プロローグ
凄い久しぶりの投稿となるため非常に緊張しております。キリのいい所までは書き切っているため途中でエタることはないと思います。
何事も適当にこなしていけばいい。どうせ敵わない奴には逆立ちしたって敵わないのだから。不自然に髪の黒い赤い目をした薄汚れた少年、レンはそんなことを考えながら木刀の素振りを周りの訓練所の生徒たちと一緒になって行っていた。教官にはよく腰が入っていないだの、ヤル気が感じられないだの言われているがその通りなので反発をしたりはしない。
なぜならば、レンは周りの人と自分とには絶望的に才能の差があるという事を知っているのだ。だから本気でやらない。
(今日も日課の訓練が終わったら、座学はサボろうかな)
そんなことを考えている時だった。レンの視界にやけに教官に絶賛されている生徒が映った。そいつの事を見た瞬間、レンの心にはもやもやとしたものが立ち込め始めた。
彼の名前はホヅキ、この訓練所では始まって以来の大天才と言われている少年だ。黒くて艶のある髪の毛に緑色の目をした美男子だ。そのせいか女生徒からの人気は非常に高い。彼はレンとは対極の存在と言ってもいい。
レンはそんな彼を視界に入れないように目を背けたのだった。
これから毎日投稿を目指していきたいと考えております。ぜひとも『青き異端の花水木』をよろしくお願いいたします。