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77・スプリントノーゼ2日目

前回のあらすじ


突如耳鳴りがして体調を崩すアネット。そこにタイミングを見計らったように現れる襲撃者達。


応戦するも相手の風魔法でミストリアの水魔法は散らされ、同様に“盲目さん”の『プチダーク』も敗れる事となる。


しかしそこに駆け付けたネイブラの奴隷達の活躍によって窮地を脱するのだった。

「おはよう 盲目さん」

『おはよ~ アネット~ もう具合は良いの~?』


「うん 寝たらスッキリしたよ 昨日は心配してくれてありがとう 盲目さんに言われた時に直ぐ相談してれば 少しは対策がとれていたかもしれなかったね・・・」

『あの人達 また来そう~?』


「多分ね 僕達か或いはバードラットさんか 本命はどっちか分からないけど 簡単に諦める人達じゃないと思う」

『むむむ~』



 はて・・・僕は部屋で皆とお話をしていた筈。それがいつの間にか眠ってしまっていたようだ。きっと疲れていたんだろう。それでもここから聞こえる鳥の声はハルメリーと変わらず僕を癒してくれる。


 体の調子は悪くない。眼球も聴覚も普段通り。昨日は皆の前で大見栄切った気がするけどこの分なら仕事に支障はなさそうだ。そう思うと何だかホッとした。


 コンコンコン・・・


 気を緩めていると部屋の扉がノックされてマルティナとミストリアが揃って入ってきた。昨日は辛い体験をした筈だけど朝には持ち直せたのか、僕の知る普段の2人に戻っている。



「おはようアネットに盲目さん 昨日は良く眠れた?」


「うん お陰さまで・・・ 2人はどう? 昨日の疲れとか残ってない?」


「私は平気 だけど・・・」



 ミストリアはどこか乗りきれていないのか心にモヤッとしたものがあった。子供が奴隷にされてる現実と自身の魔法が通用しなかった相手。ショックな事が立て続ければ心が傷付くのも当然か。



「ごめんね 昨日は僕が仕事を続けるなんて勝手に決めちゃって・・・ 無理そうならミストリアはここで休んでいていいよ?」


〔─────────!〕


「ミストリア ちょっと落ち着いて・・・ あなたがそう言うなら 私は構わないけど・・」



 プライドの高い彼女の事だ「大丈夫」と言ったに違いない。スプリントノーゼには自らの意志で来たんだ。苦境を乗り越えてスキルを獲得した彼女が「気に食わないので辞めます」とは言わないだろう。彼女は出来る子だ。



「分かった でも続けるなら自分に何が出来て何が出来ないか それをちゃんと把握して先に繋いでいかなきゃね まぁ要するに昨日の反省会」


「ミストリア・・・ そんなにへこまないで」



 無理もない。水魔法が攻撃にも有効だからこそ冒険者業に踏み込めた側面もあるんだ。元々戦いの世界に身を投じてた人間ではないのだから、持ち前の武器が取り上げられたらそれは困惑もするだろう。



「でも問題があったのはミストリアじゃなくって相手の攻撃手段に対応できなかった事と分からなかった事だと思うんだ まさか風の魔法を使ってくる人が居たなんてね」


〔───・・─────・・・〕


「うん・・まぁそうよね 本番では言い訳にしかならないものね でもミストリアの強みは無詠唱で魔法を使える事でしょ? だったらバリエーションを増やしてく努力をすればいいんじゃないかしら」


〔────・・───!〕



 マルティナのアドバイスにションボリしていたミストリアの心が晴れた。確かにあれこれダメ出しをするよりも前向きに見当できる。伸び代もまだまだあるだろうし魔法と言うものがこの先どう変化していくのか楽しみでもある。



「でもそうなると今回一番問題があるのは僕だよね・・・ 魔物避けの笛って話だけど 頼みの耳を封じられるだけじゃなくて 体調にまで影響を及ぼすなんて思いもしなかったよ


