしようかな?」
「そうですね。一応、遠征の準備をしときます。」
「うん、よろしく。」
さて、勇者?達はもっと働いて貰おうか。勇者?達を人質にとって、身代金でも要求しようかな?
「橘、この街に冒険者ギルドってあるの?」
「ありますよ。どうしますか?」
「お使いとして、そのギルドに身代金と不可侵の確約をして来てくれ。」
「わかりました。身代金の額は?」
「適当に、貰えるだけ貰っといて。」
「了解です。ボスは行きますか?」
「いや、疲れたから行かない。他に死神君とか連れて行く?」
「大丈夫です。代わりにボスの護衛を任せます。たまには、アイツにも仕事をさせないと。」
「わかった。気をつけてね。」
「ボスこそ、事務所の中だからって油断しないで下さい。」
「はいはい、わかってる。」
そして、橘を送り出した。
橘は、交渉も出来るし、面倒くさい書類処理も出来るし、戦闘も出来るし、本当に優秀な部下だ。
さて、暇だし少し手術の見学でもしようかな?




