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描け、わたしの地平線  作者: まるそーだ
第2章 エリフ大陸編
33/219

第29話:学校内を行く

螺旋階段の目の前で見張りをしている警備員は、

時折、体を一回転させながら、

フロア全体を見渡したりして、

常時警戒を怠らない。


レナ達は現在、

王立魔術専門学校の5階、

ホールフロアにいる。

5階から10階に上がれる階段のある、

右フロアに行くには、

警備員のいるホールフロアを通らないといけない。


何とか大ごとになることなく、

このフロアを突破することはできないものかと、

影から様子を観察しているのだが、

警備員はただただ黙って職務を全うしていて、

その場を動くようなしぐさは見られない。



「ダメだな。

 アイツ、動く気配ゼロだわ」


「そうみたいね。

 さて、どうしたものかしらねえ……」



コソコソと、プログとフェイティが話し始めるのも、

無理はない。



「どうする?

 一発、あたしの炎でも当てて、

 強行突破しちゃう?」



このままでは埒が明かない、

そう考えたレナは、

右手に持つ長剣に力を込める。



「焦んなよ。

 ……あまり大ごとにはしたくなかったが、

 仕方ねぇな」



そんなレナを右手で制しながら、

今までしゃがんで様子を窺っていたスカルドは、

おもむろに立ち上がる。



「……スカルドくん?」



同じく座りながら、

警備員の様子を覗きこんでいたフェイティが、

頭の中に?マークを並べる横で、

スカルドは半身の姿勢になり、

目いっぱいに広げた左手を突き出す。

元々細い目をさらに鋭くさせ、

意識を集中させる。


と、ここで今まで法衣によって隠れていた、

スカルドの口が姿を現す。

口の中をモゴモゴさせているのは今まで通りだ。

そして、スカルドは突然、

頬を膨らませたかと思うと、

口から白い風船のようなモノが膨らませていく。



「オイお前、それって……」


「風船ガム?」



目の前で起こっていること、

そしてこれから起こることがよく理解できず、

プログとレナは、

若干顔を引きつらせている。


が、スカルドは構わず、

ゆっくりと膨らまし続ける。

そして、その風船は、

こぶし1個くらいの大きさになった時、

まるで本物の風船に針を刺したかのように、

その場で一気に弾け飛ぶ。



「喰らえ、フレイムボールッ」



その瞬間、小さく、

低い声でスカルドは言い放つ。


すると、スカルドの左手から、

先程の風船と同じくらいの火球が、

凄まじいスピードで、

警備員目がけて飛んでいく。

あまりの速さに、

警備員はその火球に気付くことはなく、

警備員の首周辺に直撃する。



ボンッ!!



火球が小さかったせいか、

それほど大きな衝撃音を発することはないが、

首に、しかも不意打ちで火の玉を喰らった警備員は、

悲鳴やうめき声をあげることもなく、

その場にバタッと倒れ込んでしまった。



「さぁ、今のうちに行くぞ」



レナやプログ、フェイティが火球の行方を追って、

警備員の倒れたのを確認している間に、

スカルドはそう言うと、

ホールフロアを足早に歩いていく。



「あ、ちょっとッ!」


「オイオイ、アレ大丈夫なのかよ!?」



学校に潜入してもう何度目のことだろうか、

スカルドの足の速さに、

慌ててプログとレナがあとを追う。


「安心しろ、気を失わせただけだ。

 数時間もすれば意識は戻るよう、

 威力は調整してある」



スタスタとホールフロアを突っ切りながら、

スカルドは答える。



「スカルドくんは魔術を詠唱する際に、

 風船ガムを使うのね、珍しい戦い方ね」



一方、大人の余裕なのか、

レナやプログに比べて悠然と歩きながら、

スカルドに追いついたフェイティが、

先ほどのスカルドの魔術について触れる。



「……俺にとっては、

 アレが一番、集中できるんだよ。

 何か文句あるのか?」


「いーえ、何も?

