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5:vsガンナー

 アルカが【咆哮ほうこう】を弾が飛んできた方向へと放つと何者かの足音が耳に入る。

 飛び道具スキルで反撃された事が分かったので接近戦に持ち込もうと思っているのだろうか?

 アルカは【咆哮】を止め、接近して来る相手を迎えうつべく、ドッシリと構える。


「来るでござるな。そーれにしても遠くから攻撃して来るって事は接近戦は雑魚って事っしょ? 拙者の刀でフルボッコにしてやるでござる!」


 ドヤ顔できわみは、刀を抜く。


(かなりのスピードだ)


 アルカは向かってくる相手の姿を捉えると、そのスピードに驚いた。遠距離から攻撃をしてきたので、動きは遅いか平均的なものだと予想していた為だ。


「スピードで拙者に挑むつもりか! それにしてもさっきはよくもやってくれたでござるな!」


 極は敵に向かって走ろうと思ったが、武器の刀が宙を舞った為、それは叶わなかった。

 刀を持っているSMGサブマシンガンで攻撃したのだ。

 そして宙に舞っている刀を連続で撃ち、武器破壊を行った。極の武器の刀は折れてしまい、使い物にならなくなってしまった。


「なっ! こ、この……この…………ああああああああああああああああああああああああああ!!」

「き、極!?」


 極は何を思ったか、叫びながら素手で相手に向かっていく。


野蛮やばんだね」


 薄い栗色ショートカットの、見た目年齢14歳くらいのSMGを持った少女はそう言い、極の体を蜂の巣にする。

 超初心者の極みはとても耐えきれるだけのHPを持ち合わせておらず、HPバーを凄い速度で減らすのだった。


「くっ……アルカ殿! 後は頼むでござる! あいつを必ずぶっ倒すでござる!!」


 そう言い残し、極ははじまりの街へとリスポーンした。


「あれ? テイムモンスターじゃないんだね。てっきりテイムモンスターだと思ってたからマスターを倒したつもりだったんだけど。まぁいいや。次は君の番だよ」

「俺の名はアルカ!! 立派なプレイヤーだ」

「野蛮だね」


 アルカは、殴りかかったが、かわされる。


「やっぱり速いな」

「終わりだ」


 至近距離でSMGを放たれそうだったので翼を広げ、相手を吹っ飛ばそうとした。

 だが、相手はアルカの後ろに回り込む。


「それ程の攻撃、今まで何度もかわしてきた」

「くっ……!!」


 もう終わりかと思われたが、アルカの尻尾が震え、その先が4つに割れた。内部は細かい歯のようなものがあり、捕食するのに便利そうになっている。


「は?」


 アルカの尻尾は、相手を捕らえた。

 本来ならばかわせたかもしれないが、予想外の事だったのでかわせなかったのだ。


「な、何だぁ!?」


 アルカ本人も驚いていた。負けたと思ったのに尻尾が勝手に相手を捕らえたからである。


「何かよく分からないけど……決めるぜ!」


 アルカは尻尾を思いきり振り上げ、相手を宙へと誘う。高く舞った相手を尻尾で掴み、空中で一回転をすると共に地面へと向かい、相手を叩き付けた。


「くっ……何て攻撃力だ」

「まだ生きているのか」


 相手のHPバーからすると今の倒れている状態でアルカが攻撃を何発か決めれば勝ちは決まりそうだ。


「確か……アルカって言ったね。ボクの名前はエクレア。覚えておいて」

「ああ! 楽しい戦いだったぜ!」


 アルカはエクレアに両足で飛び乗ると10回くらい飛び跳ね、その巨体で押しつぶした。

 エクレアはリスポーン地点へと向かい、アルカは勝利したのだ。

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