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黄金の物語  作者: 柳の花
6/10

破壊者リュウVS帝王ゴンバー

広場において百数匹のオーク達を倒し、先の通路を進んでいた。ちなみにステータスがこんな状態になった。


【名前】リュウ

【年齢】 0歳

【種族】 金色の龍(魔物)

【性別】 オス

【レベル 】 14

【体力】 1200/1200

【魔力】 B

【筋力】 A

【敏捷】 C

【精神】 S

【スキル】 絶対鑑定 絶対隠蔽 宝物庫(龍剣アグニス、龍刀-朧-) 創造魔法Lv10 無詠唱 雷魔法Lv10 魔闘 スキル吸収・付与 筋力強化Lv5 槍技Lv2 剣技Lv1 固有能力(ブレス、飛行、龍血の契り、異種間配合、絶倫)


ふと思ったが広場にいたオーク達はスキルを一つか二つしか所持していなかった。あれだけの数が居たのにレベルもなんか物足りない感じがする。こいつらは所謂雑兵ではないか?奥に精鋭的なオーク達がいるのか?


そんな期待を持ちながら奥へと進む。レベルアップが原因で身体が大きくなり、4メートルぐらいと最初の倍の大きさになっていた。そのせいでかなり狭い。二足歩行から今じゃ手を地につけ、屈みながらではないと進めなくなっているじょうたいである。翼を広げたらどうなるか?洞窟が崩壊して大変なことになるわっ!


俺は四足歩行的な感じで進んでいると次の部屋に着いた。部屋を見渡すと生き物の気配がなく、剣や槍、斧、盾、棍棒、杖などがはじに積んであった。数は結構少ない。食べカスや鎧の部品などが至る所に落ちている。


「ここは武器庫か?それともオーク達の集会所か?もぬけの殻だなこりゃ。もっと奥にいるのか?」


俺は一応武器類全て宝物庫に入れ、奥の道へと進む。


通路をほんの少し進むと大きな鉄製の扉があった。その前に二匹のオークがいた。しかし、前に見たオークよりも大きく2メートルぐらいある。鎧を着ており、手には剣と盾を持っていた。俺に気ずくとすぐに戦闘態勢になる。普通のオークではないと思い鑑定をする。


【名前】ー

【年齢】 6歳

【種族】 オークガーディアン(魔物)

【性別】 オス

【レベル 】 7

【体力】 500/500

【魔力】 F

【筋力】 D

【敏捷】 E

【精神】 F

【スキル】 剣技Lv3 弓技Lv2 盾術Lv3 筋力強化Lv3 五感強化 固有能力(異種間配合、絶倫)


「ガーディアン、即ち守護者か。ということは奥の扉の向こうにはユー達のボスがいるのかな?ならば、力づくで通らせて貰うッ!」


二匹のオークが盾で身体を隠すように突っ込んでくる。俺は盾ごとオークを貫こうと手を出そうとするが、通路が狭く身体が思う通りに動かなかった。その隙を逃さず、片方のオークは前にある俺の顔に剣を突こうと、もう片方のオークは首を斬ろうとするがそれは叶わなかった。首を斬ろうとしたオークを無視し、顔を突こうとしたオークの剣が届く前に身体に噛みつき、もう一匹のオークの上に叩き落とした。二匹とも地面に少し陥没しておるが息はある。俺は剣と盾を宝物庫にしまい、オーク達を踏み潰した。スキルもしっかり取ったため、先へと進むことにした。身体がまたレベルアップしたせいか通路の壁や天井に当たるようになってきた。


扉を頭突きで開け、奥の部屋へと入った。そこは、雑な玉座みたいな大きな椅子があり周りには宝石や肉があった。肉は茶色となんか不味そうな色をしているためつまみ食いはやめておこう。宝石類などはネックレスや指輪、ブレスレット、ペンダント、宝石等がある。女性を連れ去るついでに取ったのか?ま、それを取るのが俺だがねっ!ハハハッ!


俺は宝物庫に宝石類を全て入れて、改めて周りを見渡した。馬鹿みたいに大きな岩で出来たベット、巨体が座っていそうなゴツい椅子、他の所よりは清潔?かもしれない部屋。確実にここがボスの部屋であると思うが…


「何で居ないんだ?トイレかな?すみませーんっ!お取り組み中申し訳ありませんが誰かいますか?僕もう○こしたいのですがーっ!独占とかやめてくれません!ここは公共な場ですよっ!何時までブリブリしているのですかっ!早くチェンジして下さいな。あっ、因みに僕洋式じゃないと駄目なんで悪しからずっ!…反応がないな。本当にいなさそうだなこりゃ。」


ま、いいや。取るもん取ったし魔物が居ないのなら外出るか。でも、外出るとしても通路狭いし長いし臭いし。面倒くさいから上に穴開けて出るか、豪快に!


