危機一髪
(ドンドン!!)
2人は取りあえずゴルフバックの影に隠れることにした。
「なんでゴルフバックなんか………」
「最近ゴルフにはまってるんだよ!!」
「あっそ……マクベスお前もオヤジだな。」
「うるせぇ!!」
そう言い合いしている間にメイドの足音はドンドン近づいてきてとうとうゴルフバックの近くまで来た。
(ドンドンドンドン!!!!)
「魔王様!!!」
すると、部屋が騒がしかったのかメイド長がやってきた。
「何事だ?」
「魔王様がいないんです。」
「だからとどこを探しているんだ!!そんなところに魔王様がおられる訳なかろう!!」
「すみません」
「違うお部屋を探せ!!」
そう言いメイド長は若いメイドを外に出した。
「おかしいですな………魔王様の気はこの部屋にあるにも関わらずいないとなると誘拐ぐらいしか………」
すると、マクベスは必死に叫んだ。
「お~いお~いオイリーさんここ!!」
「マクベス!!やめろこんな姿見られたら遊ばれるだけだ!!」
「そんなことする人じゃないよ」
「オイリーさん!!」
すると、少し声が聞こえたのかゴルフバックの方へ近づいてきた瞬間マクベスたちの事が見えず踏もうとしてしまった。
「ぎゃ~!!」
「やめろ~」
マクベスとアレンは必死の思いで窓の方へと逃げ出した。
がそこは城の一番上だった。
「なんでお前の部屋は城の一番上にあるんだ?」
「すべてが見晴らせるようにだよ!!」
「こんな時早くたたないけどな!!」
「うるさい!!」
すると、オイリーさんがマクベスたちの事を無視だと勘違いし生え叩きで攻撃し始めようとした。
「おい!メイド長やめろよ……!!」
「うわっ!!」
「落ちるなよアレン!!」
「勇者助けた魔王なんてそう歴史にいないぜ!!」
「そういう歴史に名を残せるのもいいかもな!!」
そんな雑談をしていた次の瞬間メイド長オイリーがハエ叩き用のはたきでマクベスたちを叩いた。
その瞬間マクベスたちはジャンプしタイミングを見計らって窓から飛び降りた。
そして、マクベスは口笛を吹いた。
(ピュー!!)
「うわぁ~!!」
「(お願い!!来てくれ!!)」
「マクベス!!このままじゃ……ぶつかる!!」
そうマクベスが強く願っていると城から自分の所有しているミニドラゴンが檻の中からマクベスの口笛を聞いてやってきてマクベスとアレンを自分の背中に乗せ危機一髪のところで助けた。
「ジューイ!!」
「ドラゴン?!」
「あぁ~俺の所有してるドラゴンだ。」
「さすが魔王だな。ありがとうな」
そう言いドラゴンの背中をさするとドラゴンは嬉しくなったのかハイペースで城から離れた。