『1本満足バー・コーヒー専用』は、本当にコーヒーの相棒になり得るのか? バーだけに。
皆様今晩は! シサマという者です。
食欲の秋、芸術の秋、秋の夜長……。
「なろう」に投稿される作品が芸術だとは言わないでおきますが(笑)、我々創作系サイト住人にとって、秋は話題の宝庫。
残念ながら昨今は暗い話題が多く、現実から目を背けて明るい話題を振りまく事にすら罪悪感を感じます。
しかしながら、何処へ視点を変えようが私達には「日常」という別の現実がついて回るので、心の健康のためにも、創作に同調圧力は持ち込まないようにしたいものですね。
……さて、食欲の秋とは言うものの、皆様は朝食に力を入れていますか?
正直、育ち盛りのお子様がいるレベルの家庭じゃないと、多忙な現代で朝食に力を入れる事は難しいですよね。
私は独身ですが、朝食はシンプルなものしか作れません。
ただ職業上、朝食を抜く事はありません。
通所を含む介護事業は、忙しさのピークがほぼ午前中に来るため、身体の空腹と頭のブドウ糖不足は事故に直結するから。
とは言え、昨日の仕事を持ち込んで疲弊した朝もあり、寝坊した朝もある……。
そんな時にお世話になっているのは、『カロリーメイト』などに代表される栄養補助お菓子です。
ちょっとコンビニや、ドラッグストアを見て下さい。
いや〜、今は本当に沢山の栄養補助お菓子がありますよね! もはやEHO(栄養・補助・お菓子)48グループです。
現代日本人の多忙さが窺えるとともに、その多忙さを言い訳にして、もっとお菓子食べたいだけ疑惑すらありますよね(笑)。
そんなEHO48グループに今月、期待のNEWフェイスが2本加入しました!
それが『一本満足バー・コーヒー専用』です!
『一本満足バー』は2006年10月、当時人気絶頂だったSMAPの草彅剛さんをイメージキャラクターに、「夕方からのもう一踏ん張り」をコンセプトとしてアサヒ食品から発売されました。
栄養補助お菓子としての基本を押さえつつも、他社製品よりもお菓子に寄せたテイストとお手頃価格で、普通にお菓子として食べているという方も多いと思います。
そんな『一本満足バー』から出た新商品。
かつてイタリアンローストコーヒーのエッセイを書いている私としては、『コーヒー専用』と銘打たれた栄養補助お菓子を無視する事は出来ません。
果たしてこの商品は、本当にコーヒー専用と言える程にコーヒーの相棒となり得るのか?
バーだけに棒。
それでは早速、試食実験です!
まずは『一本満足バー・コーヒー専用』の『チョコチップクッキー』から。
相棒はイタリアンローストコーヒーの本場、イタリアから輸入した『ラバッツァ・クオリタロッサ』。
イタリアンローストコーヒーのトップブランドである『ラバッツァ』の中では廉価で、イタリアンローストとしては焙煎度合いは浅め。
しかしながら世界基準では十分に深煎りであり、そこに日本のコーヒー愛好家からは評判の良くない、ワイルドな苦味を持つ『ロブスタ豆』を2割ブレンド。
コーヒーに浅煎りのお上品なフルーティーさとか要らねえんだよ!
という、ポケモンデジモン、ぼくガチモン御用達の強者コーヒーの登場です!
敢えてブラックで淹れてみましょう。
相棒がコーヒー専用なんだから当然だよな、ヒャッハー!←世紀末救世主伝説専用ヤラレ役
まずはチョコチップクッキーをひと口……。
!?
これは……外はサクッ、中はしっとりのタルト風食感っ……!
外側と中の甘さが違うのか、噛む程に香ばしい甘みが口の中に広がるっ……!
そして……この甘さは直線的っ……!!
日本のお菓子によくある味覚に忖度した、遠回しに持続する甘さではなく、直接舌を刺す甘さ。
これは外国のお菓子、具体的に言うとカナダ原産のメープルクッキーの甘さっ……!
あの、紅葉型のヤツだ……!
結果、メープルクッキー大好きな私は大喜び(笑)。
この甘さなら、コーヒーはブラック、イタリアンローストで大正解ですね。
そしてコーヒーを飲むと、舌に刺さる甘さはすぐに消え去り、またチョコチップクッキーを食べたくなりました。
これは美味いやん、合格です!
続いての試食実験は、『一本満足バー・コーヒー専用』の『発酵バタークッキー』。
相棒は同じくイタリアンローストでありながら、産地はあのコーヒー大国ブラジル。
彼の地でシェアナンバーワン、国民人気断トツのレギュラーコーヒー、『カフェピロン(PILAO)』。
ブラジルに於いて、コーヒーとは黒くて苦いもの。
イタリアンローストの更に上かと思わせる超深煎りでありながら、 炭焼きコーヒーの様な焦げ臭さはありません。
『カフェピロン』は庶民向けのリーズナブルな価格ですが、コクを極めた酸味ゼロのまったりテイストが売り。
苦味が強いはずなのに、まったりコクパワーがほのかな甘味すら感じさせ、極深焙煎の犠牲となったコーヒーの香りはかすかなレベル。
苦味とコクを極めているから、豆煎りすぎた結果香りなきもやむなし。
という、関羽雲長ばりの義士力が試される誓いコーヒーの登場です!
条件を同じにするために、カフェピロンもブラックで淹れますが、このコーヒーだけはスティック砂糖を1本(3グラム)入れるくらいがちょうどいいんですよね……。
まずは発酵バタークッキーをひと口……。
!?
食感はチョコチップクッキーと同じタルト風だが、こちらは柔らかで持続可能な甘味エネルギーの、日本のお菓子らしい甘さっ……!
発酵バター風味はマイルドだがしっかりと利き、脂肪分でチョコチップクッキーよりも口溶けが速いっ……!
発酵しているだけに僅かな酸味も感じられ、この贅沢なフレーバーはブラックコーヒーを飲んで薄めなければ、成人病の不安に駆られるっ……!
慌ててカフェピロンを口にすると、発酵バターの酸味と脂肪分がコーヒーに溶け出し、酸味ゼロであるはずのカフェピロンの後味にもかすかな酸味が。
超深煎りでありながらバランスの良い新しい宇宙、新しいコーヒーの誕生っ……!
どっちも美味いやん、合格です!
情熱と冷静のあいだによる試食実験の結果、『一本満足バー・コーヒー専用』はその名に恥じないコーヒーの相棒になり得ます。
バーだけに。
発酵バタークッキーの方は、コーヒーにかすかな酸味が移るので、やはり元来酸味の少ない深煎りコーヒーの方が相性が良いでしょう。
ただ、チョコチップクッキーはホットコーヒーじゃないと舌に刺さる甘さが残りがちですが、発酵バタークッキーは缶やペットボトルのブラックコーヒーともよく合いますね。
私個人としては、日本のお菓子では余り見ないテイストを持つチョコチップクッキーの方が好みでした。
明日の朝食も、コレでいいかも……(笑)。
それでは皆様、人間ドックでまたお会いしましょう!
※本エッセイでご紹介させていただいたコーヒー、『ラバッツァ・クオリタロッサ』『カフェピロン』は、いずれもAmazonなどの大手通販サイトで簡単にご購入出来ます。
円安により値上がりこそしているものの、元来輸入コーヒー粉の中ではお手頃ですので、深煎りコーヒーに興味のある方は一度強者コーヒーや誓いコーヒー(笑)にチャレンジしてみては如何でしょうか?