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さよなら、わたしのラプンツェル  作者: 新井すぐ
11 さよなら、わたしのラプンツェル
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039 美波奏乃 20

 陽が沈んでいく。星花祭の一日目が終わろうとしていた。朱色に染まる部屋で、お互いの腕にもたれたまま、あたしたちはそれを眺めていた。


「奏乃ちゃん」


「なんですか?」


「……奏乃ちゃんは、わたしのお姉ちゃんだから。妹を守らなきゃだめだよ」


「約束します」


 ふふ、と先輩が笑う。それからー、と甘えるような声を出した。


「さみしくさせるのもだめ」


「絶対、させません」


 先輩には、これからも、彼女自身の過去と戦わなくちゃいけないことがあるかもしれない。でも、そのときは、必ずあたしがそばにいる。ひとりになんてさせてあげない。


 あたしが言うと、先輩は手を重ねてくる。あたしの体温を欲しがるように、指を絡めた。



「帰りましょうか」


「……うん」

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