1:初のVRゲーム
「全プレイヤーが女の子になるゲーム?」
「そ、そうでござる!」
苗字以外は平凡な男、究極カケル(27)はSNSで友人にとあるゲームをしないかと誘われていた。
そのゲームとは「ガールズワールドオンライン」、通称「GWO」である。
「お、面白そうではござらんか? アルカ殿」
「極は何でこれを俺に勧めようと?」
ちなみにカケルはSNS上では、アルカと名乗っている。
友人のハンドルネームは極と書いてキワミと呼ぶ。カケルの友人といってもネット内での友達であり、姿はおろか声も聴いた事が無いのだが。
「全員が女の子とかややややるしかないだろ!!」
チャットなので文字での会話ではあったが、極の興奮はカケルに十分伝わった。
「やるしかないって、肝心のゲーム内容はどうなの?」
「こ、このゲーム! 人気な秘訣は全プレイヤーが女の子なだけじゃなくゲーム内容も面白いでござるよ。例えばファンタジー世界をベースにしておきながら銃を使えたりだとか、とりあえずフリーダムでござる。し、しかもアバターは完全にランダム! ま、まるでガチャ!」
「アバターを手動作成出来ないのか……」
「ノリノリでござるな! 大丈夫、きっと可愛い女の子になれるでござるよ。なんつって!」
結局、カケルは「GWO」をプレイする事となった。
後日。
「滅茶苦茶強いアバターを手に入れてやる! 俺は常に進化を続ける存在だからな!」
VRゲームをプレイする為のヘッドギアを被り、ユーザーネームを設定するとゲームを起動する。
名前はSNSと同じく「アルカ」にした。
実はこれが彼のVRゲームデビューであった。
「GWO」をプレイする為にわざわざ購入したのだ。
「ん……?」
気が付くと森に居た。
現実世界と何ら変わり無い。
VRゲーム初体験のアルカは感動して周りを見渡す。
「身長伸びたか?」
アルカが自らの手を見ると黒く、そして鋭いものが目に映っていた。
近くに湖があったので自らの姿を確認すると、可愛い女の子とはかけ離れた漆黒の龍の姿があった。
「な、何だ!? この化物は!?」
全身が黒で覆われ、青く鋭い目、悪魔のような翼を持っている。
翼を広げてみると、片方の翼に閉じた瞳が4つずつあるのが確認出来た。
「やるゲーム間違えたか?」
とりあえず街に行こうと思い、森を歩くとプレイヤーらしき人物が居た。
「あ、皆さん! モンスターさんが居ましたよぉ! 見た事のないモンスターさんです!」
青髪のプレイヤーだ。
どうやら配信をしているらしい。
「ていやっ!」
いきなり剣をアルカに振りかざしてきた。
「な、何をするんだ!」
「しゃ、喋りましたぁ!」
とっさにかわしたアルカであった。
そして決めた。ここで初戦闘をしようと。
「そうか、やる気か! ……って炎とか吐けるのかな?」
アルカは力を込めるが炎は吐けない。
その代わり、脳内に言葉が響いた。
『スキル:第一の眼を獲得しました』
「第一の眼……?」
青髪のプレイヤーがこちらに向かって来たので、一か八か第一の眼を使用した。
右翼の眼が1つ開くと、アルカの腹部に穴が開き、そこから触手が伸びる。
「な、何ですか!?」
プレイヤーを触手で捕まえると腹の中へと吸い込まれ、穴が閉じる。
「……勝った? というか第一の瞳の効果って触手を出す事なのか?」
アルカはメニューを見つけると、スキルの覧があったので、第一の瞳の効果を確認する事とした。
【第一の瞳】:プレイヤーを自身に装備する。自身がダメージを受けた場合、代わりに装備されたプレイヤーがダメージを受ける。更に装備したプレイヤーの能力を第一の瞳使用者に上乗せする。
「え? 強くない?」
【2022年7月17日記載】
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