2年間の想い
学生が書いたため、ほんとに下手です。
お見苦しい点ばかりだと思いますが、最後まで読んで頂けると幸いです。
「あれ、翔太、もう12時だね」
「だな」
「うん」
今日は、というか昨日はバレンタインだった。私は、翔太に1年生の時から片想いをしている。もうじき片想いをして2年が経とうというとき、翔太が私に通話しようと話を持ちかけてきた。別によく通話しているのでおかしくはない。二つ返事でOKを出した。
それで今、現在進行系で翔太と通話している。
もう少しで通話し始めて2時間になる。
最初はただの雑談で盛り上がっていたけれど、ネタが尽きればやっぱり恋愛系にいくわけで。
「あの2人お似合いだよね!」
「そうそう!こないだなんかさー、俺にノロケてきやがってさ、リア充爆ぜろって言っちまったよw」
「もうっ、だめでしょーw」
なんて、たわいもない会話が続いていた。
そしてふと、翔太が言った。
「なあ、愛梨」
「ん?なに?」
「お前さ、好きなやつとかいないの?」
「…え?」
「いや、気になって。いるの?」
今日だけじゃない。
何度この会話が交わされたのだろう。
告白するチャンスは何度もあった。
翔太の気持ちはわかっていた。
「いない…かな。気になる人ならいるけど」
「そっか」
「翔太は?」
「俺も同じ」
「そうなんだ」
そしてお互いに、誰なのかと問いただすこともなくまた雑談に戻る。
いつもこの繰り返しだ。
たった二言が言えなくて。
もどかしくて。
切なくて。
言えたらどんなに楽だろうか、と思うことも多くある。
でも、言えなくて。
そしてまた恋愛の話になり、さっきの質問になる。今度は私から。
「翔太は好きな人いるの?」
「いや。いないよ」
「そっか」
「愛梨は?」
「ううん、私も同じだよ」
なんで言えないんだろう。
今なら言えるのに。
手の届く距離にいるのに。
「あのさ、愛梨」
「ん?」
「俺の気になってる人、誰だかわかってんだろ?」
いつもなら、また雑談に戻っているはずなのに。
「…うん」
先月、翔太の想いを知った。翔太の相談にのっているときに、翔太が言ったのだ。
『好きだ』
もちろん信じられなかった。翔太も翔太で、これは告白じゃないからな?など言っていて、結局この話は流れてしまっていた。
「愛梨は誰が好きなの?」
「…翔太にだけは言えない」
だって、翔太が好きだから。
途中で何度も諦めたのに、諦めたはずなのに、諦めていない自分がいた。
今すぐ私の気持ちを伝えたいと思う反面、今のこの関係を崩したくないという気持ちがある。
「愛梨」
「……」
「俺の好きな人は愛梨、お前だよ」
「……」
「だから、愛梨の好きな人を教えてほしい。そうしたら、諦めがつくから」
「え?」
「お前の好きな人、俺じゃないんだろ?」
「なんで?」
違う。私は。私は…。
「だって…。こないだ言ったときに、ありがとう、しか言わなかったから…。俺じゃないから言えないんだろ?」
もう、こんなチャンスは、誤解を解くときは二度とやってこないだろう。
「違うの、翔太」
2年分の想いをのせて。
「翔太が好きです」
「っ!?」
翔太が驚く様子が伝わってきた。
私の心は言ってしまったことでの緊張と戸惑い、不安、そして少しの期待が混ざり合っている。
「…愛梨、ほんと…だよな?」
「うん」
「すっげー嬉しいよ」
「…うん」
「これからどうしたい?」
もちろん答えは決まっている。
「できるなら、翔太と付き合いたい」
ひと呼吸置いて答えた。
「俺も。じゃあ、これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
やっと言えたこの想い。
この二言を言うだけだったのに、言えなかった2年間。
でも、今なら言える。
『大好き』
今度は三言で。
こんな恋してみたいですね…(笑)
作者はソロ充で、告白も一度もしたことがない輩であります(ほんとですよっ!?)
周りにリア充が多すぎて羨ましいかぎりです。
初投稿作品、いかがでしたか?
感想、誤字脱字報告など、たくさんお待ちしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。