俺は咆哮をあげ、体内に電撃を生成してゆく。魔力をどんどん足してゆき威力を増させる。それを圧縮させ身体で溜められる電撃を追加していく。それを収束させ一気に解き放つッ⁉︎


空間が震え、地面が揺らぐ。轟音を鳴らせながら放った電撃はレーザーの如く一直線に上へと昇り、雲を散らせた。崩落してゆく洞窟の中で、リュウは両翼を伸ばし一気に上昇してゆく。魔闘によって身体能力を向上させたため、落ちてくる岩を物ともせず飛んでいる。


そして、大空へと一直線に行き太陽を見る。


「かぁ〜太陽がスポットライトのように俺を照らすぜッ!やはり陽の光は気持ちがいいなオイッ。」


そして、今出てきた所を見ると崩壊した岩山があった。出てきた所以外も崩れていた。


「…後で、花でも持ってくるか。花なんて見当たらないけど。こんな所が墓ですまないな。…ん、何だあれは?」


遠く離れた場所にこちらを見ている集団…というか軍隊がいた。結構な数がおり、鎧を着ているやつやなんかボロ雑巾みたいなローブを着ているやつがいた。何かを積んでいる荷車が5台あり、それを数人で引いているものもいる。


しかし、俺はそれが人間ではないことがすぐに分かった。中央に一匹だけ抜き出ているやつがいるからだ。人間であれだけデカイのは、指を噛まないとなれないだろう。あっ、今のネタ無しね。


その集団は俺を見ながら、前へと進み出た。俺の姿を見て引かないとはいい度胸だッ!


俺は集団の前まで飛んで行き、ゆっくりと降下してゆく。そして、20メートルある距離でお互い止まった。そいつらはなんとオーク達であった。洞窟では雑魚しか居なく、精鋭を連れて遠出していったって訳か。


中央のオークが斧を担いで話し掛けてきた。そのオークはどのオークよりも大きく3.5メートルぐらいある。大きく出た腹が醜く、黒い鎧が上半身の肩から胸までしかなく、巨大な斧を持っていた。その斧は血塗られていて手入れはされていないと思うが、元は良い武器であろう。あと顔キモい。


「何奴ダ?我ラ最強ノオーク兵団ノ前二立チ塞ガルモノハ⁈」


俺に対して変な口調で話し掛けてくるオークのボス。てか、こいつら異臭が半端じゃないぞ、鼻が爆発しそう、マジで。しかし、こいつからは半端ではない圧力を感じる。


【名前】 ゴンバー

【年齢】 67歳

【種族】 エンペラーオーク(半魔人族)

【性別】 オス

【レベル 】 53

【体力】 9600/9600

【魔力】 C

【筋力】 A

【敏捷】 E

【精神】 D

【スキル】 筋力強化Lv7 斧技Lv7 剣技Lv6 体術Lv5 統率Lv5 火魔法Lv4 五感強化 狂化 固有能力(異種間配合、絶倫、帝王の威圧)


こいつわぁ…強いな。帝王と来たか。俺の約4倍ぐらいのレベル差だな。しかし、俺を舐めるなよ。


「初めまして、オークの王よ。俺の名前はリュウ。見ての通り龍、ドラゴンだ。よろしく頼むくたばれこの豚野郎。」


「…キサマ今ナンテ言ッタ?」


「初めまして、豚の王よこの豚野郎。俺の名前はリュウだこの豚野郎。見ての通り龍、ドラゴンだこの豚野郎。よろしく頼むこの豚野郎ッ!」


「ッ、コノ我ヲソコマデ侮辱シタノハ貴様ガ初メテダッ!最強ノオークノ帝王ゴンバーデアル我ガ率イル無敵ノ軍団二勝テルトデモ本気デ思ッテイルノカッ!」


「俺の前で最強とは大きく出たな家畜。ならば、お前ら全員を葬り俺が最強となろう。最後に立っていた者が最強と名乗る、単純だろ王よ?」


「…面白イ奴ダ。シカシ、貴様デハ我ニハ勝テンコトヲ見セテヤル。サア、我ガ息子達ヨッ!我ラノ前二立チ塞ガルモノ二其ノ力ヲ示セッ!…全軍、進撃セヨッ!!」


オークの軍団は王の声を受け、武器を上に掲げ雄叫びをあげる。王は後ろに下がり、オーク達が凄い勢いで前進してくる。鑑定をするとオークナイト、メイジ、アーチャー、ランサーがいる。ボスの部屋の前にいたガーディアンと同等強さだ。精鋭といってもオークならこんなものかと思っていたら火の玉や槍、岩の塊や槍、電撃、風の刃、弓矢などが雨のように飛んで来た。軍団の中にメイジとアーチャーが合わせて4割いるため凄い数だ。しかし、俺にとっては無意味だ。