 それに今後冒険者を続けていくうえで そう言った道具って いつか出会う機会があるんだろうね 2人は・・・その 平気だったの? 耳鳴りとか体の調子に変化はなかった?」


「私は特に何も聞こえなかったわよ? あんな状況だったから 気付かなかっただけかもしれないけど ミストリアも何ともなかったって」


「そうなんだ・・・ となると 僕はどう対処したらいいんだろう・・・」



 音だけを遮断して周囲の状況を把握する。理想を言えばそうなるけど耳で判断する事だって多くあるんだ。目と耳が封じられて人の感情の色だけの世界になる。いや・・・それはちょっと無理があるのではなかろうか。



「あっ! 耳栓! ミストリアの水をアネットの耳に(まと)わせるのよっ そうすれば笛の効果を緩和できるんじゃない!?」


〔─────・・─! ──・・────!〕


「いや 初めての共同作業って・・ ミストリアちょっと落ち着いて あぁ・・でも駄目か~ 耳が聞こえないんじゃ 相手の動きが分からないのよね?」


「・・・いや あの時は直に聞いたからダメージが大きかったのかも 完全に耳を塞がなくても水を膜のように作れれば多少は動けるんじゃないかな それに人の居る場所は正確に認識できるし それと組み合わせれば仕事に支障はないと思う・・・たぶん」


「へぇ~ 初耳 え それって私達の居る場所が分かるって事よね どんな感じなの? やっぱりスキル?」


「うん 盲目さんのスキル そこに人が居ると色付いて見えるとか・・・そんな感じ」



「人の感情が色付いて見えるんだ」とは口が裂けても言えない。温度とかそう言ったもろもろで把握する事ができる・・・とかにしておこう「気持ち悪いわ」とか思われたら僕の心が立ち直れないからね。


 気を持ち直して前向きな反省会をしていると、ズカズカ陽気な足音が廊下の方から聞こえてきた。それは部屋の前でピタリと止まると勢いそのまま扉は豪快に開かれた。



「おはよう皆! 朝食の時間だってさー! アネット君昨日は大丈夫だった? 悪漢に襲われたって聞いたけど 怪我とかして無い? こう見えても私 看病は得意なのよ~」


「ちょっと! そこでいちいち抱き付かないで! アネットは怪我してないですからっ!」



 リタリーさんなりに心配してくれたんだろうけど朝からこのテンションはついていけない。そして何故彼女達は執拗に僕の体に触れるんだろう。お願いだから激しく揺らさないで頂きたい。



「え~ いいじゃ~ん こんな機会でもないと 堂々と男の子の体 触れないでしょ~?」


「何ぶっちゃけちゃってるんですか!」


「ほ~ら 朝食食べに行くわよ~!」



 何だか(かしま)しい朝となったけど、そのお陰か今日は1日晴天な気分になれた気がする。







 朝食はこの店の食堂でいただく事になるらしい。聞けばここの奴隷達はローテーションで役割を持ち回ってるのだそうだ。バードラットさん曰く「スキルばかりに頼って他の事ができないのでは話にならない」のだそう。


 何でも卒無くこなせるのが成功の秘訣と言う事だろう。それは冒険者にも当てはまりそうだ。



「そうそう そうやって失敗を重ねながら学んでいくしかない訳よ 例えこの肉が生焼けだったり焦げてたりしててもねー」


「あ それは僕も分かります ここに来る前にテントの設営とか苦戦してしまって やっぱり色んな事ができるといいですよね」


「ふっふ~ん 出来ない事があったらお姉さんに何でも相談してよね~ その時は手取り足取りじっくり教えてあげるからー」

「だからリタリーさん! 気安くアネットに触れるの止めてくれませんかね!」


「えぇ~~~~」




「おや 皆さん 此方に要らしたのですね」



 リタリーさんが食事処で周囲の注目を集めているとバードラットさんからお声が掛かった。彼が食堂に入ると幾人かの人達が後に続いてテーブルにつく。



「調度良い 今日は私も此方で朝食をとるとしますか そこで今後の予定についてお話をしましょう」



 奴隷の店と聞くと奴隷達は全員地下牢にいて、薄暗い閉所の中薄い味のスープと固いパンを噛っているイメージがあったど、ここでは皆がテーブルを囲って一緒に食事をするスタイルのようだ。


