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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

顔も知らないSNSのフォロワーに合う危険性

作者: ヒロモト

地震こわかったなぁ。

『フォローしたからフォローしろな』


『エンドレス養豚牧場』さん。略して『養ボク』さんは僕の最古のフォロワーさんだ。もう相互になって5年になるかな?僕はこの人に恋をしている。初めは『いきなり馴れ馴れしいな』とか思ったけど本当の彼女はとても繊細で優しくて……DMでやり取りしてるうちに僕はそれを知ることが出来た。


『嫌われるのは覚悟してるよ。でもこれが僕なんだ』

『変態……なんだね』


僕は変態なので彼女に筋肉の自撮り写真を毎日欠かさず送った。彼女はそんな僕さえ受け入れてくれた。

しかも長文で感想を送ってくれるんだ。

『今日もキレてるね』『腹筋で大根おろせそうだね』なーんてさ。


『会ってほしい』

『いいよ』


養ボクさんは女って事以外何も分からない。

熟女だろうがデブだろうが最悪女って事が嘘で男だとしても僕の恋心が冷める事はないだろう。

明日はいよいよ養ボクさんに会える。ドキドキして晩御飯が喉を通らないよ。


「たかし。食欲無いのか?」

「お兄ちゃん大丈夫?」

「明日はしずえと会うんだろ?よろしく言っといてね」

「しずえさん久しぶりにたかしと会えるって喜んでたぞ」

「おばさんとデートなんて変わってるよねー」

「まっ!体はムキムキだから大丈夫か!」


『『アッハッハッハッ!』』


僕は緊張し過ぎて家族が何を言っているのかほとんど聞いていなかった。

なんだかこちらの気も知らず呑気に笑い合ってるな。


家族全員がフォロワーでしずえおばさんが画像共有をしていた事を僕が知るまであと15時間。



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