心臓と心象
転移記憶という言葉を知っているだろうか。臓器移植を受けた人がその臓器提供者の思考、性格、性癖、さらには記憶までも受け継ぐ現象のことである。
これは科学的には解明されていないが、世界では実際に起こっている現象である。
私は生まれつき心臓病を抱えていた。子供のころ手術や薬剤を使うと病状は安定していた。
日常生活は小・中・高と普通の学校に通っていた。周囲の友人は自分が心臓病だということを理解してくれる人達だった。何度か入退院をすることはあったが、日常生活には支障がなかった。
運動はあまりできなかったが、体育の授業は普通に受けることができていた。
高校の部活動は帰宅部、毎日友人数人とバッティングセンターやゲームセンターをはしごし、ファストフード店でバカな話をするのが楽しくて仕方がなかった。
心臓病が悪化したのは18歳のとき。大学が決まりこれから羽目をはずすという矢先の出来事だった。
真っ先に入院となり私は絶望した。このまま大学生になり楽しいキャンパスライフを謳歌するはずだったのに。体には管と心電図、それから手術を受け、薬剤を飲む毎日。辛い日々だったがそれでも病状は好転しなかった。
病院に入院してから何日経ったかは覚えていない。医師との面談があった。どうやら私の体は心臓移植をしなければ生きていけないという。
頭が真っ白になった。医師曰くドナーが見つかるのはいつになるかはわからないらしい。自分に合ったドナーが明日か、それとも10年後になるのか。それまで生きていける確証はない。
いつ死ぬかもわからない毎日を送らなければいけない。生きた心地はしなかった。
しかし私はとても運がよかった。
心臓のドナーは1年もしないうちに見つかり心臓移植を受けることになった。
この生きた心地のしない毎日から抜け出せる。順当にいけば、大学生活も少しの遅れはあるが始められる。嬉しくて堪らなかった。
私は大きな期待と不安を感じながらも手術に望んだ。
目が覚めると見慣れた個室にいた。胸の辺りに今まで感じたことのない鈍痛を感じたのが最初の感覚だった。気分が悪い、麻酔の影響か吐き気を感じた。
痛みに耐えていると、看護師がやって来た。
「おはようございます、手術は終わりましたよ」
看護師は笑顔で私に声をかけた。そこでやっと安心することができた。胸の鈍痛も看護師の言葉で少し楽になった気がした。だが、やはり気がするだけだった。鈍痛は治まらず、じっとしていても苦痛だった。
「むねがいたい......」
声を絞り出した。
「今鎮痛剤を持ってきますね」
看護師はベッド周囲の点滴や管を確認したあと病室を後にした。
看護師を待っている間、痛み以外のことを考え気を紛らわした。自分の体に名前も知らない人の心臓が入っている。例えようのない感覚だった。意識を集中すると胸の鼓動を感じる。健康な心臓。これからは思いっきり体を動かせる。そう考え胸を踊らせたが胸の痛みが強まった。今は何も考えない方がよさそうだ。何も考えずにいるといつの間にか眠っていた。
その後の回復は順調だった。少しずつ食事を取れるようになり、リハビリ、日常生活も行えるようになってきた。
しかし、過ごしていくうちにある違和感に気づいた。例えばベッド周囲の私物。今までは自分の荷物などは気にしたことはなかったが、物が少し乱れていたり、がさつに置いてあると居ても立ってもいられなくなる。他にも暇を潰そうとスマホをいじると、今まで興味のなかったパズルゲームなど、知的なゲームを好んでやるようになっていた。
一番不思議なことは夢に知らない女性が出てくることである。小さな駅の改札口。そこで私はその女性と待ち合わせをしている。合流すると、二人でその女性の家に行きそこで別れる。女性は特別美人という訳ではない。20代前半くらい。黒髪でセミロング。大人しそうな人だった。不思議と後ろ姿が印象に残っている。不思議なこともあるんだなぁ程度にしか考えていなかった。
体調は順調に回復。退院をすることができ、今は一人暮らしを始め、一足遅れて大学生になることができた。サークルは緩い運動系に入ろうとしたが、なぜか写真サークルに惹かれて入部した。サークルの友人とは仲良く過ごすことができ、頻繁に様々な場所へ出向き写真を撮る。
私は写真の才能があったようでサークル内でも腕前は評判だった。
しかし、いまだに女性と待ち合わせする夢を見続けている。何度も見ているためその女性が気になって仕方がなくなっていた。最近ではボーッとしているだけで彼女の後ろ姿が目に浮かぶほどであった。
ある時、友人との他愛ない会話の際にその話をしてみた。
「それ、転移記憶とかじゃね?」
友人は思い出したように話した。
「転移記憶?なんだそれ?」
