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2つの想いが交ざるとき  作者: ちょこ
1/1

2年間の想い

学生が書いたため、ほんとに下手です。


お見苦しい点ばかりだと思いますが、最後まで読んで頂けると幸いです。

「あれ、翔太、もう12時だね」

「だな」

「うん」


今日は、というか昨日はバレンタインだった。私は、翔太に1年生の時から片想いをしている。もうじき片想いをして2年が経とうというとき、翔太が私に通話しようと話を持ちかけてきた。別によく通話しているのでおかしくはない。二つ返事でOKを出した。


それで今、現在進行系で翔太と通話している。

もう少しで通話し始めて2時間になる。

最初はただの雑談で盛り上がっていたけれど、ネタが尽きればやっぱり恋愛系にいくわけで。


「あの2人お似合いだよね!」

「そうそう!こないだなんかさー、俺にノロケてきやがってさ、リア充爆ぜろって言っちまったよw」

「もうっ、だめでしょーw」


なんて、たわいもない会話が続いていた。

そしてふと、翔太が言った。


「なあ、愛梨」

「ん?なに?」

「お前さ、好きなやつとかいないの?」

「…え?」

「いや、気になって。いるの?」


今日だけじゃない。

何度この会話が交わされたのだろう。

告白するチャンスは何度もあった。

翔太の気持ちはわかっていた。


「いない…かな。気になる人ならいるけど」

「そっか」

「翔太は?」

「俺も同じ」

「そうなんだ」


そしてお互いに、誰なのかと問いただすこともなくまた雑談に戻る。


いつもこの繰り返しだ。


たった二言が言えなくて。

もどかしくて。

切なくて。

言えたらどんなに楽だろうか、と思うことも多くある。


でも、言えなくて。


そしてまた恋愛の話になり、さっきの質問になる。今度は私から。


「翔太は好きな人いるの?」

「いや。いないよ」

「そっか」

「愛梨は?」

「ううん、私も同じだよ」


なんで言えないんだろう。

今なら言えるのに。

手の届く距離にいるのに。


「あのさ、愛梨」

「ん?」

「俺の気になってる人、誰だかわかってんだろ?」


いつもなら、また雑談に戻っているはずなのに。


「…うん」


先月、翔太の想いを知った。翔太の相談にのっているときに、翔太が言ったのだ。


『好きだ』


もちろん信じられなかった。翔太も翔太で、これは告白じゃないからな?など言っていて、結局この話は流れてしまっていた。


「愛梨は誰が好きなの?」

「…翔太にだけは言えない」


だって、翔太が好きだから。

途中で何度も諦めたのに、諦めたはずなのに、諦めていない自分がいた。

今すぐ私の気持ちを伝えたいと思う反面、今のこの関係を崩したくないという気持ちがある。


「愛梨」

「……」

「俺の好きな人は愛梨、お前だよ」

「……」

「だから、愛梨の好きな人を教えてほしい。そうしたら、諦めがつくから」

「え?」

「お前の好きな人、俺じゃないんだろ?」

「なんで?」


違う。私は。私は…。


「だって…。こないだ言ったときに、ありがとう、しか言わなかったから…。俺じゃないから言えないんだろ?」


もう、こんなチャンスは、誤解を解くときは二度とやってこないだろう。


「違うの、翔太」


2年分の想いをのせて。


「翔太が好きです」

「っ!?」


翔太が驚く様子が伝わってきた。

私の心は言ってしまったことでの緊張と戸惑い、不安、そして少しの期待が混ざり合っている。


「…愛梨、ほんと…だよな?」

「うん」

「すっげー嬉しいよ」

「…うん」

「これからどうしたい?」


もちろん答えは決まっている。


「できるなら、翔太と付き合いたい」


ひと呼吸置いて答えた。


「俺も。じゃあ、これからよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


やっと言えたこの想い。

この二言を言うだけだったのに、言えなかった2年間。


でも、今なら言える。


『大好き』


今度は三言で。


こんな恋してみたいですね…(笑)


作者はソロ充で、告白も一度もしたことがない輩であります(ほんとですよっ!?)

周りにリア充が多すぎて羨ましいかぎりです。



初投稿作品、いかがでしたか?

感想、誤字脱字報告など、たくさんお待ちしています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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