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3/7

開始

まあ、初めて見る事態に混乱しているのは、大体いつものパターン。


うーん。少し現実逃避ぎみだな…。


だが、時間的にも急がないと並行世界に飲み込まれるのは必然。


基本、俺って平等主義だから、どの世界の彼にもチャンスを与えてやらないと。


さて、生き残るのはこの世界の彼か、また、別の世界の彼か。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「並行世界の君を倒さないと、君も浩二君みたいになるよ。」

天使に似た格好の変人がそう言った。


「馬鹿な。」

その瞬間、俺は嫌な予感がしたが、認めたくなかった。

ただの悪ふざけだと思った。


だが、昼下がりの町の風景が二重に見えた。

少しだけ違う、風景がいつもの風景に重なって見えた。


直感的に理解する。

これは、並行世界と俺たちの世界が重なって見えているのだと。


「来たよ、もう一人の君だ。君自身でありたければ、分かるよね。」

あぁ、そうだ。

融合する相手がいなければ、俺は融合を免れる。

排除、それか、こいつを食ってしまえばいい。


目の前にいる自分も同じことを考えているのか、不吉な笑みを浮かべて、ポケットに手を入れていた。

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