 人それぞれ、集中のしかたなんて、

 違うでしょうしね」



なぜか少し不機嫌になったスカルドの言葉に、

フェイティは、肩をすくめながら返している。


この世界に存在する2つの力、魔術と気術。

この2つの力を使うにあたり共通して必要なことは、

意識を集中させなければいけないということである。

だが、意識の集中のさせ方に定義はない。

よって、アルトやローザのように、

自分の手に意識を集中させるやり方もあれば、

レナのように、

剣先に意識を集中させる方法もある。


また、今回のスカルドのように、

風船ガムを膨らませることによって、

集中を高めるといった、

やや変わった集中法もあり、

フェイティの言うように、

人それぞれのやり方があるのだ。



「てか、意識を失っているだけか

 お前のことだから、

 てっきり殺しちまったのかと思って焦ったわ」



スカルドの口から、

『気を失わせた』という単語が飛び出し、

プログはふう、と安堵の息をつく。


確かに、今までのスカルドの口ぶりや言動からして、

プログがそう考えてしまうのも、

無理はないかもしれない。



「勘違いするな、

 俺とて、無用な殺生はするつもりはねぇよ。

 それよりも、アイツが意識を取り戻すまでに、

 サッサと済ませないと、厄介なことになるぞ」


「それは言えてるわね。

 ……そういえばちょっと思ったんだけど」



スカルドのもっともな話を受け、

レナは相槌を打っていたが、

ふと何かを思い出したかのように、

スカルドに訊ねる。



「さっき学校の正門に、なんで門番っていなかったの?

