再び
再び
「やっと会えたね。」
「君は、誰なんだい。」
「ごめんね。」
「えっなんで。」
「おい。」
「・・・。」
「バサッ。」
俺は、布団の中にいた。夢か~しかし、今の夢はなんだ。でも、まだ眠いなー二度寝しよう。そして、また、眠りについた。
「あ~もう、こんな時間か。」
もう、学校の始まる頃だった。
「親父、風邪ひくぞ。」
「ありがとう、遙君。」
親父は、リビングの床に寝ていた。周りには、お酒の空き缶ばかりだった。親父は、会社が倒産して、酒に溺れていった。その日から、俺に対して態度が変わった。だから、遙君と言っている。
「チッ」
「親父学校に行って来るからな。」
「行ってらしぁい、遙君。」
そうして、学校に行った。
「遙また、遅刻だな」
担任の瀬戸に、いわれた。
「すみませんでした。」
「おい、遙また遅刻かよ。」
隼人が言ってきた。
「どうせ、お前も遅刻しただろ!」
「バレて、しまいましたか」
そから、どうでもいい授業が始まった。
「キーンコーンカーンコーン」
昼休みのチャイムが鳴った。
「遙さー昼飯、弁当か?」
「いいや、パン買いに、行こうと思う」
「遙、買って来てやるから奢ってくれ!」
「いいけど」
そういえば、この学校のパンは、うまくて、すぐ完売するって有名だったな、それに、怪我する生徒もいるって聞いたことがある。
「生きて、買って来いよ」
「なんか、俺が死ぬみたいなこと、言うなよ!」
そうして、隼人は、売店に行った。
隼人は…
「ウォー!退けー俺が、パンを買うのだ!」
「ガッ」
「えっ何、浮いてるんですけど?」
「退けー!」
それは、相撲部だった。
隼人は、飛ばされ顔面を強打し保健室に運ばれたのだった。
その頃、遙は教室で寝ていた。
「湊さん、起きてください!」
「えっ何、気持ちよく寝ていたのに、何」
目の前に居たのは学級委員の桜木舞
「あのーいつも、遅刻しているから、どうしたのかなーと思って」
「どうだっていいだろ、関係ねーよ」
そうすると、舞は、ポケットから、トランプを出した。
「遙さん、占ってあげます!」
「どうでもいいけど」
「なら、この中から何かカードを選んでください」
俺がカード取ろうとした時、
「バサッバサ」
トランプが舞の手から落ちた。
俺がトランプを取ろうとした時、舞は、三枚の表を向いているカードを見て言った。
「今日は、楽しくて、何かと再会するでしょう」
「え・・これでよかったのか?」
「はい!」
こうして俺はトランプを取ろうとした時!
「舞退いて!」
「シュー」
俺の顔に何かが飛んできた。俺は避けた!
飛んで来たのは、広辞苑だった。そうすると蓮が来た。
蓮「遙!よくも、舞をいじめたわね!」
遙「え・・・」
舞「違うってば!」
蓮「え?」
舞「私は、遙さんを占っていただけだよ」
蓮「えっそうなの」
蓮「すまん、遙!」
遙「別にいいけど、あんな物投げんなよ!」
あの広辞苑は、外に飛んでゆき、木を折っていた。
蓮「えっへへへへ」
そうして蓮と舞はどこかに行った。一人ななった俺は、外を見ていた。すると、中庭にあの時の女子生徒が、一人ポツンとベンチに座って、パンを食べていた。俺はその子に、会いに行った。
「よう!」
「はっはい、あっ昨日の」
「なんで、一人で、パン食っているんだ?友達は、居ないのか?」
その子は、暗い感じになって言った。
「はい、私、友達居ません」
「マジかよ!」
「私は、体が弱くて、学校を長く休んだら主席日数が足りなくて浪人してしまいました。てへへ」
「キーンコーンカーンコーン」
午後の授業のチャイムが鳴った。
「私、やりたい事、見つけました!演劇です!私やりたい劇があって!」
「へーやりたい事見つけたのか!よかったな!」
「あっそうだ、まだ名前言っていませんでしたよね。私は、神河 渚といいます。
「俺は、湊 遙だ」
「今日、演劇部行ってきます!」
「がんばれ!」
「じゃ、また湊さん」
「じゃな、神河」
神河は嬉しそうだった。
そうして、授業に行ったが、昼飯を食っていなかったので俺は、授業中腹が鳴っていた。そうして、授業が終わり、演劇部の部室に行った。
部室の前には、神河が立っていた。話かけると、落ち込んでいた。
「湊さん…演劇部、今年から廃部になっていました。私、演劇は諦めます」
神河は泣きそうになっていた。
「おい、泣くな!演劇部作ればいいだろ!」
なにも考えずつい言ってしまった。
「ガラッ」
とりあえず、部室に入った。そして、廃部になった理由を聞いた。
「どうして、廃部になったんだ?」
「部員が去年の三年だけだったので、部員が居なくなり廃部してしまったそうです」
「なら部員集めか~よし部員募集の張り紙を作ろう!」