「転移記憶ってのはドナーの記憶とか性格とか、記憶まで移植された人に移ることだよ、記憶の他になんか心当たりはないか?」
「そういえば......」
私は自分が物が整理されていないと居ても立ってもいられなくなったこと。ゲームの趣味が変わったこと。なぜか写真部という文科系のサークルに惹かれたことを話した。
「ホントに転移記憶じゃないか?海外では聞いたことあるけど、日本ではかなり珍しいはずだぜ?」
友人は少し驚いたように話した。正直自分でも体験したことが友人の話したことに合致していて驚いている。
「じゃあ俺が夢に見ていた女性はドナーの記憶で、実在するってこともあるのか?」
私は急に胸が高まった。この高鳴りはどこかで感じたことがある。
「可能性はあるな。海外で臓器移植後ドナーの記憶を持ってるって人もいるんだ。例えば夫婦でしか知らないような合言葉。それを移植された人が知っていた何てこともあったらしい」
その時一つの考えが浮かんだ。このドナーはきっと夢に見る女性に惚れていたということ。そして自分も会ったことのないこの女性に惚れているかもしれないということに。
「ドナーの家族に連絡取る方法ってないか!?」
私は立ち上がり居ても立ってもいられなくなった。友人は突然のことに驚いている。
「びょ、病院にきいてみたらどうだ?」
「そうだな!サンキュ!」
私は病院に向かって駆け出した。
「申し訳ありません、ドナーの情報はお伝えすることがでしません」
自分を担当してくれた看護師は困り顔でそう答えた。
「そんな!そこをなんとか!」
早速障害にぶつかった。ドナーの情報は移植者へは伝えることができないのであった。せめてドナーの名前か住所が分かれば、夢の記憶の場所を特定できたかもしれない。
「んー、そう言われましても、規則ですから......」
手がかりがつかめたかもしれない。やり場のない悔しさをなんとか押し込み礼をいって帰ろうとした。
「あ、そうだ、ドナーの家族に手紙を渡すことは私たち経由でできますよ」
「本当ですか!是非お願いします!」
一筋の希望が見えた。これで少しでも手がかりが掴めるかもしれない。
「じゃあ手紙を書いたら持ってきてくださいね」
看護師は私が手術から目覚めた時と同じ笑顔でそういった。
私はまた病院を飛び出し、帰りに100円ショップで便箋を買い、自宅へ着くなりすぐに筆を取った。自分の夢の女性への気持ちを抑えて、飽くまでドナーへの感謝を綴った手紙を書きあげた。
「ドナーのご親族様へ
私はあなた方の家族である方から臓器提供を受けて命を助けていただいたものです。私は今元気に大学生活を送ることができています。このご恩は一生忘れません。どうか1度直接会ってお礼を申し上げたいです。お返事待っています。」
正直ドナーの家族への感謝はしていたが、書き上げている時は女性のことで頭がいっぱいだった。1度家族に会って話を聞き出し、女性の手がかりをつかむ。これが最優先であった。
返事を待っている間は1日がとても長く感じた。大学の授業は上の空で、全く身に付かなかった。授業が終わるとサークルにも顔を出さず、すぐに病院へ向かう。手紙のことは友人に話しを通していたためサークルに行かずとも変に思う人はいない。そもそも緩いサークルであったため気にする人の方が少なかった。
そんな日が2週間程続いた。私は返事が来ないことに苛立ち、それは友人達にも見てわかるほどだった。しかし最近はもう返事は来ないと諦めかけていた。その日も授業が終わると病院へ向かったがその足取りは重かった。
私を担当した看護師のいる病棟に着くとその看護師はいつもよりもニコニコとした笑顔で話しかけてきた。
「よかったですね、ご家族の方から返事が届きましたよ!」
「ホントですか!!」
無意識にガッツポーズをきめていた。看護師から差し出されたその手紙は宝物のように思えた。手紙を受け取りすぐに中身を取り出し便箋を読んだ。
「息子の心臓を受け取った方へ
初めまして。ドナーだった拓磨の母です。お手紙ありがとうございます。息子の心臓が他の誰かの命を救うことができてとても嬉しく思っています。しかし、一人息子だったあの子が亡くなったことがまだ私のなかで受け止めきることができていません。高校生のとき急に東京の大学に行くって行ったときの事を思い出します。あのとき止めていたらきっとあの子はまだ生きていたかもしれない。ずっとそれが心残りです。今あなたに会ってしまったらどうしてあの子が亡くなってあなたが生きているのか、行き場のない理不尽な怒りがあなたに向いてしまいかねません。ですのでお会いすることはできません。どうか息子の心臓を大切にしてあげてください。」
