あるかもしれない「もしも」の世界
誰もが思春期に一度は体験してみたいと思うこと。
「兄妹愛」。
兄妹、または姉弟で仲良く話しながら、ゲームしたり、お風呂に入ったり。
はたまた、親には内緒でこっそり一夜を共にしたり。
そんな環境を、妄想の中で思い描いたことがある人も、少なくはないはず。
しかし現実に、そんな関係にある兄妹がいる、等とは普段耳にしないだろう。
自分には「妹」も「弟」もいないから、いる人が羨ましい。
自分も兄妹で一緒に過ごしてみたい。
そう思う人はきっと多いはず。
だが、実際に「妹」を持つ兄や、「弟」のいる姉からしてみれば。
「兄妹愛」などとは、程遠い関係にある人が殆どだろう。
年頃の妹に嫌われ、邪険に扱われ、少し体が触れただけですぐに遠ざけられ。
日常的に暴言を吐き散らされ、だがこちらからは一切の抵抗は許されない。
そんな境遇におかれるのが「一般的」だろう。
でも。
そうでない「兄妹」がいるとしたら。
はたから見ると、違和感を感じるほど仲のいい「兄妹」がいるとすれば。
そんな、現実とは少しかけ離れた関係にある、「兄妹」のお話。
本当にある話かもしれないし。
絶対に無い話かも、しれない。