 昼に来たときは、正門のところに1人、

 警備員がいたわよね?」



レナの指摘した通り、

昼に学校内の様子を覗き見した時は、

正門前に警備員がいたおかげで、

レナ達は学校の敷地内に入ることができなかった。


だが、真夜中の今回に潜入した際は、

正門の近くに、警備員らしき人物は見当たらなかった。


レナとしては、単純に気になった部分と、

わずかながら頭の隅にこびりつく、

ワナという危険因子を取り除きたい、

という思いがあったのだ。



「……この学校では“警備実習”という、

 変わった実習項目があんだよ」


「警備実習? 何それ?」


「夜22時から朝の7時までの9時間、

 正門の見張りを学生が行うという、

 ワケわからん実習のことだ。

 毎日3時間ずつ、実習に該当する3人の学生は、

 交代で正門の警備をさせられるのさ。

 表向きは不審者に対し、

 より実践的に魔術の行使することを、

 目的としているらしいが、

 まあ、本音としてはせいぜい、

 その分の警備員を雇う金を使わなくて済む、

 といったところだろうな」


「王立の学校なのに、

 意外とセコいことを考えるもんなのね。

 ん? ってことはもしかして、

 今日の実習の該当学生ってのは……」


「そういうことだ。

 今日の22時から夜中の1時までが、

 俺の時間だ」



右スクールの廊下を歩きながら、

レナの問いに、スカルドが小さくうなずく。


そう、今日は偶然にも、

スカルドの警備実習の該当日だったのだ。


そのため、レナ達が到着した23時ごろは、

スカルドが門番をしていたのだ。



「なるほど、だからスカルドくんは、

 私達を急がせているのね」



レナとスカルドのやり取りを、

後ろで聞いていたフェイティが、

大きくうなずきながら口を挟む。



「え、先生、どういうことですか?」


「スカルドくんの実習時間は、

 22時から夜中の1時まで。

 つまり、この3時間の間に、

 スカルドくんが正門に戻っているか、

 もしくは私達が学長を捕まえるかをしないと、

 次の実習生が正門に来ちゃうのよ。

 そして、スカルドくんがいない正門の状況を、

 学長に知らされて……」


「ゲームオーバーってワケね。

 よっぽどのことがない限り、

 3時間もかかることはないでしょうけど、

 確かに急ぐに越したことはないわね」


「そういうことだ、

 わかったら無駄口叩いてないで、

 サッサと行くぞ」



3人の話をスカルドは、

まるで紙を切り落とす断裁機のように、

話をバッサリと切ると、

元々早足だったスピードを、さらに早める。



「ハイハイ、わーってますよ、っと」


「うっし、先を急ぐか」


「あらあら、BBAに優しくないスピードねえ」



4人が潜入して約30分、まだまだ先は長い。





5階ホールフロアを通過してから約7~8分後、

長い廊下の歩く4人の視線の先に、

見覚えのある装置が姿を現す。



「お、アレは……」



いち早くプログがその存在に気付き、

駆け足で近づいていく。



「あら、再びご登場ね」


「さて、次はどんな問題が出るのかしらね~?」



続いて、フェイティ、レナが、

ディスプレイのもとに辿り着く。


中でもレナはなぜか、心躍らせている。



「さて、面倒なものじゃなければいいがな……」



最後に到着したスカルドが、

前回同様、画面の右下にあった赤いボタンを押す。



<仲間はずれ>


① APPLE ② FIGHT ③ ANIMAL ④ ORANGE ⑤ LION


①から⑤のうち、仲間はずれのボタンを押せ



なお、1問目では、

アルファベット26文字だったタッチパネルが、

今回は①から⑤までの数字になっている。



「仲間はずれ?」


「オイオイ、何だこりゃ?」



レナとプログが、目を凝らしながら、

画面を覗き込んでいる。


どうやら今回は、

選択肢の中から1つ、

仲間はずれな単語を答える問題のようだ。



「仲間はずれか……」



レナとプログの隣で、

早くもスカルドは頭の中で、

思考を回転させ始めている。



「リンゴに戦う、動物にオレンジ、そしてライオン……

 なんなのかしら、コレ?」



最後に、ゆっくりと画面の問題を確認したフェイティは、

単語の意味について考え始める。



(さて、今回は何とか解きたいわね……)



スカルドへリベンジ(?)するため、

レナもじっくりと考え始めた。



「ちっくしょー、

 動物と食べ物ってことしか、

 わかんねーぜ……。

 ってか、選択肢は5つしかないんだし、

 順番に押していけばいいんじゃねーの?」



すでに考えることを諦めたのだろう、

プログがまるで子どもでも、

思いつきそうなことを言いだす。



「アホかお前は。

 考えるつもりがないなら黙ってろ。

 それにコレは、一度でも間違えれば、

 学長のところに『コイツが間違えた』という、

 顏の画像つきの情報が送信されるようになっている。

 一発で正解しないと、

 俺らが忍び込んでいることが、学長にバレるぞ」



考えを巡らしているところを邪魔され、

明らかに苛立っているスカルドが、

そう吐き捨てる。



「間違えた学生の顔の、

 チェックでもしたいのかしら?

 ずいぶんと性格の悪い学長さんなのね」



レナは皮肉交じりに話すが、

視線はディスプレイから外さない。


先程の問題はスカルドに答えられてしまったため、

今回は何としても自分が解きたいという、

生粋の負けず嫌いが発動している。


……が。



(サッサと先に進みたいし、

早く答えたいんだけど……何コレ?)

先ほど以上に難解な問題に、

レナは顔をしかめる。


先ほどはアルファベットが12個並んでいる、

という手がかりがあったのだが、

今回の問題は、何の手がかりもない。


プログの言う通り、食べ物と動物、

という分類ができる単語ではあるが、

それだと②の“FIGHT”だけ、

分類ができない。


まさか、それで仲間はずれとでも、

言いたいのだろうか?



「“FIGHT”だけ動詞だけど……、

 でも名詞でも使えるから、

 それじゃ違うかしら……」



一方、フェイティも頭の中で、

何とか相違点を導き出そうとしているが、

決定打には至っていないようだ。


スカルドは1人、特に言葉を発することもなく、

腕組みをしながら思考を動かしている。


前回の問題では、1分とちょっとで、

正解に辿り着いた4人だったが、

今回は、もうすでに5分以上が経過している。



(困ったわね。あんまり時間はかけたくないのに)



焦る気持ちを必死に抑えながらも、

レナは心の中でそう吐き捨てる。


ファースター地下水道の時とは違い、

今回は答えを入力するのに時間制限はない。

よって、時間という敵に、

首を絞められることはないものの、

万が一のことがあるため、

同じ場所にあまり長時間、

居座りたくはないのが本音である。


だが、そのレナ達の思いを嘲笑うかのように、

目の前にそびえたつ、問題という名の、

重い重い扉。


その扉、そして本物の扉を何とかこじ開けるため、

4人の必死の戦いは続く。





レナ達が第2の問題を目にしてから、

すでに10分が経過。



「……チッ、めんどくせえな」



いまだ現状を打破できない自分にイライラしたのか、

スカルドが軽く舌打ちする。


4人とも、いつからその場に座り込んで、

ただ黙々と、脳をフル回転させる。



(さすがにここまでくると、

誰でもいいから解いてほしいわね、

この問題……)



負けず嫌いのレナも、白旗をあげる寸前だ。

通常のなぞなぞなら、

途中でヒントがもらえる。

そのヒントが、問題の見方を変えるきっかけになり、

その結果、答えに結びつくことは、

多々あることだ。


だがこの問題は、そのヒントを一切、

与えてくれない。

まさに、自分の知恵と、

発想力が試されているのだ。


この10分間、4人とも色々な発想を生み出してきた。

文字数、発音、品詞、頭文字、語尾、順番……


だが、どれを取っても、

確実に正解といえるものはなかった。

コレかな?という答えもあるのだが、

間違えれば即終了というプレッシャーがある中、

100%の答え、というころまでには、

至っていない。



「どうしましょうかねえ……

 あまり時間は使いたくないものね……」



フェイティも困った表情で、

スカルドの顔色を窺っている。



「……」



だが、スカルドはその問いに答えることはなく、

ひたすら問題と対峙している。



「あーもう!