読み終えて、自分のなかでさまざまな感情が一度に溢れかえっていた。返事が来た嬉しさ。親族と会えず女性のことについて聞けない悔しさ。母親への同情と悲しみ。残された親族の思いを考えなかった自分の愚かさ。それらの思いが胸のなかで渋滞していた。
私は拳を握りしめ、看護師に小さな声で礼を言い静かに病院を後にした。
自宅に戻りベッドへ身を投げ出した。疲れた。とても疲れた。こんなはずではなかった。夢の女性への手がかりがつかめたと思ったのに。手がかりが何もなくなってしまった。それどころかドナーの親族の辛い思いまで知ってしまった。考えることをやめてその日はそのまま眠っていた。
人は絶対にそれが手に入らなくなると、無性にそれが欲しくて堪らなくなる。
その日夢ではその女性がいつもよりもハッキリと見ることができてしまった。いつもの駅で彼女と会い歩いて帰る。その後ろ姿がいつにも増して愛しく見えた。そのとき初めて気づいた。首から小さいデジタルカメラを下げていた。自分が写真部に入ったのはこれも臓器記憶によるものだったのかもしれない。私は夢の中で彼女の歩く姿を写真に収めた。夕暮れ時、街灯の明かりがつき始める住宅街の中。彼女の歩く姿は絵になった。
目を覚ますとすでに朝の10時を過ぎていた。1限からの授業があったがもう過ぎている。2限もあったが行く気力もなくベッドから動こうとはしなかった。
今まで追っていたものが消え気力も失い空虚な時間が過ぎていった。どれくらいそうしていただろう。何気なく昨日の手紙を読み返した。胸が痛い。ドナーから貰った心臓を大切にしなくてはいけないが心臓も心も痛んだ。
だが、あることに気づいた。ドナーの拓磨という男性。東京都の大学に通っていたという。と言うことは自分の見た夢は東京都内に存在する可能性が高いのではないだろうか。47都道府県の中でその1つに絞ることができたのであればかなり大きな成果ではないだろうか。
私はスマートフォンで地図アプリを開いた。現在の科学により自宅に居ながらもその場所を写真で見ることができる。自分の記憶の中では夢の中の駅は見たことがない。自分の記憶にある駅は除き探してみる。しかし東京は私の想像を遥かに越えた数の駅が存在する。線路はまるで蟻の巣のように張り巡らされ地図の中では数センチの間に何駅も駅が点在していた。画像も部分的にしかわからないものもありかなり苦戦が見込まれる。私はそのなかから夢で見た駅を探すべくスマートフォンの画面にかじりつき指を動かした。その日は粘るつもりだったが目が疲労を訴えだしたため、その日は見つけることはできなかった。
翌日。2日立て続けに大学を休むわけにはいかず、昨日駅を探すために夜更かしした体にムチを打ち大学へ向かった。
だが、駅探しはやめない。授業中はもちろん、昼食中。サークルの空き時間。帰りの電車でも休むことなく探し続けた。正直自分でもこんなに集中力があったとは思ってもいなかった。最近の私の行動に友人も流石に心配しだした。しかし私の思いを伝えるとやや引っかかる顔はしたが納得し、応援してくれた。
探している内に女性の夢はまたハッキリとしていった。駅周辺はそこまで栄えているという訳ではない。高いビル群はなく居酒屋が軒を連ねる。しかしそこを抜けると住宅地が広がり彼女はその住宅地の家に住んでいた。少しずつハッキリとしていくことが彼女へ近づいているかのように思えた。
そして探し初めて4日がたった。ついに見つけた。そこは世田谷区にある小さな駅であった。夢でみた景色と一致する。宝の地図の謎を解きその在処を見つけたような感覚だった。そのときにはすでに正午を回っていた。その駅へは電車を乗り継ぎだいたい2時間かかるとナビアプリが教えてくれた。幸い休日であったためすぐに支度をし自宅を飛び出すようにその駅へと向かった。
電車の中では期待より不安の方が大きかった。本当に会うことが出来るのだろうか。まだその駅をその女性は使っているのだろうか。見ず知らずの男が突然声をかけて大丈夫なのだろうか。そもそも夢はただの夢なのではないか。不安は募っていった。しかしここまで来て引き返すわけにはいかない。僅かな希望を胸に電車に揺られ、その駅へ向かった。
その駅に着いたのは4時少し過ぎ頃であった。やはり夢でみた景色と一致する。私は改札口で夢の通り女性を待つことにした。夢を思い起こすと辺りの木々は青々としており、たぶん夏ではないかと考えられる。その夕暮れであれば5時か6時の間。もしくは6時少し過ぎくらいかもしれない。何はともあれ3時間程待つことになるだろう。あたりを見渡し女性が現れるのを待った。
5時半を過ぎた頃だった。半ば諦めかけていたが、改札から見覚えのある女性がでて来た。20代前半くらい。黒髪でセミロング。大人しそうな女性だ。歩く後ろ姿で彼女だと確信した。高鳴る胸の鼓動を感じた。ドナーであった拓磨という男性と気持ちが繋がったように思えた。息を整え小走りでその女性に追い付き声をかけた。
