〜最悪の一日〜
今日は、この学校に入ってから、2日目の登校日となるわけだ。
学校に着くと、エリがもう隣に座っていた。
「おはよ〜」とエリのほうから声をかけてきてくれた。
俺は少し照れながら、「おはよう。」と返した。
そんな感じで一日がすぎていった。
「あ〜早く部活やりてぇ〜!!!」といいながら廊下をあるいていると、(俺はだいたい休み時間や昼は一人だ。)後ろからエリが、
「何の部活入るの?」と言ってきた。
「お前、いきなり話しかけてくるんじゃねぇよ!」と俺がビックリすると、
「だって、龍夜って面白いんだもん。」
「ったく、お前なぁ〜・・。」
「龍夜のこと気になるっていってる女子結構いるよ?で、なんの部活入るの?」といってきた。
って、俺が?まぁ、そんなことどうでもいいので、俺は軽く受け流し、
「俺は、バスケ一筋だから!」と答えた。
「へぇ〜バスケやるんだ〜バスケやってる男子ってかっこいいよね。って、龍夜はわからないけど!」
ったく、なんだこの女子は・・。
「ってか、あれ達也君じゃない?龍夜と仲いい。」
って、タツは君付けで俺は呼び捨てか・・・。
そんなことはどうでもいい、タツは何してんだ?
「てめぇ、あんまり調子のってんじゃねぇぞ?」とはくのついた声で話しているのは、健吾とそのまわりのグループだ。
「調子のってなんかないよ〜ただ、女子とは仲良いけどね!」と笑ってるのはタツだ。
こんなときでもあいつは・・・・。
「その態度がむかつくんだよ!!!」と健吾。
「ゴメン!気にさわった?あ〜あ、女子だったらこんな状況でも楽しいのに。」
ほんとにあいつはバカだなぁ・・・・。
「てめぇ!ふざけ・・・
「ねぇ、龍夜助けてあげれば?親友なんでしょ?」とエリがいった。
ったく、めんどくせぇ・・・
「てめぇ!ふざけんじゃねぇぞ!!!!」と健吾がタツに飛びかかろうとした。
「おい!お前ら何してんだ?一対大勢は卑怯なんじゃないの?」と俺がいうと、
「お前誰だよ?」と健吾。
「龍!」とタツがいった。
「龍だ〜?っち、しらけたぜ。お前らいくぞ!」といって、いってしまった。
「龍〜ありがとさん!」と軽々しくいった。
「お前なぁ〜・・・。」
「あら?もしかして、俺、まずいことしちゃった?」とエリをみながらいった。
「ちがうよ〜たまたまそこであっただけ!そしたら達也君をみかけて・・・」とエリがいう。
「タツでいいよ!エリちゃん!」
「あれ?なんで私の名前知ってるの?」と驚くエリ。
「当然じゃん!クラスの女子は全員覚えてるよ!」
「すごいね・・・」と少し引き気味になるエリ。
「お前ら、俺のこと忘れるなよ!とりあえず何もなくてよかったな!」
「ゴメンゴメン!つい、女子と話すと。」と笑うタツ。
「ねぇ、急がないと授業始まっちゃうよ?」
「やっべぇ!行こうぜ!」
授業もおわり、帰ることにした。
エリと別れをつげ、タツと歩いていると、
「おい、龍夜君と達也君?」健吾だ!
「何だよ?」というと、
「お前ら気にさわるんだよ!」といって、殴りかかってきた。
ぶっちゃけ、俺は自分で言うのも何だけど、喧嘩が強い。背が高いので負けたことはない。
俺がザコを3人ぐらい倒すと、タツが健吾にやられていた。
俺が、タツから健吾たちを振り払い、
「おい、タツ!大丈夫か?」と聞くと、
「っツ!油断しちゃった。でも、健吾って強いよ!」といってきた。
「ったく、お前はそこで休んでろ!」といい、
「オラァ!」といいながらザコどもを倒した。残りは健吾だけだ。
「お前なかなかやるな。俺のグループに入らないか?」といってきた。
「フッ。ゴメンだね。」と、かっこつけた。
「俺が勝ったらもう、タツと俺にかまうな。」というと、
「わかった。」といって、殴りかかってきた。
健吾のパンチをかわし、顔を狙ったが、軽くよけられた。
そこで、蹴りをいれたが、とめられ、右アッパーが俺のあごにHITした。
「俺のアッパーをくらって立ったのはお前だけだぜ。」といってきた。
なんだ、このべたな展開。と思いつつ、あいつに向かっていった。
一発でもあたれば倒せるのに。そうだ!
健吾が蹴りをしてきたので俺はわざとくらい、その足をつかんで、健吾がバランスを崩したときにわき腹にくらわした。
あいつに勝った!
すると、健吾が立ち上がり、「もう、お前らには手をださねぇ。」といい、重症の仲間を抱えて帰っていった。
少し、いい奴かもって思ってしまった俺だった。
俺はタツを抱えて一緒に帰った。
「ありがと〜龍!お前がいなかったら死んでたよ。俺はいい友をもった!」と笑えない冗談をタツはいった。
「ったく、おまえは!もう、女子は程々にしとけよ!」
「それは、無理!」とタツがいった。
ほんとに、こりないやつ。
あ〜今日は疲れた〜といいながら帰ると、母親がどろどろのYシャツなどをみて、怒った。
しかたないか。
ベットに入ると、すぐに寝てしまった。
次の日、学校にいくと、エリが俺とタツをみて、
「バカじゃん!」といったので、俺は軽くエリの頭をたたいた。
「いった〜死んだらどうすんのよ!」といったので俺とタツは、同時に「俺らの方がヤバイから!」といって、3人で笑った。
先生に呼び出されたが俺とタツは何もいわなく、健吾たちも呼び出されたが、俺たちがまた呼び出されることはなかったので、健吾たちもごまかしたのだろう・・・。