 奴隷の扱いに詳しい訳ではないけれど、少なからず昨日出会った虚ろな奴隷達よりは大分マシだろう。今頃彼等はどうしてるだろうか・・・


 話し合いは冒険者達が集められ食事をしながら行われた。ギルドの仕事は基本争奪戦。仲間と話し合ってゆっくり仕事を選べない為、じっくり腰を据えての話し合いは普段と違ってとても新鮮だ。



「私のスプリントノーゼでの仕事は他の方々への挨拶回りです ですので今日は移動がメインとなりますが 宜しくお願いします」


「じゃ~ 昨日と同じように私達のチームが広域の警戒 アネット君達とウォルツォチームが依頼主の警護って事で良いかしら?」


「アネット達は昨日狙われたが 配置はどうする」


「だったら依頼主と同じ馬車に乗ってもらいましょうよ」


「えぇぇ・・ あの・・それって護衛と言えるんでしょうか?」


「馬車の中だっては安心できないのよー? 気付かない内に車内に踏み込まれるなんて事もあるからね~」


「いや踏み込ませちゃダメだろ・・・」


「まぁ今回行く先に関して言えば大通り沿いに近い店ばかりですからね 人通りのある場所で街の総意を汚す輩はいないでしょう 希少な魔法使いさんを連れた賊ですから 分別はあると思うのですよ


 ただ最後に・・・とある貴族 ルンドレン伯爵家へはどうあっても出向かなくてはなりません 最近そちらの親族の方と懇意になりましてね この街で商売をするにあたって どうしても深めなければならないご縁なのです


 正直に申せばお屋敷に行くのはこれが初めてなのですが・・・ まぁ伯爵家 上位貴族ですからね そもそも挨拶に伺わなければなりません」



 ルンドレン。その名を聞いた瞬間、僕の目の端に映っていたミストリアの心に何かがチクリと刺さったのを目にした。



「ミストリア?」



 僕は周囲に気取られぬよう小声で彼女に話し掛けたけど「何でもないわ」と無言で返された気がした。食事中彼女の心はずっとうつ向いたままだった。


 朝食後僕達は仕事の準備を整えるとそれぞれの持ち場についた。馬車の中には僕とマルティナとミストリアと護衛対象のバードラットさん。彼曰く「襲撃はない」との事だけど、とてもじゃないが安心出来ない。現に昨日襲われてどうしたら気を抜けると言うのか。


 笛を駆使しミストリアの魔法まで破る襲撃者。どんな手口で攻撃してくるか分からない不気味さが嫌でも気を奮い立たせる。そんな僕の気持ちなど関係なく馬車はパカパカと走り出した。



「昨日あんな事があった後だと 窓から見える人達が全部敵に見えるわね 何だかこっちをガン見してる人までいるし」


「それを言われると本当に襲われそうで怖いよ」



 マルティナの指摘の通り窓から見える人の感情はどれもよろしくない。それに加えて大勢の人の往来と歓声に怒号。車輪の音までもが重なって笛など使われなくても僕の耳は用をなさなかった。


 このドキドキは恐怖を克服できてないゆえんなのだろう。椅子に座ってるだけなのにモンスターと対峙するより消耗する。


 気の抜けない馬車移動は転々と店をまわり続けた。店内で人と会う時は移動時と違い僕達の出番ではない。手慣れた熟練冒険者がそれを務める話になっている。


 僕であるなら相手の感情と音から状況判断も可能なのだけど、いざと言う時人間相手に動けないでは話にならない。残念ながらそう判断されたのだろう。これが冒険者としてのバードラットさんとの距離だ。