「あの......」
声をかけると女性はビクッと驚いた様子だった。まるで小動物のように自分方を向き2,3歩程後退りをした。そして掛けていた肩掛けカバンの紐をぎゅっと強く握りしめていた。
「なんでしょうか......」
小さくそう呟くように話した。かなり気弱な性格らしい。初めて正面から顔をみたがやはり大人しそうな人だった。第一印象はよく高校の図書館で1人で本を読んでそう。これがしっくりと当てはまる。その反応に自分も少し悪いことをしたように感じ、どぎまぎしてしまった。
「すいません......あの、どこかでお会いしたことありませんでしたっけ」
ただのナンパになってしまった。しまったと思ったのも束の間に彼女は
「いえ、気のせいだと思います」
と言い小走りででその場を去ってしまった。追いかけようとしたが、これ以上は逆効果になりかねない。勇気を出した結果全くの失敗となり、悔しさと恥ずかしさで拳をぎゅっと握りしめた。また明日出直すことにした。また同じ電車に乗り自宅へ帰る。しかし電車の中では女性が実在したという実感が湧いてきた。今までの努力は無駄ではなかった。これから彼女とどう親しくなればよいのか、妄想だけが先走り危うく乗り過ごすところであった。
翌日は4限に授業があったが女性に会いに行くために休んだ。夢の中ではカメラを首から下げていたことを思いだし、サークルで使っていたカメラを持っていくことにした。
駅へ向かう電車の中では期待の方が大きくなっていた。昨日の妄想の続きを考えていると不思議と時間は早く過ぎ5時少し前に夢での待ち合わせの駅へと着いた。
昨日と同様に女性を待つ。昨日は失敗したが、まず臓器移植によってあなたの事を知ったという旨を伝えなければならない。また、拓磨というドナーの男性の事も伝えなければならない。頭のなかで台本を考えていると、あの女性が改札口からでて来た。
昨日と同様高鳴る胸を抑えてて女性へと声をかけた。
「あの、昨日は突然すいませんでした」
女性は今回はそこまで驚くことはなかったが、肩掛け鞄の紐をぎゅっと握り、一歩引いたのは変わらない。
「ナンパなら間に合ってます」
女性はやはり警戒していた。あまりよくは思われていないらしい。とにかく臓器移植とドナーのことについて話さなくてはいけない。
「あの、拓磨さんという人は知っていますか?」
女性は拓磨という名前を聞いた瞬間驚いた表情をした。その表情は驚きから徐々に恐怖、恐れているような表情に変わっていった。
「あの人、死んだんじゃないんですか......?」
どうして恐れているのか。一緒に帰っているのであればそれなりに親しい間柄なのではないのか?疑問がでて来たが、私は臓器移植を拓磨という男性から貰ったことを話した。そして記憶も一部受け継いだかもしれないことを話した。すると彼女は青ざめながら
「あの人は死んでも私を追い回すつもりなの......?」
泣きそうな声だった。
「追い回す?一緒に仲良く帰っていたんじゃないんですか?」
「違う!!あの人が勝手につけてきただけです!そしてカメラで写真をとって私のポストに気持ち悪い手紙を添えてポストにいつも入れてたんです!!」
頭が真っ白になった。思い返せば後ろ姿が印象的なのは後ろからつけていたからだ。写真も盗撮してたから写真サークルに惹かれたのかもしれない。私はストーカーの心臓を移植されていたのか。
「でも!!俺は拓磨って人じゃない!!純粋にあなたに惹かれてここまで来たんです!ストーカーとは違う!」
自分は自分だ、俺はストーカーではない。こんな結末あってはいけない。なんとか彼女と親しい間柄になりたかった。
「無理です、絶対に無理です。もうあの人とは関わりたくない。たとえ移植された人でもきっとあの人の面影が見えるかもしれない」
「そんなことない!」
私は声を荒げて逃げようとする彼女の手を掴んだ。
「離して!警察よびますよ!」
彼女の言葉で私は彼女にとって恐怖そのものであると理解した。急に全身の力が抜け彼女の手を離した。彼女は怯えて小走りにそこから逃げ去っていった。結局名前すらわからなかった。膝から崩れ落ちそうなのをぐっと堪え近くのベンチに腰かけた。
私はストーカーではない。あの人に会えたのはドナーのおかげだが、ドナーのせいで嫌われたようなものだ。今までにない複雑な気持ちだ。小一時間その気持ちと格闘したが、整理がつくはずもなく。日がくれ、肌寒くなり私は電車に乗り自宅へと帰った。
その日から何日か経過した。最近では毎日カメラを首から下げ、また彼女との待ち合わせの場所へ向かっている。そして一緒に帰るようになった。やはり後ろ姿が綺麗だと思い、私はカメラのシャッターを切った。