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10:魔法少女は負けない

「そ、そんな恐ろしいスキルが……」


 スキル、【第一の瞳】の効果を聞いたキメラは顔を引きつらせている。

 プレイヤーを装備する。そんなスキル今まで聞いた事が無い。

 そしてキメラが何かを思いついたようでハッとする。


「そのスキルって装備したプレイヤーの能力を上乗せするだけじゃなく、スキルまで使えるんですよね?」

「そうだけど……ってそういう事か!」


 アルカはニヤリとすると、その大きな口が歪む。


「いいぜ! やってやるぜ!」

「えっ!? ちょっ、本当にやるんですか?」

「頼んだぜ! 俺はスキル! 【第一の瞳】を発動! プレイヤー1体を装備する!」


 アルカの腹部に穴が開き、そこから出た触手がキメラを捕らえ、腹の中へ収納された。


「よっしゃー! だが、これだけじゃない!」


 地面に降りた超スライムにドヤ顔を向けると、青いビームを放たれた。

 それを大ジャンプでかわし、空中でスキルを発動させる。


刮目(かつもく)せよ! スキル発動! 【マジカルチェンジ】!!」


 アルカの身体を眩い光が包み込む。


「変身完了……!!」


 光の中から現れたのは、黒髪ショートで青い瞳が特徴的な、13歳くらいの黒マントを羽織った少女であった。


「ようやく女の子になれたぜ! さて、【マジカルチェンジ】の詳細を確認するか」


 アルカは、超スライムの攻撃をかわしながらスキルの詳細を確認する。


【マジカルチェンジ】:

自信を魔法少女形態へと変身させる。魔法少女形態となったプレイヤーはスキルが魔法少女形態用のものへと変化し、以下の能力を得る。

・攻撃系スキルを使用する際、そのスキルにより、相手に与えるダメージを2倍にする事が出来る。

・スキルを使用する際のMPの消費を0にする。(一部のスキルを除く)

・HPが0になるダメージを受けた際、魔法少女形態を解除し、HPを1残す。この場合、このスキルを使用したプレイヤーは、一定時間【マジカルチェンジ】を使用する事が出来ない。



「色々長いけど要するに……高威力でスキル連射出来るよ! 相手の攻撃で死にそうになっても耐えるよ! って事か……何て恐ろしいスキルだ。【第一の瞳】よりもある意味では恐ろしいな。味方で良かったぜ」


 アルカは目を見開くとスキルを発動させる。


「行くぜ! 攻撃系スキル! 【光の波動】!! 10連射!!」


 キメラもおこなっていた【光の波動】の連射である。

 アルカは特殊攻撃力の値もキメラより高いので、超スライムに先程よりも多くのダメージが入っていく。

 超スライムも飛行し、空中戦が繰り広げられる。

 (特殊攻撃力=物理ダメージでない攻撃の際に参照する値)


「装備中は俺がダメージを受ける訳じゃないから、この前は被弾してもあまり気にしないでいられたけど、今は装備されてるキメラちゃんのHPが1の可能性が高い。おそらく一発でも被弾したら終わる」


 一発でも食らったらいけない。そんな緊張感を持ちながらアルカは戦闘を続ける。


「【ホーリーブレイド】!」


 アルカの右手にエネルギーで出来た剣が握られる。実態は無い。

 アルカはそれを使用し、超スライムを切る。


「食らえ!!」


 超スライムに大ダメージが入った。超スライムのHPも残りわずかだ。


「そろそろ終わりにするぜ!」


 アルカが【光の波動】を使用しようとしたその時である。超スライムのボディが龍の形へと変化した。羽根が生えているタイプでは無い、細長いタイプである。


「第2形態か……? いや、HPはそのままだ」


 実はこれは第2形態では無い。超スライムが大技を放つ際に変化する特殊形態だ。

 超スライムの口から紫色の特大の球体のエネルギー弾が放たれた。球体の大きさによらず、速い。


「くっ! やはり最後に頼れるのは己のスキルって事か……!!」


 アルカは魔法少女形態を解除すると、【咆哮】を発動する。

 相手にダメージを与える為では無い。球体を押し返す為だ。


「今の俺には、俺の能力だけじゃなくキメラの特殊攻撃力も上乗せされてるんだぜ! 押し切る!」


 別に変身を解除しなくても押し切る事は出来たかもしれない。

 だが、アルカは自身で使用して何となく感じていた、【咆哮】スキルならば押し負けないと。

 実際にそれは正しかった。

 アルカは意識していなかったが、【マジカルチェンジ】の効果は、スキルの威力を2倍にするのではないからだ。


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「……終わったな」


 エネルギー弾は超スライムの元へと跳ね返され、HPを0へとしたのだった。

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