2ー13 ルイーズの買い物③
話が短いので、次話を続けて投稿します。
1件目の買い物を終えた2人は、エドワードに連れられて、次の店へ向かう。
宝飾店に入った2人。
エドワードの姿を見るなり駆け寄ってきた店主によって、奥の別室に通されるとお茶を出され、手厚いもてなしを受けている。
……別室で2人きり、店主のお勧めの装飾品をトレーに並べられ、品定め中だ。
この部屋に2人を案内した店主は、エドワードが「彼女の好きなだけ見繕ってくれ」と、棒読みのように言った言葉を聞き、先に用意した装飾品以上に売り込めると見込み、他にも装飾品を持ってこようと席を外していた。
「宝石なんて、初めて手に持ったわ」
「お前、今まで夜会に出ていただろう。何を着けていたんだ?」
「意外に着けなくても何とかなるのよ。ほら、素質で勝負的なアレよ。内面から出る美しさってやつ、あるでしょう」
ほらね、と、胸を張るルイーズ。
エドワードは、じとーっと、白い目でルイーズを見ている。実際に彼が見ているのは、エドワードの顔だけど……。
「……お前に何の素質があるのか分からん。残念だが、少しも勝負はできていないぞ」
「はぁぁーっ。エドワードは目が悪いか、感性が悪いかの、どっちかなのよ。だって、今まで何とかなったもん」
頬を膨らませた顔を横にプイッと背け、ルイーズがすねた。
それを見たエドワードは、首を傾げる。
(あんな最低な婚約者につかまって、何が、何とかなっただ。こいつ本物のあほだな)
「こんな石ころなんて、違いがよく分からないわよね。ゲッ、こんなに高いの……」
「だから、その恥ずかしいセリフ。誰かに聞かれて、俺が言っていると思われたらどうするんだ、馬鹿」
「ふふっ、もう、見栄っ張りね。内側からあふれ出る美しさがないと、お金が掛かって大変なのね」
「よくそんな、あほなことを言っていられるな」
「ひっどいわねー。これは前向きって言うのよ!」
「はいはい分かったよ。俺、店主と話をしてくるから、お前はここで座って待っていろ」
そうして、ルイーズの知らない間に、彼の買い物は続いていた。
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