球技大会 ~B~
体育の授業が日光浴の時間と化して三週間が経った。期末試験も終わり、夏休みまで残すところ一週間。
今日は七月十七日。何といっても球技大会の日である。授業がないのとお祭りっぽい雰囲気とが相まって、暑苦しいことこの上ない。実際、今朝の天気予報によると「本日の最高気温は二十九度です」とのことだったので、暑いったらない。
あぁ~、もう帰りたい。というか今日は休むつもりだったのにぃ。それなのに、我が母が「今日は送ってあげるわ」という遠回しな強制送還を発動させやがったので、仕方なく。ホントに仕方なく。体操服で朝っぱらから学校の校庭に突っ立っているのだ。大して動いてないのに自然と汗が吹き出てくる。女子のブラも透け出てくる・・・・・・。これに関しては来てよかったかもしれない。
一人でニヤニヤしてるのも、なんか性犯罪者っぽくて虚無をぶっ放したくなるので、俺はブラ透けから目線を外し、体育館の外壁に貼り付いたアナログ時計を見た。そろそろ開会式が始まる時間だった。
「「せんせーい」」
三年生の男女が時事ネタを織り込んだ「それ長くね?もう宣誓というよりちょっとしたスピーチだよね」と思ってしまう程度に長い宣誓を叫んでいる。最近多くなったよねぇ~。くいう宣誓。ニュースとかでたまに見るけど。いつも思うもん。それ宣誓じゃないよね?って。まぁ宣誓ってのがどういうものなのかは正確には知らないんだけど。でも長いっしょ。
「これで開会式を終わります」
生徒会長のその言葉を境にBGMが流れ出し、退場が始まった。それにしてもあんたら。退場なのに何でそんなに速く走るの?後ろから追っかけられてるみたいで嫌なんだけど。