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第49話 決戦(2)

 空を飛行するのも出来なくなったのか、ゆっくり落ち始める腐れダンジョンマスター。

 そんな彼にかかと落としをかまして地面にダイブさせる用務員おじさんである。なんか言ってたけど無視してやった。


「…………」

『殺す、ぶっ殺してやるぞ! 中年野郎!』


 用務員おじさんの両方の拳に光が灯る。パンチの威力を上げてくれる魔法『魔装手甲』である、魔法使いでもマッスル戦士を殴り倒せるステキな魔法だよ。


 腐れダンジョンマスターに接近、魔法で逃げる事も出来なくなったヤツは素手で用務員おじさんに抵抗してきた。

 先程同様に何度か打ち合う、『封鎖の術印』もずっとヤツの魔法を封じる事は出来ないから焦る。


 しかし合成混魔をけしかけた事といい、遠距離からの魔法ばかり多様する事といい。多分接近戦の方は不慣れなんだと考える。

 要は魔法より物理が効く相手なのではと考えた、ゲームでもそう言う敵キャラとかいるし。


 剣と魔法のファンタジーにおいて剣も魔法もダメなら後は逃げるしかないからね、どっちかが強そうなら残った片方で攻めるのだ。


 用務員おじさんはラッシュを仕掛けた。一気に力押しだ。腐れダンジョンマスターは手の平をこちら向けてなんとかいなそうとする。

「………シッ!」

『ッ!?』


 しかし用務員おじさんのラッシュの方が強い、まあラッシュに混ぜて右足を思いっきり蹴ったんだけどね。体制を崩した後は更に接近して用務員パンチの連打をお見舞いした。

 ただただ無言で少年を殴打する用務員おじさん、端から見ると完全に事案ですな。


『ガッ! アッ! ブッ! ビャガッ!?』

「…………」

 顔だけでなくお腹やアゴも狙う、魔法により強化された用務員おじさんのパンチは最早、人間のレベルに非ず(多分ね)。


 ラッシュラッシュラッシュラッシュ!

「………くたばれ」

 何発が打ち込んでトドメにアゴをブチ抜いた。


『あっあ、か、はぁあ………っ!』

 よろける腐れダンジョンマスター、まだ意識があるのか、そろそろ魔法で…。

『なっ舐めるなよ、中年野郎ーーー!』


「!?」

 『封鎖の術印』が消えた、予想以上に魔法を破る速度が速すぎるぞ。

 ボロボロだったヤツの身体が回復魔法かなにかにより一瞬で回復した。


『あったまきた、完全に頭にきたよ~マジでさ!』

「……まさかアゴを殴られて気絶もしませんか」


『ハッ! コイツは分身なんだよ、本体から意識だね引っ張ってるだけだから脳も心臓もないのさ。あっもちろんこの身体でも死んだらヤバいんだけどね~~』


 分身と聞いてめっちゃ焦った。この強さで弱体化してるとか何の冗談だよ、まあダンジョンのボスがこんな所に来てるのも似たようなもんだけどさ。


 さてっこれからどうしたもんか……。

『さてっお前はボクを怒らせ過ぎた、楽には殺さないよ?』

「………」


 腐れダンジョンマスターが両手を上空にかざす、何か大きさ魔法を発動させるつもりか?

 発動前に潰そうと前に出る、すると地面から岩が突き出て来て用務員おじさんの移動の邪魔をしてきた。くそっ次から次へと邪魔過ぎるぞ。


『ボクはこのダンジョンのダンジョンマスターだ、そのボクが知らないエリアなんてあっていい筈が無いよね?』


「………お前まさか」

『ハァアアアーーーーーーーーーッ!』

 ヤツの魔法が発動した、それと同時俺の周囲に出現するのは……ワープポータルだ。


 ヤツは異空間にあるセーフティポイントのワープポータルを無理矢理生み出した、そして向こうに非難している連中をこちらに転移させた。

 ワープポータルから人間が次から次へとこちらに現れる。


 ディアナ、ラビス、シフォン、デュミナ、ドニード、アルティエ、エコー、ラナミス、バリー。もちろん他の貴族連中も船員達もである。

 ディアナとバリーはまだ意識を取り戻していない。


『お前は他人が死ぬのが大嫌いみたいだからさ、足手まといを用意してあげたよ~?』

 笑顔で上空に黒い魔法陣を出現させやがった、マジか。アレこそ超級の広範囲殲滅魔法じゃん。


 突然の状況に慌てふためく者や呆然としている者が殆どだ。これは不味いな。

「全員、一カ所に集まって!」


 『魔法反射』、一度使った以上普通に考えてアレは反射出来ない魔法だろうな。

 『魔障壁』、何百回使ってもあの魔法を防ぐのは無理。

 なら他の防御魔法か………。


「やるしかないか」

 俺は使える防御魔法の中で特に強力なのを発動させる。一つじゃなくて三つな。


 『堅牢なる魔城壁まじょうへき』、青白く光る見上げる程に高い魔力の城壁を俺の背後に出現させた。

 『光輪防壁陣こうりんぼうへきじん』、ワープポータルで現れた連中を数人一組でまとめて護る光の輪を幾つも出現させる。

 『不壊なる神塔しんとう』、用務員おじさんとその他の連中が集まる中心から高さが二十メートル程の荘厳で立派な塔が現れる、コイツは用務員おじさん達全員を護る巨大な結界を形成する魔法の塔である。


 これが用務員おじさんの限界である、これでダメならマジで無理。


『………死ね』

 魔法陣から極大の黒い閃光が放たれた。





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