 さっきの問題といい、

 何で英語の問題ばっかりなんだよ!

 数字と英語は俺苦手だってのに!」



そして、相変わらずのプログ。

みんなが静かに考えていたため、

しばらくおとなしくしていたが、

ここに来てまた騒ぎ始める。



(ったく、うっさいわねー、

数字と英語が苦手だったら、

あんたは一体、何が得意な……の……?)



と、心の中でイラついていたレナが、

徐々に言葉に詰まる。

別に何も思いつかなくなったわけではない。



(待てよ……もしかしたら……)



何かに気付いたレナの思考回路が、

まるで一気にアクセルペダルを踏み込んだかのように、

急激に加速していく。



(APPLEは……FIGHT……ANIMAL……)



ある1つの要素に気付いたレナは、

その要素をヒント、そして正解へと変えるため、

懐から紙とペンを取り出し、

何かを書き始める。



「……?

 レナ、どうした?」



レナの様子に気付き、プログが声をかけるが、

確信を求めるレナの耳には届かない。



(ORANGE……LION……っと。

ん? これって、もしかして……)



思い浮かんだことを一通り書き出した、

レナの頭に、ある(・・)仮説が姿を現す。

そして、レナはその仮説を、

確信へと変えるため、再びペンを走らせる。



「レナちゃん??」


(……。やってくれたわね、コレ)



プログ同様、

不思議そうな表情をするフェイティの横で、

レナは思わず指をパチン、と鳴らす。



「……なんだ?

 答えがわかったのか?」


「ええ、おそらく、間違いないわ」




スカルドの問いに答える、

レナの表情は明るく、

また、どこか誇らしげだ。



「え、マジでか!?」


「レナちゃん、わかったの!?」


「フフフ、任せなさいって!」



えっへん、とばかりに胸を張り、

レナはそう言い残すと、すくっと立ち上がり

ディスプレイの近くに歩み寄る。



「それッ、頼むわよッ!」



掛け声とともに、

レナはディスプレイの④のボタンを、

力強く押した。



かチッ。



聞き覚えのある、そして4人が望んでいた音が、

鍵の部分から聞こえていた。



「よしっ、ビンゴッ!!」



レナは嬉々としながら、解錠されたドアを開ける。



「よっしゃあッ!」


「さすがレナちゃんねッ!」


「……フンッ」



プログとフェイティ、

そして少々の悔しさを残しながらも、

スカルドはレナに賛辞を並べる。



「まあね。

 コレくらい、どうってことはないわよ」



ドアの先に待っていた階段を、

先頭を切りながら歩くレナは、

よほど嬉しかったのだろう、

後ろを振り向きながら満面のドヤ顔を見せる。



「どうってことないんなら、

 もう少し早く解けよ。

 それよりも教えてもらおうか。

 あの問題の答えが、なぜ④だったかを」



レナのドヤ顔発言に、

スカルドはやや噛みつきながらも、

先ほどの答えが気になるようだ。



「そうね、あたしとしても、

 もう少し早く気付くべきだったわね。

 でも、プログの言葉のおかげで、

 何とか答えがわかったのよ」


「え? 俺?」



急に自分の名前が呼ばれ、

プログは自分を指さしながらキョトン、としている。



「そ、“うるさい”プログさんのおかげでね。

 あの問題はね……」



ちゃっかりプログをからかいながらも、

レナは4人を苦しめた、

あの難解な問題の解説を始めた。

<ローザの皆さんご紹介>


こんにちは、ローザです。

まるそーださんから、

このお話に登場する皆さんを紹介してください、

と頼まれましたので、紹介させていただきます。

以前にレナとプログが、

紹介されていたみたいですけど、

私も私なりに頑張ってみますので、

どうぞよろしくお願いしますね。



<レナ・フアンネ>

ワームピル大陸にある、

ルインに住んでいる、17歳の女の子です。

長い剣と短い剣の二刀流で戦われるんですよ、

後ろから見ていて、とってもカッコいいです!