 でも正直言うと助かった思いもしてる。だって店内で僕達に向けられる感情は何処も刺々しいものだから。こんなの僕の知ってる店じゃない。マルティナ達も何故か興奮してるような恥じらってるような、そんな感情になってるのが良い証拠だ。


「私が行ってるのは挨拶まわりと奴隷の売り込みですね 質の高い奴隷はどこも欲しがりますが有料物件は何でも高いものです レンタル奴隷は理に適ってる訳ですね


 そんな奴隷は安全かって?


 確かに店の内情を持ち帰られるのは危険ですね なので大店をまわってる訳ではないのです 私達が乗っている場所は貴族の家紋入り つまり間接的ではあるが貴族との繋がりが持てるチャンスでもある・・・これを相手がどう捉えるか ですね」


 と言う説明をしてくれたけどマルティナ達は興味を示さなかった。僕は「適材適所でもそれを活かせるかは人それぞれですね」と答えたが、マルティナは「如何わしい」としか言わない。何でだろう?


 そんな話をしつつ、いよいよ次で最後となるルンドレン伯爵家の元へ向かう事となった。



「さぁ 着きました 到着ですね 正に噂に違わぬ佇まいと言ったところでしょうか」



 到着と言われたけど馬車は止まらない。走る。ひたすら走り続ける。ここはもう敷地内なんだろうか。ちょっと広くない?


 何処まで進むのかと思っていると不意にマルティナが「え お城」と呟いてから絶句した。外からも「すげぇ」とか「おっきいわねぇ」とか思い思いの感想が届く。


 そんなお城の前で馬車を降りた僕達を出迎えてくれたのは足音からヒール特有の音が響く1人の女性とその背後に複数人の人。使用人の方々だろうか。


 しかし彼等を見たミストリアの感情が衝撃を受けたかのようにドキリと跳ね上がったのを僕は見逃さなかった。



「おぉ これはこれはルディア様 わざわざ出迎えて下さるとは恐悦至極 不肖バードラット ルンドレン家のご厚意に預り こうして順当に店を構えられました事を ご報告に参上いたしました」



 バードラットさんが口上を述べる中ミストリアの存在に気が付いたルディアと呼ばれた女性は彼女と同じく心が早鐘を打ち始めた。ルディアルディア・・・はて以前聞いた事があるような・・・


 2人は互いに緊張感を漂わせながら向かい合ってる訳だけど、ミストリアと違い彼女の心は悪意の黒に変色していく。まるで許せない相手。敵を目前にしてるかのようだ。



「そう言えば・・・ ルディア様とミストリア様は元ご学友で御座いましたね 私はご当主様に謁見し ご挨拶申し上げねばなりませんので・・・ 如何がでしょう 久し振りの再開 これを機に旧交を深めてみては」


「はっ!? え・・・っ!?」



 突然話を振られて更に困惑するルディアさん。ミストリアも動揺を隠せないでいるようだ。そうだ思い出した。ルディアと言う女生徒はミストリアのみならず他の子にも嫌がらせをしていた子だ。


 そうか彼女がルディアさん・・・ルディア・ルンドレン。


 もしかしてこれバードラットさんは初めから知ってた? 何か内心楽しんでるみたいだし。



「ルディア様 聞いた話によると 此方の庭園は中々に見応えがあるとか お若い方は若い者同士 少しお話をされてはいかがですか?」


「ですがあの 僕達には護衛の仕事が・・・」


「ここは伯爵様の敷地内 上級貴族に手を出す愚か者はいませんよ」


「そ そうですね お父様の元へは他の者に案内させますので あなた方は此方へ・・・」



 ん~? 何で自分の家でしかも貴族の一族である彼女の方がドギマギするんだろう。伯爵家の親族と懇意になったって聞いたけど、それってルディアさんの事なのかな? 懇意・・のようには見えないけど一体この2人はどう言う繋がりなんだろう。


 引っ掛かるところは多々あるけど突っ立ってても仕方ないので僕達はルディアさんに促されるままに庭園まで歩く事にした。



 ★



 何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれ何よこれっ!!