俺は幾多の魔法の雨に向かって口内に溜めてあったブレスを放出する。オーク達の魔法や弓矢は灼熱のブレスによりすべて蒸発してしまい消えてしまった。前に目を向けるとオークナイトとランサーが各々武器を構えながら突撃してくる。メイジは杖を掲げ、詠唱をし始め、アーチャーも弓矢を射る準備をしている。


俺は魔法の雨を歯牙にもかけず、両翼を伸ばしながら全速力で助走をつけ、そのまま地面擦れ擦れの低空飛行でオークの群れに突っ込んで行く。身体に様々な魔法攻撃が当たるが、全く気にしない。


前方にいたナイト、ランサーは迫り来る金色の龍に段々恐怖が生じ進むスピードが激減していき、最後には足が竦んで止まってしまう。


俺は咆哮を上げ、オーク達の中央まで超スピードで突っ込む。リュウの猛タックルによりオーク達はボウリングのピンの如く弾け飛び、地面に叩きつけられ命を絶たれていく。


リュウは群れの中央に聳え立ち、オーク達を鋭利な爪で薙ぎ払い、噛みつきながら投げ捨て、死に損ないを踏み潰し、尻尾で広範囲に振り回し、遠くにいるオークメイジやアーチャーには雷魔法で天より雷を落としたり、体内に溜めた電撃を収縮させた光線を放ったりした。オーク達は必死に抵抗しようと幾多の魔法、風邪を切る弓矢、突き出される槍、斬りつける剣、それらを目の前の暴虐の化身である金色の龍に繰り出す。しかし、一方的な蹂躙とも言える戦闘を見てこれら全てが無意味だと思い知らされる。


リュウはオークを倒すごとに身体が成長してゆき、スキルなども強化されていく。地より頭が約9メートルの高さにあり、オーク達が小人に見えてくる程だ。スキルも全部吸収しているため大変なことになっているはずだ。


オークの軍団の数が一割ぐらいになる頃、ドンと地響きが鳴った。音の方へ目を向けるとオークの王が仁王立ちしていた。残りのオーク達は王の始動に絶望しかなかった戦闘に希望が生まれたと思い、歓喜の雄叫びを上げた。


「…貴様本当ニ何者ダ⁈ソノ急成長、異常ダ。コノ我ガ畏怖スルナドアリ得ヌッ!コノ世界デ我ガ最強デアルッ⁉︎」


オークの王、ゴンバーがそう言うと身体から黒いオーラを発し、身体の全ての筋肉が隆起し始めた。そして、血走った目をこちらに向けて斧を両手に持ち構えながら突っ込んでくる。俺はそれに対して不敵に笑った、わ


「オークの王よ、俺は更に強くならなければならない。それはどんな大きな壁であっても成し遂げたい夢があるからだ。その為に立ち止まる訳にはいかないのでなッ!俺の夢への糧となれ、ゴンバーッ!アクセル全開で突っ切るぜッ!」


俺はありったけの魔力を使い魔闘、筋力強化のスキルで身体能力を爆発的に上げ、身体全体に雷を纏い更に身体能力を底上げする。


俺は大きく後方に飛び跳ね、十分な距離がとれたら直ぐに全速力で駆け抜ける。両翼を広げ低空飛行をし始め、ゴンバーに向かって突っ込む。それは、先のオークの群れにした突進と同じやり方である。しかし、速度が桁違いに異なる。無論、威力もだ。


両者が激突するのは一瞬で終わった。オークの王は、足の一部を残し全てが消えていた。足が残っていなかったならその存在が最初から無かったかのようにも思える程に。


俺は倒したことを確かめる為に振り返ったが、身体の成長をまた感じたため倒したことを確信した。今12メートル前後になったリュウは苦笑いした。流石にここまで大きくなるとは思わなかったからである。


残りのオーク達は遠くの方へと逃げている姿を見かけたが疲れたから見逃すことにした。というのは嘘でオーク達の頭上から雷を落とし始末した。


残されたのは、激しい…というか完璧にリュウ一人で荒らしまくった戦場、オーク達が所持していた武器、無惨な死体と化したオーク達、王の足、そして5台の荷車があった。


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