〜出会い〜
あいつがいたから、俺は変われたんだ・・・。
小学校に別れを告げ、今日から新しい生活いや、新しい俺の人生が待っている。
俺の名前は龍夜。俺が生まれたときが竜神様を祭る夜(ど田舎の変な祭りだ)だったから、つけたらしい。
今日は中学初めての登校日。こんな俺でも少しは緊張している。
「龍〜まてよ〜!!!」と後ろから声がした。呼びかけてきたのは俺の親友の達也。みんなからはタツって呼ばれてる。
タツは俺と同じミニバスのポイントガード。俺がフォワードで最高のコンビネーションを見せている。
まぁ、自称だけどな。
「龍〜今日から学校だな!!!楽しみ〜!!!女の子といっぱい仲良くなろう!これが俺の第一目標!!!」と、のりのりのテンションで話してくるタツ。
「あ〜?めんどくせぇよ!女なんかさ。俺はバスケ一筋だね!!!!」
ぶっちゃけ、タツはモテる。なぜか、そのテンションの高さと茶髪でシュッと整った顔立ちが女子はたまらないらしい・・・。
だが、背が高く、目つきの悪い俺はまったくといっていいほど女子に縁がない。
だから、バスケ一筋で生きてきた。
「は〜龍はあいかわらずだね〜」とため息をつくタツ。
「あ!やべぇ早く行かないと学校遅れるぜ?」と俺はいいながら、タツと走りなが学校に向かった。
「は〜い、みんないる〜?」と先生が声をかける。
は〜間に合った・・・。とため息をつくと、隣からクスクスと笑い声がした。
は?何で初めて会った女子に笑われてんの俺?
「なんだよ?そんなおかしい?」と少し怒り気味に言った。
「ごめ〜ん!ちょっとおかしくって・・・それに私、入学式のときから見てたんだよ。あなたの事。」とよく見るとかわいい彼女がいった。
って、俺のこと見てた!?
「何で俺のことみてんだよ?」と尋ねると、
「だって、背が高く、目つき悪いってべたじゃん?ほかの女子も言ってたよ。」と答えた。
は〜なんだよ・・・中学でもそうかよ。
「まぁ、よろしくね!わたしは絵梨」
「なんだそれ?俺は龍夜。」
「うわ〜名前もこわっ!!!」といったので俺が怒ったまねをするとエリがわらった。
もしかしたら、このときから俺はエリのことが好きだったのかも知れない。
だが、この出会いがあんな事態になるなんて思ってもみなかった。