でも、10歳から前の記憶がないみたいなんですよね……。

ちょっと心配です。

あ、あと「どーもですっと」という言葉が口癖みたいです。

今まで同じくらいの女の子の友達がいなかったので、

レナに出会えて、良かったです。


<アルト・ムライズ>

ワームピル大陸のファイタルに住んでいる17歳の男の子です。

ちょっと前までは、少し落ち込んでいたみたいですけど、

最近はまた、元気になってるので、私も一安心です。

銃と気術を使って戦っています。

一緒に後方から支援してくれるので、本当に助かっています。

小さい頃にお母様と生き別れになって、

そのお母様を探して旅をしているみたいです。

私の両親もですけど、

アルトのお母様も、早く見つかってほしいです。


<プログ・ブランズ>

元ハンターの男性で、年齢は22歳です。

密入国で捕まって、ファースターの牢屋にいました。

あ、皆さんも密入国はしちゃダメですよ?

元ハンターなので、戦いになるとやっぱり頼もしいです!

ただ、喋るとちょっとだけ、ボロが出ちゃうんですよね。

そんなところも、プログらしくて私はいいと思います。

レナには、結構からかわれていますけどね、フフッ。

あと、なぜか護衛をするのが嫌いのようですね……。

私、何か悪いことをしたのでしょうか……?


<ローザ・フェイミ>

え、私ですか? いいですよ、私なんて!

私はそんな、紹介するほどのものでもありませんし!

(作:いやいや、紹介するほどですよ)

そんな、自分のことを紹介するなんて、

恥ずかしくて出来ませんッ!

(作:いや、あの、そこを……)

それなら、まるそーださんが紹介してください!

私には、無理ですッ!!

(作:……ダメだこりゃ)


<マレク>

失礼しました、マレクさんですね?

私は直接お会いしたことはないんですけど、

ルインでレナと一緒に働いている親方よ。

記憶を失って倒れていたレナを看病して、

それから育ててくれた方みたいです。

レナに剣術を教えた、凄い方のようですね。



<クライド・ファイス>

ワームピル大陸の王都ファースターの騎士総長。

……だったんですが、

本当はシャックのボスだったんです。

あのクライドが……

今でもまだ、信じられません。

騎士総長なだけあって、

剣の腕前は超一流です。

今はどこにいるかわかりませんが、

次に会った時には、必ず……。


<イグノ>

ファースター騎士隊三番隊隊長で、26歳みたいです。

クライドの命令を受けて、

私達をファースターに連れて帰ろうとしているみたいんですけど……

なんかこの人、よくわからないんですよね……。

私達が宿屋から出てくるのを待っててくれたり、

レナがお腹を壊した演技をした時も、

ちゃんと待っててくれてますし……。

もしかしたら、根はすごくいい人なのかもしれませんね。

ちなみに、語尾に「~でやンス」をつけているのが特徴ですね。


<ファルター>

生物学を研究されている学者さんみたいですが、

クライド同様に、シャックを統率する人みたいです。

年齢は……一体何歳なんでしょう、よくわかりません……。

あ、でもでも!!

プログが恋人どう……

え、プログ、どうかしましたか?

……それ以上言うなって?

いや、でも……

あ、ハイ、わかりました、じゃあ止めときます……。


<フェイティ・チェストライ>

アックスの村に住む女性で、

年齢は確か……30歳くらいだった気が……。

(作:36歳です)

プログに武術を教えた人物みたいで、

フェイティの実力もすごいんですよ!!

槍と斧を組み合わせたハルバードを扱う姿は、

本当にカッコいいです!!

なぜか自分のことをBBAと呼ぶんですけど、

レナからはそれについては触れるなって……何ででしょう?


<アロス・チェストライ>

フェイティの旦那さんです。

あんまりお話ししたことがないので、

詳しくはわからないのですが、

フェイティの性格を考えると、

すごく懐が深い方だと思います。


<レイ>

王都セカルタ執政代理をされてる方です。

病気で政務を執り行えない王に代わって、

セカルタの政治を担っている偉い方です。

かつてのフェイティの教え子でもあったみたいですよ。

ってことは、文武共に素晴らしい人なのでしょうね。

すいません、お会いしたことないので私はあんまり、

よくわからないんですよね……。


<スカルド>

すいません、本当に申し訳ないんですけど……、

この人、誰でしょうか?


すいません、後半の方は知らない方だったのですが、

大丈夫でしょうか……。


でも何がともあれ、

皆様これからも、

ぜひぜひよろしくお願いしますね!!


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