 聞いてないわよ! この男からお父様を紹介してくれと言われたから機会を設けてあげたのに! 私とこの女の事を知らない訳じゃないでしょ!? 何で断りもなく家に連れてくるのよっ! ・・・もしかして。


 学園やハルメリーでの事をお父様にぶちまけて私を破滅させるつもり!? 冗談じゃないわっ! くそっ!


 落ち着いて・・・落ち着くのよルディア・ルンドレン。こう言う時こそ冷静になるの。私は貴族のご令嬢。立場の上では商人なんかより断然上だわ。


 この女が何しに来たのか知らないけれど此方も知らぬ存ぜぬで通させてもらうわ。



「お お久しぶりね・・・ミストリアさん 今は学園の生徒ではないから ミストリア様とお呼びした方が良いのかしら」


〔ただのミストリアで結構です〕



 何これ・・・水で言葉を再現してる? これも魔法。スキルかしら。何だか人形相手にやり取りしているみたいで気味悪いわね。



「そ そう・・ では今まで通りミストリアさんとお呼びしますね それでミストリアさんは学園から離れられて 今は何をなさっているの?」


〔冒険者〕


「へ へぇ・・ そ そうよね! コドリン洞穴では あの凶悪なモンスターを追い払ってしまうくらい強いのだもの! やっぱり水魔法で敵をなぎ倒すような冒険者を目指しているのかしら?」



 冒険者? はん! ちょっと活躍したからっていい気になって。これだからムカつくのよ! もっとも? 学園から消えてった彼女には泥臭い冒険者がお似合いだけどね。



〔それに今は失語さんの有用性を模索しているわ〕


「え・・? 失語さん? そう・・・貴女のもう1人のスキルさんよね? マイナス等級の・・ でも今までマイナス等級でスキルを活かせた事例なんて聞いた事が無いわ」


〔それは世間が知らないだけよ この文字だって水魔法さんと失語さん2人のスキルの力なの 私が失語さんのスキルを会得できれば きっと同じ境遇の人に希望を与える事ができるのだわ〕


「・・・す 素晴らしい心意気ね 貴女が模範となればきっと救われる人も居るでしょう でも・・・現実には難しいのではなくて?」


〔そうね だからこそ挑む価値がある 妥協して諦めて その言い訳に他者を叩く人生よりかは有意義よ〕


「・・・・そ そうですか しかし学園と言う学舎を離れた今 共に歩く事のできる方はいらっしゃるのかしら? 公爵家のご令嬢でもある貴女が まさかそこの盲目さんを連れる方と過ごされるおつもりかしら 少なく見積もっても平民は兎も角 マイナス等級持ちでは・・ねぇ? あら失礼 貴女も失語さんを連れてらしたわね」


〔・・・そうね 学園では学べなかった事を彼から教わったわ だから貴女ともこうして会話ができるのよ 目標もできたし今の私の手を握っていてくれる人達とも出会えた


 私はもう1人じゃない・・・ そう言えば貴女のお友達はお元気かしら ハルメリーであんな事があってからクラスの皆さんも何やら変わられたらしいけど〕


「え ・・・えぇ 友人達は息災よ」


〔それは何よりね では早く学園にお戻りになられた方が良くなくて?〕


「それは・・・何故でしょう?」


〔だって お友達と徒党を組んでいる貴女の方が活き活きとしているんですもの〕









「は・・?」



 あぁ・・・ 駄目だ・・・


 理由なんかどうでもいい・・・


 コイツだけは無条件で許せない・・・





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