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球技大会 ~BⅢ~
公立高校というのは、設備の管理が杜撰な箇所がままある。この学校も例に漏れず、使用されていない物置の鍵を盗んだとしても、気づかれることさえなかった。
第四体育器具庫。俺は今朝母に送ってもらっている最中に、どうサボろうという思案の末に思い浮かんだ場所の名が、これである。
いつもよりも早めに学校に着いた俺は、提出物を理由に職員室に入り、話をつけた後で隙を見て鍵を盗んできたのである。
澤村の試合を見届けた後、俺は荷物を抱えて第四体育器具庫に向かった。周りに人がいなくなったタイミングを見計らって鍵を開け、身体を滑り込ませるようにして侵入した。
「ごほっ、ごほごほっ」
随分と埃っぽいな。見上げると、正面に小さな小窓があった。これを開けるぐらいなら気づかれないだろう。
「んっ、しょ」
窓を開けた瞬間に埃が顔の前を通り過ぎてゆく。目を瞑って数秒待つが、未だ目の前には埃がチラついている。これぐらいは仕方ないかな。
高飛び用のマットにビニールシートを敷き、そこに腰掛けて鞄を開いた。そこにはノートパソコンが入っている。ROMドライブには最近仕入れたエロゲのディスクが入っている。
俺は皆が汗水たらして玉転がしている時に一人エロゲをプレイするという行為に背徳感を感じながら、電源ボタンに指を添えた。




