小さなはじまり
勇者アレンは魔王城【アース】の門の前にいた。
「魔王を倒し国民たちの平和を取り戻さなければ………」
そう胸に手を当て魔王城にアレンは入っていくと魔王マクベスが勇者アレンを出迎えてくれた。
「勇者よく来てくれた……」
すると勇者は剣に手を当てると魔王が勇者を止めた。
「まぁ待て!戦いの前に腹ごしらえとせぬか?」
「それは……」
(グゥ~)
「腹が減っては戦はできぬというしな」
「まぁ・・・・・・・だな」
そう言い魔王の食卓へと行き食事が出てくるのを2人で待っているとそこに不気味な雰囲気の老婆が食事を運んできた。
「魔王様・勇者様食事でございます。」
すると、魔王は自分の城で見たことない人間だったのか老婆に質問した。
「老婆!お前誰だ?」
「いやですなぁ~忘れたのですか?先代レイゾール様にお仕えしていた【ルーダ】でございます。本日は【特別な日】とマクベス様のお付きのメイドから伺いルーダ母国から飛んできた所存です」
そうルーダと名乗る老婆はマクベスとアレンに料理を出してこういった。
「今日は母国から特別な料理をお持ちいたしました。存分にお召し上がりください。」
そしてルーダと名乗る老婆は食卓がある部屋から出ていくと、マクベスは完全にルーダと名乗る老婆の事を信じ出された料理をアレンと2人で頬張り始めた。
すると、2人の体がみるみると小さくなり始めた。
「おい・・・・・・・・」
「あれ・・・・・・・・ごはんが・・・・・・・」
すると、自分たちの服の中に埋もれアレンは大きな剣の中に腰かけた状態にマクベスは自分の金棒に腰かける状態でちょこんと裸の状態で座っていた。
「勇者~どこだ~大丈夫なのか~?」
「そ!その声は魔王か?!もしかして君も小さくなったのか?」
そして互いに自分の服の布を剥ぎ取り服のようにアレンジし机の下でお互いを見合った。
「ざまあねぇな・・・・・・」
「お互い様だろ?マクベス」
そう2人で笑い合っていると食卓の部屋に誰かが近づいてくる音がした。
(ドン……ドン……ドン……)
「こんな姿見られたら・・・・・・・・」
「嫌!正直に言った方がいいだろう!!」
相変わらず勇者と魔王意見対立しているが時間は迫ってくる。
そして足音は食卓のあるこの部屋の扉を開けた。
すると、そこにはマクベスのお付きのメイドが現れた。
(ドン!……ドン!……)
(ガチャッ……ギィィィィィィ………)
「マクベス様~?いないのでしょうか?」
そう言いマクベスとアレンは帰ると思った次の瞬間メイドはマクベスを隅から隅へと探し始めた。
(ドン!!ドン!!)
「これは…………」
【ピンチですね】
そう言い2人は必死に見つからないように隠れることにしとりあえずメイドがマクベスを探すのを諦めるのを待つことにした。